シリア:シリア民主軍総司令官はトルコが計画中の侵攻について初のコメントを発表

2022年06月02日付 その他 - Rudaw.net 紙

■シリア民主軍総司令官はトルコが計画中の侵攻作戦が「対イスラーム国作戦にマイナスに働く」として批判

【ルダウ・ネット】

シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官は、トルコがシリア北部の複数地域に対して計画中の侵攻がもたらす結果について警鐘を鳴らし、各当事者に対して「新たな悲劇」を防ぐよう呼びかけた。

アブディー氏は今日木曜日、Twitter上の自身のアカウントで「我々はシリア北部にとっての大きな危険となるトルコの新たな脅威について懸念している」と投稿し、次のように付言した。「いかなる攻撃も、シリア人の分裂、新たな人道危機の創出、住民・避難民らの放逐へとつながることだろう」。

さらに同氏は「新たな緊張化は、我々の対イスラーム国作戦にもマイナスに働く」と述べ、各当事者に対して「あらゆる新しい悲劇を防止し、緊張化の停止を支援する」よう呼びかけた。

一方米国のアントニー・ブリンケン国務長官は昨日、シリアで軍事作戦を実施することが「地域を危険にさらすことになる」として、トルコへの警告を行った。

ブリンケン氏は北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長との合同記者会見のなかで、次のように述べた。「我々が抱いている最大の懸念は、新たな攻撃が地域の安定を損ない、邪悪なる当事者に対して不安定性を悪用する余地を与えかねない、ということである」。さらに同氏は「これこそが我々が反対しているものだ」と付言した。

さらに同氏は「我々はイスラーム国を箱の中に閉じ込めたままにしておくために払ってきた努力を、危険にさらすようなことはどのようなものであっても見たくはない」と述べた。

(後略)


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翻訳者:国際メディア情報センター
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