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ガザ:「戦時下」で迎えるラマダーン、夜の特別礼拝の場も乏しく

■ガザ‥最初の「戦時下のタラーウィーフ」礼拝を行うパレスチナの人たち      【ガザ地区:アナトリア通信】      ガザ地区ではイスラエルとの戦争が続き、多くのモスクが破壊された状況で、ごく一部のパレスチナ人が今年のラマダーン月の最初のタラーウィーフ(ラマダン期間中の夜の特別礼拝)を行った。      ガザ地区のほとんど全域では、モスクや広場が礼拝者でにぎわっていた従来の様子と違って、モスクでのタラーウィーフ礼拝は行われず、限られた人だけが限られたわずかな場所で祈りを捧げているということだ。 全文をよむ

  • 2024-03-11
  • al-Quds al-Arabi紙

カタール:モロッコを「文化年2024」のパートナーに選定(2)

■カタールは2024年度「文化年」イニシアチブパートナーとしてモロッコを選定      【ドーハ:本紙】      一方文化年「カタール・モロッコ2024」の最高責任者であるアーディル・ファキール氏は声明で以下のように述べた。「文化年『カタール・モロッコ2024』は両国間の特別な関係を強化する唯一無二のイベントとなります。またこれはカタールと全世界に、モロッコをユニークな国たらしめている(文化遺産の)あらゆる多様性と特色にもとづいて、またその独自性にこだわりながら、同時に世界に開かれたかたちで、 全文をよむ

  • 2024-02-15
  • al-Quds al-Arabi紙

カタール:モロッコを「文化年2024」のパートナーに選定(1)

■カタールは2024年度「文化年」イニシアチブパートナーとしてモロッコを選定      【ドーハ:本紙】      カタールは、自国と他国との長期的な文化交流を進める「文化年」イニシアチブの2024年のパートナーとしてモロッコ王国を選択した。このイニシアチブでは、今年1年を通してカタールとモロッコの全土で80を超える包括的なプログラムの開催が計画されている。      文化年イニシアチブの議長であるマッヤーサ・ビント・ハマド・アール・サーニー氏は以下のように述べた。「2024年におけるモロッコ王 全文をよむ

  • 2024-02-15
  • al-Quds al-Arabi紙

シリア:東京外国語大学元客員教授のワフィーク・ハンサ氏がラタキアで死去

■ワフィーク・ハンサ氏よ、さらば      【ダマスカス:本紙】      文壇はワフィーク・ハンサ氏を失った。アラブ作家連合ラタキア支部は彼を悼み、支部長のマムドゥーフ・ラーイカ氏はこう述べた――故人は、深淵な文人としての経験、燃え盛る知性、純朴な思想、深い洞察力を兼ね備えた特筆すべき存在だった。近代に独自の痕跡を残した詩人で、文学作品を奥底まで掘り下げ、隠された内容を探求できた深淵なる批評家だった。      また、アラブ作家連合(ラタキア支部)会員で作家のムハンマド・ハムダーン氏は次のよう 全文をよむ

  • 2024-01-09
  • その他紙

レバノン:ベイルートの劇場で「ガザに平和を」をテーマにした文化週間が開催

■ガザと連帯して、ベイルートの「マディーナ劇場」で詩、芸術、造形美術の展覧会      【ベイルート:本誌】      ベイルートのマディーナ劇場はナーブー博物館と協力して、1月8日から14日まで「ガザに平和を」と題した文化週間を開催する。このイベントは、ガザに対するシオニストの侵攻から始まった連続したイベントの一環として行われる。オープニングは今度の月曜日午後8時で、ニダール・アシュカルがハーリド・アブドゥッラーと共演して、パレスチナについての詩を朗読する。フィナーレは14日の日曜日で、ソプラ 全文をよむ

  • 2024-01-05
  • al-Quds al-Arabi紙

エジプト:モナー・アブドゥル・ガニーは自身の誕生日プレゼントよりもガザ支援を求める

◾️モナー・アブドゥル・ガニーは彼女への誕生日プレゼントを拒否しガザ支援を求める      【カイロ:本紙】      エジプトの芸術家であるモナー・アブドゥル・ガニー氏は、彼女への誕生日プレゼントを拒否し、ガザ及びパレスチナの住民への支援を求めたことを表明した。      タレントのイーマーン・イッズッディーン氏と出演したCBCチャンネルでの番組「女性は嘘のつき方がわからない」の昨日の回で、同氏は友人が誕生日のために本来お金を集めたが、それがガザ支援に対して寄付されたことを語った。その上、彼女 全文をよむ

  • 2023-11-15
  • al-Quds al-Arabi紙

ハロウィンを盛大に祝う湾岸諸国のアラブ人にSNS上で批判殺到

■ガザ地区での大量虐殺と一部のアラブ諸国での恥知らずな行為,,,イスラエルの拡大とアラブへの補償の段階が始まった!      【マリアム・ブジッド・サバボウ】      アラブ諸国のSNSユーザーたちは、ガザ地区が包囲殲滅の危機にある中、一部のアラブ諸国で祝賀イベントが開かれていることに強い憤りを示している。憤りは、湾岸諸国における「ハロウィンの祭典」に集中し、かれらはその祭典をあらゆる形容詞で表現した。今年は、ガザの人々が抹殺される事態に直面して私たちが深い悲しみと恥ずべき無力感に苦しむ中、こ 全文をよむ

  • 2023-11-08
  • al-Quds al-Arabi紙

パレスチナ:検閲回避のための新たなシンボル(2)

■占領から脱却しようと創造的な人々が考えるとき― インターネット上の検閲や禁止を回避するため、パレスチナ人の創造性で、オレンジ、オリーブ、クーフィーヤなどをシンボルに。      【ダマスカス:本紙】      ■占領者への抵抗と挑戦のシンボル      最近パレスチナで起こっている出来事ののち、そしてアラブ諸国民や世界の多くの国々がパレスチナの大義と抵抗に寄り添っていることがあらゆるSNSで明らかになったなかで、メタ社が所有するフェイスブックやインスタグラムのアルゴリズムは、時事問題をとりあげ 全文をよむ

  • 2023-10-24
  • al-Watan紙

レバノン:女性の苦しみを描く、マリア・アッバースの短編集が出版(2)

