イラン:食料品の価格高騰に対する抗議運動が各州に広がる…当局はデモの首謀者らを逮捕

2022年05月14日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イラン-食料品の価格高騰に対する抗議が続く(ビデオ)

【アンカラ:アナトリア通信】

土曜日、イランの様々な都市で、食料品価格の全国的な高騰と、そのほかの一部食料品の急激な不足に対する抗議デモが続いた。

政府による支援の停止にともなう主要な食料品の価格高騰に対する抗議の範囲は、イラン国内の様々な州へと広がった。

価格高騰に対する抗議活動は、ロレスターン州のボルージェルド市とドルード市、チャハール=マハール・バフティヤーリー州のジューンカーン市とファールサーン市、コーヒルイエ・ブーイェル・アフマッド州のデダッシュト市で発生した。

ソーシャルメディア上で拡散されたビデオには、国の統治者および政府に対するシュプレヒコールを繰り返すデモ参加者に対して、治安部隊が催涙ガスを発射する光景が映されている。またほかのビデオには、治安部隊がボロサルド市とファールサーン市においてデモ隊に発砲し、彼らを離散させる光景が写されている。

イランのアフマド・ヴァヒーディー内務大臣は、イラン国営放送の番組のなかで、デモは大規模ではなかったと明らかにし、「我々の国民は敵の呼びかけには応えず、数十人が集まっただけである」と付言した。

イラン国営通信(IRNA)によると昨日中に、フージスターン州のデズフール市でデモを率いた15名が、コーヒルイエ・ブーイェル・アフマッド州のヤースージュ市で7名が逮捕された。


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翻訳者:前田 遥
記事ID:53447