ヨルダン:ヨルダン人の間で話題の謎の壺の中身が明らかに

2022年09月09日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ヨルダン人の間で大きな議論を巻き起こしている「考古学的な価値のある壺」の中身の調査

【アンマン:本紙】

ここ数日、ヨルダンではとある市民が発見した壺が大きな議論を巻き起こしていた。壺は当初は金の破片が詰まっていると言われていたが、当局は後に金の破片は一切はいってないことを確認した。
 
考古学局(Department of Antiquities)は、とある市民が発見し当局へ引きわたしたという物語について詳細なレポートを公表した。そして、「アジュルン県で発見されクフランジャの治安センターに引き渡された壺の中には、数多くの考古学的価値のある破片もそうでないものも、さらには近年に作られたものもある」と指摘した。

考古学局長であるファーディー・バルアーウィー氏は、「壺の中にあるすべての金属片は破壊された青銅片である」ことを確認し、「アルジュンの考古学課長が壺の全ての中身に関する詳細なレポートを準備した」ことを明らかにした。壺の中には様々な年代に作られた考古学的価値のある破片がある一方で、4年前に作られたものがあり、過去の石材の破片もあれば、近年作られた鉄製の破片もあるという。

さらに、バルアーウィー氏は「壺には499個の青銅片があり、素材としての価値はとても低い。考古学的な価値は、もしも状態が良かったならば高いだろうが、状態はとても悪い。」と語り、「初期段階の調査では、壺の中身を特定の時代に結び付けることは不可能だと指摘されている。全ての年代には鉱物や破片にその年代ごとの考古学的な特徴があるが、この壺の中身は様々な年代の破片が混ざっているのだ。」と述べた。

(後略)


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翻訳者:石川修伍
記事ID:54020