マリア・アッバースは、彼女の故郷の少女たちにとって重要な問題について正直かつ詳細に書いており、彼女の物語の中に現在起きている社会的および文化的変革に対する彼女の感性が反映されていることがわかる。また、これらの変革が女性の人生に及ぼす影響と、こうした変革を理解し形成することに対し文学はどのように効果的な役割を果たすことができるのかということに焦点を当てている。      本短編集は140 ページあり、表紙絵はクルド系シリア人アーティストのアーリヤー・アティー、装丁は詩人でアーティストのヤスィーン・ 全文をよむ

  • 2023-10-24
  • al-Mudun紙

レバノン:女性の苦しみを描く、マリア・アッバースの短編集が出版(1)

■マリア・アッバースの小説:女性の苦しみ…愛から避難まで      【本紙】      先日ロンドンのラミーナ出版から、クルド系シリア人の作家マリア・アッバースによる『キナの木も裏切る』と題された短編小説集が出版された。本作には 15 の短編小説が収録されており、彼女の祖国における女性の現実に触れた芸術的な悲鳴として本作は迫ってくる。というのも、矛盾と悲劇がちりばめられた人生の片隅において私たちに力強く迫ってくる、かすかな女性の声がこだまするのが聞こえるのだ。      マリア・アッバースの短編 全文をよむ

  • 2023-10-24
  • al-Mudun紙

パレスチナ:検閲回避のための新たなシンボル(1)

■占領から脱却しようと創造的な人々が考えるとき― インターネット上の検閲や禁止を回避するため、パレスチナ人の創造性で、オレンジ、オリーブ、クーフィーヤなどをシンボルに。      【ダマスカス:本紙】      占領軍は1967年の戦争ののち、パレスチナ被占領地でパレスチナ国旗掲揚の禁止を求める複数の通達を出した。占領当局は、パレスチナ国旗が使用されるすべての公的な式典や祝典を禁止し、これに対して投獄や逮捕などの罰則を課した。      ■投獄と逮捕      パレスチナは独立国家であり、独自の 全文をよむ

  • 2023-10-24
  • al-Watan紙

エジプト人アーティストがガザ支援ボランテティアに参加

■「ディーナー・シャルビーニーがガザ支援のために赤新月社とともにボランティア活動を行う」      【カイロ:本紙】      エジプト人アーティストのディーナー・シャルビーニー氏が、エジプト赤新月社のボランティアチームに参加し、ガザ地区の住民に医療と食料を提供するためのボランティア活動を行なった。      彼女はインスタグラム上の自身のアカウントに、エジプト赤新月社の制服を着用した映像を投稿し、「私たちの心はガザと共にある」とコメントした。      彼女は先週金曜日の集団礼拝の後、ナスル市 全文をよむ

  • 2023-10-24
  • al-Quds al-Arabi紙

パレスチナ:パレスチナに連帯し、アラブ各国における芸術活動の延期が発表される(2)

■「レバノンとアラブ世界はパレスチナに連帯してフェスティバルを中止し、活動を中止する」      【ベイルート:本紙】      チュニジア文化省はガーリヤ・ビン・アリーがイベント「ドリーム・シティー」の締めくくりとして、オペラハウスで演じる予定であった「ジェナン」の上映の延期を発表した。      同様にイエメンの歌手であるバルキース・ファトヒーは湾岸方言による「シャズカルク・ビヤー」というタイトルの新曲の発表を、パレスチナでの現行の出来事を理由として、延期することを明らかにした。      全文をよむ

  • 2023-10-12
  • al-Quds al-Arabi紙

パレスチナ:パレスチナに連帯し、アラブ各国における芸術活動の延期が発表される(1)

■「レバノンとアラブ世界はパレスチナに連帯してフェスティバルを中止し、活動を中止する」      【ベイルート:本紙】      イスラエルの軍事分子の手によってパレスチナの土地で発生している血なまぐさい出来事は、その他の全ての事件に影を落とし、自らの大義、領土、尊厳、誇りを守るために苦しみ殉死しているパレスチナの人々との連帯の一歩として、レバノンやアラブ地域での大規模かつ多様な芸術的、文化的、そして社会的な活動やコンサートの中断、あるいは芸術的かつ歌謡関連の出版の停止に繋がることとなった。   全文をよむ

  • 2023-10-12
  • al-Quds al-Arabi紙

エジプト:タンタでアフマド・バダウィー聖誕祭が3年ぶりに開催(2)

■3年にわたる休止期間を経て、タンタ市で「バダウィー氏」聖誕祭(マウリド)の最後の夜に数千人が参加      【ガルビーヤ県-ムハンマド・マブルーク】 全文をよむ

  • 2023-10-12
  • Al-Ahram紙

エジプト:タンタでアフマド・バダウィー聖誕祭が3年ぶりに開催(1)

■3年にわたる休止期間を経て、タンタ市で「バダウィー氏」聖誕祭(マウリド)の最後の夜に数千人が参加      【ガルビーヤ県-ムハンマド・マブルーク】      共和国の様々な県から来た数千人の国民が御利益を求めて、ズィクルや頌歌、詩の吟唱の輪をつくり、ガルビーヤ県タンタ市の「神を知る人」アッ=サイード・アフマド・アル=バダウィーの聖誕祭の最後の夜に参加した。この聖誕祭は新型コロナと感染予防策のため三年の間開催が見送られていた。      金曜日に始まった聖誕祭の最後の夜には、毎年の参加を熱望し 全文をよむ

  • 2023-10-12
  • Al-Ahram紙

シリア:日本の文化協会がシリアへのバーチャルツアーを含むプラットフォームを立ち上げ(2)

■日本の文化協会がシリアへのバーチャルツアーを含むプラットフォームを立ち上げ      【東京:ルアー・ハリーファ】      このプラットフォームは、音楽や歌曲を筆頭とするシリアの芸術的側面にも焦点を当てた。具体的には、世界で発見された最古の楽曲であり、古代シリアの神であったニーカールに捧げられた神歌が紹介されたほか、アラブ歌謡界の泰斗であるサバーフ・ファフリーの動画や、ウードの独奏曲、民族音楽や民族舞踊の動画などが紹介された。      さらにプラットフォーム内のバーチャルツアーは日本人に、 全文をよむ

