イラン回廊復活の時 イラン、上海協力機構加盟資格の壁を打破(1/5)

2022年08月27日付 Iran 紙

 イランのセイエド・エブラーヒーム・ライースィー大統領は、去年のシャフリーヴァル月(西暦2021年9月)に、就任後の初の外遊で、安全保障や経済面の協力策を協議する第21回上海協力機構(SCO)会議へ出席した。この訪問は、米国が介入という目的の達成を追求すベく、地域の緊張レベルを高めようと、経済的、政治的画策を展開する最中に行われた。しかし、(米国の)予想に反して、この巨大な地域組織へのイランの正式加盟が認められるに至った。

 上海協力機構は最も有力な多国間協力組織の一つとして見なされ、その加盟国は、防衛及び安全保障の分野で連携する。2001年に中国、ロシア、カザフスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、キルギスの首脳により設立され、さらに2017年にインドとパキスタンも同機構の正規加盟国として選出された。この間、イランは2005年よりオブザーバーとして上海協力機構に参加し、2016年より同機構への正規加盟を何度も要請したが拒否されてきた。しかし2021年8月28日、タジキスタンの首都ドゥシャンベで開かれた首脳会議で、ライースィー大統領が出席のもと、イランは十年以上の外交努力の末、同機構への加盟資格の壁を打破することに成功した。同機構の正規加盟国である8カ国の首脳は、イランのオブザーバー参加から正規加盟への参加資格の変更に合意した。


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:LJ
記事ID:53984