カタール:イエメン西部沖の「セイファー」の整備に200万ドルを拠出

2022年05月12日付 al-Quds al-Arabi 紙
■カタールがイエメン沖に係留されている石油貯蔵積出施設「セイファー」の整備に200万ドルを拠出

【ドーハ:アナトリア通信】

カタールは、イエメン西部の沖合に係留されている浮体式石油貯蔵積出設備「セイファー」がもたらす脅威に対応するため、200万ドルを拠出すると発表した。

カタール通信社にとるよ、これは浮体式石油貯蔵積出設備「セイファー」整備のため、イエメンのドナー国らによるプレッジ会合においてナースィル・ビン・イブラヒーム・ランガーウィー駐オランダ・カタール大使が行った演説の中で述べられたことだという。なお、本会合は国連とオランダ政府が主催した。

国連は水曜日(11日)の声明で、「セイファー」の貯蔵タンクからの石油流出危機に対処するため3800万ドルを集めたと述べ、「さらなる資金調達が急務である」と付け加えた。

また先週、米国はイエメン西部の沖合に浮体式石油貯蔵積出設備「セイファー」に関して警告を発し、紅海に壊滅的な脅威をもたらすが、これを回避する機会があると述べた。

他方昨年4月には、国連持続可能な開発グループが、イエメン西部(沖)に係留する「セイファー」の石油貯蔵庫危機への対応に1億4400万ドルが必要だと報告書で発表した。

「セイファー」は、フーシ派の支配下にあるフダイダのラス・イーサー港の北西8kmに係留されている浮体式石油貯蔵・積出設備である。

「セイファー」は110万バレル以上の石油を積載しており、流出、爆発、火災の危険性がある。国連はこの設備を、「いつ爆発してもおかしくない時限爆弾」と表現している。


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翻訳者:末広美羽
記事ID:53428