  • 2023-09-03
  • その他紙

シリア:日本の文化協会がシリアへのバーチャルツアーを含むプラットフォームを立ち上げ(1)

■日本の文化協会がシリアへのバーチャルツアーを含むプラットフォームを立ち上げ      【東京:ルアー・ハリーファ】      日本の文化団体が在日本シリア・アラブ共和国大使館による協力のもと、人々にシリアへのバーチャルツアーを提供するプラットフォームを立ち上げた。      在日本シリア大使館のムハンマド・ナジーブ・イールジー臨時代理大使は本紙への声明のなかで、このバーチャルツアーが、シリア・日本間の文化交流を促進することを目的として企画されたことを明らかにした。さらにこれが、同大使館と文化協 全文をよむ

  • 2023-09-03
  • その他紙

シリア:在日本シリア大使館がパルミラ市の破壊をテーマとする映画上映会・シンポジウムを開催

■東京で映画「ナツメヤシの血」の上映会およびパルミラの被害に関するシンポジウムが開催      【シリア国営通信:ルアー・ハリーファ】      在日本シリア・アラブ共和国大使館は、テロ組織「イスラーム国」によって殺害されたシリア人考古学者のハーリド・アスアド氏の追悼記念日に際して、初めて日本語に翻訳されたナジュダト・アンズール監督作品「ナツメヤシの血」の上映イベントを開催した。      さらにこのイベントでは、映画の上映後にシンポジウムが開かれ、歴史ある古代都市パルミラの重要性に光が当てられ 全文をよむ

  • 2023-08-20
  • その他紙

シリア:文化芸術フェスティバル「桑と絹のこだま」で数々の絹製品が展示される

■マシュター・ヒルー文化芸術フェスティバル「桑と絹のこだま」で数々の絹製品が展示される      【ベイルート:本紙】      マシュター市のダルバ広場で開催された第11回ダルバ・マシュター・ヒルー文化芸術フェスティバル「桑と絹のこだま」の初日に、天然絹製の数々の製品が展示された。      この際展示された作品のなかには、タルトゥース県ドライキーシュ市出身のアーティストであるサナー・サルマーンさんが蚕のまゆを使って制作した絵画が含まれた。蚕のまゆはタルトゥース県、具体的には同県内のドライキー 全文をよむ

  • 2023-07-27
  • その他紙

ヨルダン:中東最大の椅子が物議を醸す

■ヨルダン:中東最大の椅子の展示が物議を醸す(動画あり)      【アンマン:本紙】      地元工場のイニシアティブで、政府関係者も参加して製造されたヨルダンおよび中東地域で最大の椅子の展示は、ソーシャルメディア上で広範な論争を引き起こした。      ヨルダンのソーシャルメディア・プラットフォームは、アンマンの工房がヨルダン社会にとって奇妙で前例のないイニシアティブを発表するとすぐ、その椅子への興味と興奮で大きな反応を示した。      ソーシャルメディアを通じて、多くの人が嘲笑や皮肉、 全文をよむ

  • 2023-07-15
  • al-Quds al-Arabi紙

シリア:日本で開催される国際物理オリンピックにシリアから4人の学生が参加

■シリアは国際物理オリンピック日本大会に参加      【ダマスカス:SANA】      シリアは日本で今日(7月10日)、競技が開始され、7月17日まで続く国際物理オリンピック2023(IPhO2023)に参加する。大会には87ヵ国が参加する。      優秀創造性委員会(DCC)は、SANAが今日入手した声明のなかで、シリアはこの大会において、アレッポ県のマシュリク私立学校のマフムード・ムハンマド・ザーヒル・アイルードくん、ダマスカス郊外県サフナーヤー市のバースィル英才学校のアーミル・イサ 全文をよむ

  • 2023-07-10
  • その他紙

シリア:イタリアでシリアとの文化交流イベントが開催(2)

■「ダマローズ:シリアからトリノまで」デーがイタリアで開催      【シリア国営通信:ローマ】      この文化デーは、歴史あるトリノ王宮博物館で行われた記者会見から始められた。この博物館には、遺産や古代遺跡の保存や、人類の知識と創造性にアクセスし、文化的開発機会をより発展させるためのそれらの強化に代表される国内的および国際的な多大な重要性がある。またこの記者会見には、トリノ王宮博物館館長のエンリカ・パジェラ氏、シリア開発信託理事会メンバーのファーリス・カッラース氏、同信託のコンサルタント専 全文をよむ

  • 2023-07-04
  • その他紙

シリア:イタリアでシリアとの文化交流イベントが開催(1)

■「ダマローズ:シリアからトリノまで」デーがイタリアで開催      【シリア国営通信:ローマ】      文化交流を促進し、地中海沿岸諸国におけるシリア文化の役割を知らしめることを目的として、また世界中の人々の間の国際対話、平和、開発における重要なツールとしての文化外交の力を信じ、「ダマローズ:シリアからトリノへ」デーが今日、イタリアで開催された。また同イベントは「サンターガタ」文化経済財団の協力のもとで、トリノ王宮博物館およびシリア開発信託により主催された。      今月7日まで続く「ダマ 全文をよむ

  • 2023-07-04
  • その他紙

シリア:国際展示会を通じてシリアの伝統工芸を世界に発信(3)

■タッル市の工芸職人、国際展示会におけるシリア遺産の大使      【シリア国営通信:ダマスカス郊外】      ガドバーン氏はまた「この協力はこれまでに2つのグループの卒業を生み、第3グループの訓練に入った」と述べ、「訓練には糸のかせの切断、研磨、作品の洗浄、貝殻のはめ込み、やすりがけ、星型に編む方法、接着剤への浸し方、糊貼り、裁縫のほか、シリアの名を冠するにふさわしい作品を生み出すために習得することが重要なその他の手順が含まれている」と示した。      本紙特派員らに対して、多くの工芸職人 全文をよむ

  • 2023-06-14
  • その他紙

シリア:国際展示会を通じてシリアの伝統工芸を世界に発信(2)

■タッル市の工芸職人、国際展示会におけるシリア遺産の大使      【シリア国営通信:ダマスカス郊外】      ウーガーバーシー氏は本紙特派員らへの声明のなかで、「これらの伝統作品の一部が広まり、我々は世界中の博物館でその多くの作品を見られるようになった」と述べた。また「シリア人工芸職人の特徴は、彼らが世界に向けた自らの作品の大使となるまでに、仕事における正確さと才能を有していたことにある」と指摘した。また同氏は、彼ら職人が観光面の地位を得ることや、彼らが優先的に国外の展示会に参加できるように 全文をよむ

