シリア:シャーム解放機構はトルコの支援を受けてイドリブ県内に軍事学校の設立を目指す

2021年05月29日付 その他 - Sky News Arabia.com 紙

■アル=カーイダのシリア支部である「シャーム解放機構」がトルコの支援を受けてイドリブ県内に軍事学校の設立を目指していることが明らかに

【スカイ・ニュース・アラビア】

シリア北西部の複数の情報筋が同時に明らかにしたところによると、アル=カーイダのシリア支部であり、アブー・ムハンマド・ジャウラーニーが率いるシャーム解放機構(旧ヌスラ戦線)に属する「救済政府」は、自組織がその大部分を支配するイドリブ県で軍事大学の設立を試みている。この大学は、様々な専門分野や階級に所属する軍事将校を輩出することを目指すものだという。

同複数筋によると、この軍事大学はほぼ完成しており、数か月以内に開校されることになるという。また同大学の管理に関しては、シャーム解放機構と、その同盟組織でありトルコのイスタンブールに本拠地を置くシリア国民連合に属する「国民解放戦線」が共同であたることになるという。

このトピックに関して、シリア情勢を専門とするジャーナリストのサルティーブ・ジャウハル氏は本サイトによるインタビューのなかで次のように述べた。「これは危険な進展であり、トルコによるアル=カーイダ組織への投資が増大していることを示している。これはアル=カーイダのシリア支部であるいわゆるシャーム解放機構を通じて行われているのであり、同機構はトルコ政府との完全な調整のもとで、イドリブ県内でシリア政府の管理下に置かれていない領域を支配している」。

さらに同氏は次のように付言した。「今回の軍事大学プロジェクトは、いうまでもなくトルコ軍の将校や訓練官に依存するものとなることだろう。あるいは、かつてシリア軍から離反したうえで過激派タクフィール主義組織に合流した者たちに頼ることもありうる」。

(後略)


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翻訳者:国際メディア情報センター
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