イラン回廊復活の時 イラン、上海協力機構加盟資格の壁を打破(2/5)

2022年08月27日付 Iran 紙

類を見ない緊密な交流

 上海協力機構への正規加盟は、第13期政権[ライースィー政権]の外交政策における主要な戦略の一つとして決定された。これは、近隣諸国との連携およびアジアへの軸足の強化という、二つの重要な側面を持つ。さらに、上海協力機構中枢国の中露二大国がイランの正規加盟を支持していることにより、この安全保障・経済・文化機関は、政治的・支配的影響力という観点から、世界の東半球において比類のないものとなろう。特に、上海協力機構がめざす最終目標は、政治・経済分野での加盟国同士の効果的な連携を進化させ、教育、エネルギー、交通運輸、観光、生活環境保護の領域における交流を深めるためのプラットフォームを構築することだからである。また、地域の安定・治安・平和の維持と保障、および新しい国際政治経済秩序の樹立に向けた取り組みも同じくこの機構の目標とみなされ、これは間違いなくイランの外交政策が目指すものの一つでもある。一方で、ライースィー政権は西側に課された制裁を解除するための取り組みに煩わされることなく、新たにアジア政策を策定する中で、同地域諸国との関係に戦略的な側面を与えようとするだろう。上海協力機構への加盟はこの重要な目標の達成への好ましい第一歩だと見なされる。他方、世界人口の約三分の一を有し、豊富なエネルギー資源を持つユーラシア大陸の大部分を占めること、また世界経済を牽引する東アジアと西ヨーロッパの間という地政学的要所に位置することは上海協力機構に唯一無二の地位を与えることとなった。

ー(3/5)に続くー


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翻訳者:LJ
記事ID:53995