  • 2023-06-14
  • その他紙

シリア:国際展示会を通じてシリアの伝統工芸を世界に発信(1)

■タッル市の工芸職人、国際展示会におけるシリア遺産の大使      【シリア国営通信:ダマスカス郊外】      ダマスカス郊外県タッル市の伝統工芸職人たちの作品は、彼らの技術と創造性により、シリアの国境を超えた。また彼らは、シリア開発信託やそのほか複数の機関の支援によって、自らの作品を保全することができたのである。彼らの作品は木彫り、象嵌、螺鈿細工、キーシャーニー(磁器の一種)、モザイク工芸など多岐にわたり、製作者の物語や背景を伝える芸術作品を創作するにあたって植物モチーフやダマローズ、幾何学 全文をよむ

  • 2023-06-14
  • その他紙

シリア:アラブ・チャリティー・バザーでシリアブースが好評を博す

■東京で開催されたアラブ・チャリティー・バザーでシリアブースが好評を博す      【シリア国営通信:ルアー・ハリーファ】      在東京シリア・アラブ共和国大使館が昨日、駐日アラブ大使夫人の会とアラブ16か国の在日大使館が主催したアラブ・チャリティー・バザーに参加した。      シリアブースには、チャリティーバザーへの日本人来場者のほか、アラブやその他の国々の在日コミュニティに属する多くの人々が集まった。この際彼らは、シリアがバザーに参加していることに加え、自身らがシリア産のさまざまな製品 全文をよむ

  • 2023-05-28
  • その他紙

シリア:ダマスカス郊外県でダマローズ収穫フェスティバルが開催(4)

■ダマローズ収穫フェスティバルがダマスカス郊外県にあるマラーフ村で開催      【シリア国営通信:ダマスカス郊外】      ダマスカス郊外県のサフワーン・アブー・サアダー知事は演説のなかで、ダマローズの開発およびその製品の増加を目的として、シリア開発信託が提供している支援を称賛した。また収穫フェスティバルが、さらに、そこでは、バラの生産者と面会し、彼らの労働状況について詳細に把握し、彼らに必要なサポートを提供し、彼らが直面している困難を克服するための、毎年恒例のイベントになっていると指摘した 全文をよむ

  • 2023-05-25
  • その他紙

シリア:ダマスカス郊外県でダマローズ収穫フェスティバルが開催(3)

■ダマローズ収穫フェスティバルがダマスカス郊外県にあるマラーフ村で開催      【シリア国営通信:ダマスカス郊外】      こうした取り組みは実際に、ダマローズのアレッポ県、ラタキア県、ハマー県、スワイダー県への普及や、いくつかの国際機関の協力のもと、ダマスカス郊外県に生産協同組合の設立に貢献したものだという。同様に、マラーフ村には1,000立方メートルの水量の井戸が建設され、その耕作面積は2,000ドゥナムから2,700ドゥナムへと増加したという。      ジールーディー氏は、シリア開発 全文をよむ

  • 2023-05-25
  • その他紙

シリア:ダマスカス郊外県でダマローズ収穫フェスティバルが開催(2)

■ダマローズ収穫フェスティバルがダマスカス郊外県にあるマラーフ村で開催      【シリア国営通信:ダマスカス郊外】      ビータール氏は、本紙特派員らへの声明のなかで、緑のバラ4キログラムから乾燥バラ1キログラムが生産され、緑のバラ1キログラムから1リットルのローズウォーターが得られると説明した。同氏はまた、バラから1グラムの精油を抽出するにはつぼみ約12キログラムを集める必要があると述べた。この生成過程が、この精油が世界中でグラム単価約70ドルに達していることの理由だという。      全文をよむ

  • 2023-05-25
  • その他紙

シリア:ダマスカス郊外県でダマローズ収穫フェスティバルが開催(1)

■ダマローズ収穫フェスティバルがダマスカス郊外県にあるマラーフ村で開催      【シリア国営通信:ダマスカス郊外】      バラの経済的、治療的、美容的、栄養的な重要性や価値を体現する社会的および民俗的儀式をともない、民衆や当局者らの幅広い参加のもとで、ダマローズ収穫フェスティバルが今日、ダマスカス郊外県のマラーフ村で始まった。      同フェスティバルは、シリアの国境を越えてその名を広めたさまざまな種類のダマローズが介在する遺産的光景を作り出す。またこれは、ダマローズが、2019年に国連 全文をよむ

  • 2023-05-25
  • その他紙

レバノン:ブラーミーヤ村、自然美と人工美の絶妙な調和が魅力の村

■ブラーミーヤ村は、魅力的な美しい自然と歴史ある宮殿を守り続けるレバノンの村である。      【本紙、アブド・マアルーフ】      ブラーミーヤ村は、緑豊かな美しい自然に恵まれた、歴史ある宮殿が数多く存在する、静かで空気の綺麗なレバノンの村だ。数多くの古い宮殿と街道や公園を飾る松並木といろいろな花々が、自然美と人間が生み出した建築技術が一体となった魅力的な美しさを織り成している。この村は、まるで装飾や光で休日の喜びを描いた美しい一枚の絵画のようだ。      この村の住民の多くは、朝に夕に、 全文をよむ

  • 2023-05-22
  • al-Quds al-Arabi紙

シリア:シリア人女流作家ジュマーナ・ターハー氏が新刊『監禁生活:追放と監獄からの文学』を出版(2)

■『監禁生活:追放と監獄からの文学』      【n.p.:本紙】      著者ジュマーナ・ターハー氏は序文で、「本研究は、自己浄化と内面の解放の瞬間を目指し、その達成を阻止されて(人生を)破壊された人々や虐げられた人々の体験談に基づいている。彼らの作品を通じて、私は彼らの収監中、および出獄後の彼らの内なる力強い動きを感じ取ることができた。収監された者の中には、監獄生活から解放された人もいれば、解放されなかった人もいた。しかし彼らが得た自由は彼らの将来を束縛し、彼らに失望と苦痛に満ちた現在をも 全文をよむ

  • 2023-04-17
  • al-Quds al-Arabi紙

シリア:シリア人女流作家ジュマーナ・ターハー氏が新刊『監禁生活:追放と監獄からの文学』を出版(1)

■『監禁生活:追放と監獄からの文学』      【n.p.:本紙】      このほどシリア人女流作家ジュマーナ・ターハー氏の著書『監禁生活:追放と監獄からの文学(Detaining Life: Stories from Exiles and Prisons)』が出版された。 裏表紙に書かれているとおり、本書は2つの点で(監獄に関する他の書籍と)一線を画している。1つ目は広範囲に及ぶ新旧の刑務所・拘置所の網羅的な歴史研究であること、2つ目は、多くの文学者の名を挙げ、著者が彼らの監獄体験に深い考察 全文をよむ

  • 2023-04-17
  • al-Quds al-Arabi紙

モロッコ:最長のイフタールの食卓が開催

■マラケシュで、最長の食卓を使った、連帯のための集団でのイフタ―ルが開かれる      【ラバト:本紙】      モロッコのマラケシュで、長さ500メートルという最長のテーブルを使ったイフタール(断食月の日没後に食べる食事)というユニークなイベントが、集団で連帯を示すために開催された。このイベントにはさまざまな職業団体や市民社会の代表者、音楽家、造形作家、観光産業の代表者など1250人が参加した。      『心と感覚の断食明けの食事』と題されたこのイベントは、イーマーン・ルマイリー氏が代表を 全文をよむ

  • 2023-04-12
  • al-Quds al-Arabi紙

エジプト:名門女学院が倒産、真相やいかに。

■アレキサンドリアのナスル女学院倒産の真相   【カイロ:ミドハト・カースィム】      ジャーナリストのアフマド・ムーサー氏は、エジプトでは教育は儲かる(ビジネス)と発言した。そして「エジプトには利益を上げない学校など必要ない。スペイン女王をはじめ、多くの裕福な女性が学んだアレキサンドリアの(名門)ナスル女学院が1000万エジプトポンドの負債を抱え破産を宣言した」と指摘し批判した。      一方、衛星チャンネル「サダー・バラド(国家の反響)」の番組「我が責任」に電話出演したエジプト教育省の 全文をよむ

  • 2023-04-04
  • Al-Ahram紙

エジプト:ミイラ化した二千個以上の雄羊の頭部が見つかる

エジプト:古代都市アビドスでミイラ化した二千個以上の雄羊の頭部が見つかる      【AFP通信】      エジプトは同国南部に位置する古代都市アビドスにあるラムセス二世の神殿で、プトレマイオス朝の時代まで遡る、ミイラ化した二千個以上の雄羊の頭部が見つかったと発表した。      考古学最高評議会のムスタファー・ワズィーリー事務局長は声明で、ニューヨーク大学のアメリカ人考古学者のチームの監督によって成し遂げられた今回の発見は「ラムセス二世の神殿での生活や、アビドスおよび周辺地域における神殿の歴 全文をよむ

  • 2023-03-26
  • Al-Nahar紙

シリア:日本人アーティストの手によって多彩な製品に生まれ変わるダマスク織

■日本人女性アーティストの手によって芸術作品へと生まれ変わるダマスク織      【シリア国営通信:ルアー・ハリーファ】      その美麗さと優美な手触りで世界中の美術品ファンを魅了したダマスク織(プロカール)が日本に上陸し、日本人女性芸術家の手によってユニークな作品群へと姿を変えた。      プロジェクトYDYを主催する彼女は本紙特派員への説明のなかで、自身がもともとアクセサリーや布製品の製造に携わっており、伝統工芸品に興味を持っていたために、世界的に知られたダマスク織に魅了されたと語った 全文をよむ

  • 2023-03-20
  • その他紙

イラク:クルディスタン地方政府、考古学的遺跡の経済効果に期待

■クルディスタン地方政府は考古学的遺跡の経済効果に期待      【エルビル-本誌】      クルディスタン地区では約6000の考古学的遺跡箇所があり、経済的なメリットが期待される。      クルディスタン地方政府は昨日月曜日に、経済や文化的な利益に結び付く、5800の考古学的遺跡があったと発表した。      マスルール・バルザーニー首相は『サバーフ・ジャディード』紙が入手した声明の中で、「我々の歴史的な考古学的遺跡は我が国にとって歴史的、文化的宝庫と収入源の一部である」と述べた。     全文をよむ

  • 2023-01-27
  • al-Sabah al-Jadid紙

シリア:シリアと日本の架け橋…展示会「アラブのアートと出会う空間」が東京で開催

■「アラブのアートと出会う空間」…シリアの美術と遺産を紹介するための展示会が東京で開催      【シリア国営通信】      ウードや伝統的なアラビア歌曲の音色とともに、展示会「アラブのアートと出会う空間」が東京で開催された。そこではシリア人芸術家のヒヤーム・サルマーンさんと「アルスム・フルミー」(私は夢を描く)協会の子どものほか、日本人の造形芸術家である齊藤尚子さんによる絵画が展示されている。            「Naseej Japan」、「YDY」、「Team Beko」の3プロジェ 全文をよむ

  • 2023-01-25
  • その他紙

エジプト:『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の建築を振り返る(8)

■『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の芸術的遺産を追う旅:ブックフェア特集      【ムスタファー・ターヒル】      我々はこの本を通じて、エジプトにおける物事の流れを根本的に変化させ、また一般的なイスラーム建築や特にマムルーク様式に影響を及ぼした、これらの時代の出来事に関して理解しようとするだろう。      ラドワー・ザキー博士はイスラーム文明・遺産を専門とする研究者である。彼女は現在アレキサンドリア図書館でイスラーム文明研究センターの上席研究員を務めており、アレキサンドリア 全文をよむ

  • 2023-01-24
  • Al-Ahram紙

エジプト:『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の建築を振り返る(7)

■『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の芸術的遺産を追う旅:ブックフェア特集      【ムスタファー・ターヒル】      このように、マムルーク様式の建築物は13世紀半ばにエジプトに登場し、さまざまな意匠、形式として20世紀の半ばまで残存し続けた。その間、マムルーク様式の建築物は繁栄と凋落の間で数多くの局面を経験したが、エジプトにおけるイスラーム建築にかかわる純粋な表現を体現し続けた。そしてそれはエジプトにおける国民主義の現象の一つへと変化し、その後ムハンマド・アリー・パシャの一家が 全文をよむ

  • 2023-01-24
  • Al-Ahram紙

エジプト:『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の建築を振り返る(6)

■『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の芸術的遺産を追う旅:ブックフェア特集      【ムスタファー・ターヒル】      そしてマムルーク様式の特徴はイスマーイール・パシャによる、カイロを「東洋のパリ」にするための計画のなかで再び現れるようになり、この現象はエジプトだけでなくヨーロッパの数多くの建造物においても見られた。      ヨーロッパはカイロで初めてマムルーク様式を知った。それはムハンマド・アリーとその高官らがヨーロッパの建築家たちに、エジプトにおける建造物と都市に関するプロ 全文をよむ

  • 2023-01-24
  • Al-Ahram紙

エジプト:『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の建築を振り返る(5)

■『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の芸術的遺産を追う旅:ブックフェア特集      【ムスタファー・ターヒル】      カイロはこの統治時代(ヒジュラ歴648年~923年、西暦1250年~1517年)に、もっとも重要かつイスラーム世界における最大の都市となった。カイロはあらゆる種類の建築物をかつてない数建てたマムルーク朝スルタンの下で繁栄し、この時代の建築物は芸術的・建築的な装飾に対する創造性においてピークに到達した。      オスマン帝国の登場によって、状況は変化した。オスマン 全文をよむ

  • 2023-01-24
  • Al-Ahram紙

エジプト:『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の建築を振り返る(4)

■『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の芸術的遺産を追う旅:ブックフェア特集      【ムスタファー・ターヒル】      歴史家たちは、戦いと、欺瞞の芸と、そして政治のために生きた体制の手によって、芸術と建築が繁栄した理由についてひどく混乱した!      ラドワー・ザキー氏にこの書籍においてテーマを掘り下げるよう促したもう一つの動機は、マムルーク式の建築が19世紀と20世紀前半に再出現したことは、国家的アイデンティティや当時のエジプトを席巻した国民主義的潮流に起因する現象であるとい 全文をよむ

  • 2023-01-24
  • Al-Ahram紙

エジプト:『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の建築を振り返る(3)

■『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の芸術的遺産を追う旅:ブックフェア特集      【ムスタファー・ターヒル】      マムルークたちは実際にエジプトに統治を敷くまでの約3世紀の間、つまりマムルーク国家の成立の瞬間が到来(イスラーム歴648年-923年、西暦1250年-1517年)するまでの間、そこにおける自身らのルーツを深め続けたのである。マムルーク国家の成立は、イスラームの歴史、そしてエジプトにおけるイスラーム文明の発展において重要な段階として考えられた。      ラドワー・ 全文をよむ

  • 2023-01-24
  • Al-Ahram紙

エジプト:『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の建築を振り返る(2)

■『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の芸術的遺産を追う旅:ブックフェア特集      【ムスタファー・ターヒル】      さらに同氏は、ニザール・サイヤード博士やアラー・ハバシー博士といった建築家の巨匠、またハンガリーのオリエンタリストであるステファン・オロモス氏が著した文献にも立ち返った。ザキー氏は、アラブの読者たちはいまだ、「マムルーク朝の体制がその終焉を迎えたのちに、同朝が保った建築や芸術の長期的かつ重大な影響力について認識していない」とみている。またその影響は、「我々が今日知 全文をよむ

  • 2023-01-24
  • Al-Ahram紙

エジプト:『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の建築を振り返る(1)

■『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の芸術的遺産を追う旅:ブックフェア特集      【ムスタファー・ターヒル】      作家で研究者のラドワー・ザキー氏は、『マムルークたちのカイロ:イスラーム建築からエジプトの国家アイデンティティの研究まで』というタイトルの新しい書籍に参加している。同書は第54回カイロ国際ブックフェアにあわせて、ナフダ・エジプト社から出版された。      『マムルークたちのカイロ』は同氏が完了させたプロジェクトとしては5つ目にあたり、そこではカイロの建築物、なか 全文をよむ

  • 2023-01-24
  • Al-Ahram紙

パレスチナ:ネゲヴ砂漠で古代のダチョウの卵が発見

■ネゲヴ砂漠で古代のダチョウの卵が発見      【諸通信社】      木曜日、ネゲヴ砂漠(占領下パレスチナ南部)で古代のダチョウの卵8個が発見されたと発表された。それらのうちいくつかは7,500年前にさかのぼるものだという。      これらの古代の卵の破損した殻は、古代の暖炉の隣で発見された。      卵の年代は4,000年前から7,500年前にわたっており、砂丘の層に長期間埋もれていたために保存状態が良好である。また同地の非常に乾燥した気候も、その保存を助けた。      この発見は、 全文をよむ

  • 2023-01-12
  • al-Quds al-Arabi紙

シリア:アレッポ大学日本学術センターが東京外国語大学の支援のもと「日本語朗読披露会」を開催

■「日本語朗読披露会」アレッポ大学日本学術協力センター主催の行事      【アレッポ:ルアー・ハリーファ、クサイ・ラズーク】      アレッポ大学と東京外国語大学の学術協定の一環として、アレッポ大学日本学術交流センターが東京外国語大学アラビア語専攻の協力のもと、「日本語朗読披露会」と銘打った行事を開催した。      アレッポ大学日本学術交流センター長のアブドゥルイラーフ・ナーウロー博士は、この行事について、東京外国語大学が主催したアラビア語朗読コンテストと合わせて開催されたことを明らかにし 全文をよむ

  • 2022-12-22
  • その他紙

シリア:日本の桜が中部ヒムス市に再び植えられる

■日本シリア親善協会の使節団はヒムスの文化センターに桜を植える      【ヒムス:SANA】      日本シリア親善協会の使節団は今日、ヒムス市シャンマース地区にある文化センターの庭園に日本の桜の苗木を植樹した。      日本シリア親善協会の佐藤義孝代表は、SANA特派員への声明のなかで次のように述べた――植樹はシリア校内で注目されています。多くの苗木が以前にもこの文化センターの庭園に植えられました。この場所にいる人々の関心と世話のおかげで、苗木は成長を遂げることができました。      全文をよむ

  • 2022-12-11
  • その他紙

シリア:東京外国語大学がシリア大使館の協力を得てアラビア語朗読コンテストを開催

■東京外国語大学がシリア文学の一節を朗読するコンテストを開催      【東京:SANA、ルアー・ハリーファ】      東京外国語大学は、在日本シリア・アラブ共和国大使館の協力とシリアの審査委員会の参加のもと、世界アラビア語デーを記念して、アラビア語朗読コンテストを開催し、アラビア語を学ぶ日本の学生がシリアの詩人や作家の文学作品の一節の朗読を競い合った。      東京からインターネットで配信されたコンテストには、東京外国語大学などから39人の男女学生が参加し、ザキー・クンスル、ニザール・カッ 全文をよむ

  • 2022-12-10
  • その他紙

イラクの名監督アフマド・ダラージーの映画『ハンギング・ガーデンズ』が紅海国際映画祭で最優秀映画賞を受賞

■映画『ハンギング・ガーデンズ』、紅海映画祭で最優秀映画賞を受賞      【ジェッダ:本紙】      映画『ハンギング・ガーデンズ』は、第2回紅海国際映画祭で最優秀映画賞を受賞した。       イラク人監督アフマド・ヤーシーン・ダラージーによる映画『ハンギング・ガーデンズ』のストーリーは、バグダードのゴミ捨て場で見つかったアメリカのラブドールを拾った12歳のアスアドを中心に展開する。ゴミ拾いを仕事にしているアスアドは、自分がある争いの標的になっているのに気づき、それから逃れるためだけでなく 全文をよむ

  • 2022-12-08
  • Al-Ahram紙

イラク:ハ―リス市は人的資源と自然資源の宝庫

■ハ―リス市は作家の家でありオレンジの農園      【イラク:本紙】      イラク中部のハーリス市は重要であると考えられています。そこは行政上ディヤール県の地区を代表し、首都バグダードから55キロの所にあるからである。正式統計によると人口は20万人です。戦略上重要な市であると見なされています。イラク北部から中・南部を結ぶ重要な道路で結ばれているからです。ハーリス市はイラクで最も古い地区で、20世紀の20年代の王政の初めから一つの地区になりました。ハーリス市には多くの区域があり、それらは以下 全文をよむ

  • 2022-11-19
  • al-Quds al-Arabi紙

エジプト:盲目の女性が英文学の博士号を取得

■ラナー・ハーミド氏が、「盲目の」女性研究者として初めてマンスーラ大学で英文学の博士号を取得      【エジプト:中東通信社】      研究者のラナー・ハーミド・アワダイン氏は、マンスーラ大学の文学部から最高級の名誉のもと、英文学の博士号を取得した。彼女は、暗闇に打ち勝ち、このような業績を達成した初の盲目の女性の学生となった。      博士論文のタイトルは、『ジェームズ・ボールドウィン『山に登りて告げよ』とリチャード・ライト『アメリカの息子』における社会的批評:文体とテーマの視点から』であ 全文をよむ

  • 2022-11-17
  • Al-Ahram紙

パレスチナ:パレスチナの歴史を物語る約10,000点の貴重な遺物を生涯かけて収集した元教師

■フルーブ氏はパレスチナの歴史を語る10,000点の遺物を収集(画像)      【ヘブロン:カイス・アブー・サムラ】      パレスチナ人のイスハーク・フルーブ氏は、自ら約10,000点の遺物を収集し、パレスチナ最大の博物館を設立した。館内にはさまざまな時代に関する多くの遺物が展示されているが、その多くはオスマン帝国時代に遡る。      元教師のフルーブ氏は、「情熱に突き動かされて、自分の人生と財産をパレスチナ民族のアイデンティティと歴史を形成する貴重な遺物の収集につぎ込んだ」と語った。  全文をよむ

  • 2022-11-13
  • al-Quds al-Arabi紙

エジプト:考古学博士がツタンカーメンに関する本をアラビア語に翻訳

最大人気を得た本「ツタンカーメンと世界を変えた墓」の新しいアラビア語訳      【n.p.:本紙】      考古学者のシャリーフ・シャアバーン博士は現在、有名なアメリカ人作家ボブ・ブライアーによる世界的に最も有名な本「ツタンカーメンと世界を変えた墓」の翻訳に取り組んでいる。この本はツタンカーメン王と彼の墓に関する多くの秘密や不思議な謎を明らかにしている。      2022年10月に米国で出版されたこの本は、大きな反響を呼び、同国での売り上げ1位を獲得した。カヤーン・パブリシング・ハウスは同 全文をよむ

  • 2022-11-05
  • Al-Ahram紙

シリア:ロシアの世界遺産を紹介する絵画展が開催

■シリアに寄贈されたロシアの文化・自然遺産の絵画      【ダマスカス:本紙】      ルバーナ・ムシャウウィフ文化大臣はダマスカスのコンベンション・センターで、世界遺産リストに登録されているロシアの遺産群を紹介する、「ロシア連邦との出会い」と題された絵画展を開催した。      ロシア連邦大統領府の大統領図書館は、文化省およびアサド国立図書館に、20の文化遺産と11の自然遺産を含む、ユネスコの世界遺産リストに登録されている計31地点を描いた絵画を通じて、ロシアの豊かな文化遺産および自然遺産 全文をよむ

  • 2022-10-20
  • al-Watan紙

エジプト:アズハル使節団がアラビア語非ネイティブの子どもたちのアラビア語教育センターを開設(2)

■アズハル使節団が「ブリカマ」市の子どもたちに、アラビア語非母語者のための第二アラビア語教育センターを開設      【n.p.:シャイマーウ・アブドゥルハーディー】      一方、ナハラ・サイ―ディー使節団派遣促進部長は「幼少期は基礎の段階である。その人のその後の人生のあらゆるステージの基本となる段階である。子どもたちにアラビア語を教えることは、人生の早い段階でイスラーム文明を知ることに役立つ。そして、彼らがアラビア語を介してお互いに助け合い、イスラーム文明の様々な側面を理解し、それを人生に 全文をよむ

  • 2022-09-23
  • Al-Ahram紙

エジプト:アズハル使節団がアラビア語非ネイティブの子どもたちのアラビア語教育センターを開設(1)

■アズハル使節団が「ブリカマ」市の子どもたちに、アラビア語非母語者のための第二アラビア語教育センターを開設      【n.p.:シャイマーウ・アブドゥルハーディー】      イスラーム研究アカデミーの事務局長、ナジール・アイヤード博士と使節団派遣促進部長、ナハラ・サイーディー博士が率いるガンビア共和国へのアズハル使節団は、ガンビアのブリカマ市で、アラビア語非ネイティブの子どもたちのための第二アラビア語教育センターを開設した。開設式には、在セネガルエジプト領事(在ガンビア非居住領事)とガンビア 全文をよむ

  • 2022-09-23
  • Al-Ahram紙

エジプト:エスナ神殿天井の壁画の修復作業が完了(2)

また、エジプト考古登録センター中央管理局長でエジプト側の調査隊長であるヒシャーム・ライスィー博士によれば、調査隊は同様に、神殿内部に鳥が巣を作るのを防止することに成功した。鳥の落としものは、時間の経過とともに神殿の外観、浮彫り、彩色を損なわせてきた。そこで調査隊は遺跡に痕をつけることなく、鳥が天井や柱に巣を作るのを防止することを目指した、エジプト考古常任委員会の計画を実施した。それは高温、湿気、錆びに強いクロムの土台にステンレスの棘を設置する方法で、成形が容易な棘の束がついたひとつの部品の長さは 全文をよむ

  • 2022-09-22
  • Al-Ahram紙

エジプト:エスナ神殿天井の壁画の修復作業が完了(1)

■観光考古省がエスナ神殿の天井南西部分の修復作業を完了      【n.p.:ウマル・マハディー】      エスナ神殿で活動しているエジプト・ドイツ共同遺跡調査隊は、エスナ神殿の天井の南西部分に複数の浮彫り、壁画、彩色を発見した。発見された壁画は、修復・清掃作業が終了後、神殿修復と壁画の本来の彩色を復元するプロジェクトの一環として初披露される。      考古最高評議会の事務総長であるムスタファー・ワズィーリー博士はこのように述べ、プロジェクトの現段階で発見された壁画と浮彫りは非常に重要なもの 全文をよむ

  • 2022-09-22
  • Al-Ahram紙

パレスチナ:ラムセス二世時代のカタコンベ発見(2)

■占領地パレスチナでの発見は、最初でも最後でもない… ラムセス 2 世の物語とパレスチナで発見された彼の遺物      【n.p.:マフムード・ダスウキー】      古代エジプト時代、野蛮なアジアの遊牧民ヒクソスの侵入は、エジプト人にとって厳しい教訓となった。エジプト人を理解するための軍事書の著者ムハンマド・ラーファト・アッバース博士は、「エジプト人の文明、国家、共同体は、治安と高度の発展した文明を守るために必要な軍事力の強化がなければ存在しなかった」と主張する。ヒクソスによるエジプト人の軍事 全文をよむ

  • 2022-09-20
  • Al-Ahram紙

パレスチナ:ラムセス2世時代のカタコンベ発見(1)

■占領地パレスチナでの発見は、最初でも最後でもない… ラムセス2世の物語とパレスチナで発見された彼の遺物      【n.p.:マフムード・ダスウキー】      国際的なメディアに取り上げられた占領下パレスチナで発見された数々の古代エジプトの遺物、その最新の発見は、古代エジプトの栄光と勝利のファラオ、ラムセス二世時代のカタコンベ(地下墓所)の発見である。1年も経たないうちに今回の遺跡発見が公表されたことは、ファラオ時代のエジプトとシャーム地方(現在のシリア、ヨルダン、レバノン、イスラエルを含む 全文をよむ

  • 2022-09-20
  • Al-Ahram紙

シリア:東京外国語大学でシリア人アーティストの絵画展を開催

■造形芸術家ヒヤーム・サルマーン氏の絵画の数々...シリアと日本を結ぶ文化の架け橋      【シリア国営通信】      独自の手法による描画と色付け、そして生地選択…これらの融合こそが、日本の首都東京で現在開催中の展覧会でシリアの造形芸術家ヒヤーム・サルマーン氏の絵画を際立った存在へとならしめた主要な動因である。       2000年から、彼女いわく「経験や楽しさにもとづいた特別な体験」のなかで、布の端切れから絵画を創造・造形することに取り組んできたヒヤーム氏は、本紙に対し次のように語っ 全文をよむ

  • 2022-09-17
  • その他紙

エジプト:上エジプトでのシャンポリオンの日記 (2)

このようにして、若いシャンポリオンの心に、古代エジプト文明の秘密を解き明かすことへの情熱と愛着が芽生えた。その後彼は、ロゼッタストーンのテキストを解読するために、人生の早い時期から自身の学問的かつ知的な準備を開始し、アラブ、ヘブライ、カルデア、シリア、ペルシャ、クシの言語を勉強し始めた。そして、解明が実現できないために停滞していた、先人の研究を熱心に引き継いでいた。また、これより前の17世紀中ごろに学者であるキルヒャー神父により、古代エジプト語の影響が19世紀までエジプトで修道士が話していた方言 全文をよむ

  • 2022-09-16
  • Al-Ahram紙

エジプト:上エジプトでのシャンポリオンの日記(1)

エジプト:上エジプトでのシャンポリオンの日記 エジプト学の父は「ナイルワニ」を食べたせいで死んだのか?      【n.p.:マフムード・ドゥスーキー】      フランスの有名なエジプト学者であるジャン=フランソワ・シャンポリオンは、西暦1822年9月14日に技師の1人から、象形文字解読に対する自身の懸念の払拭に影響することになる、複数の古代エジプトの神殿のレリーフの写しを手に入れた。そのため、この日は他の諸人類学の中にエジプト学が正式に誕生した日とされ、以来、議論の余地なく、彼はエジプト学の 全文をよむ

  • 2022-09-16
  • Al-Ahram紙

スーダン: ハルツームで「9月13日の蜂起」を記念し、軍事支配の打倒と文民への権力委譲を求めるデモ

■スーダン:「9月13日の蜂起」を記念し、軍の退去を要求するデモを実施      【ハルツーム:本紙】      火曜日、数千人のスーダン人抗議者が、軍事支配の打倒と文民への権力委譲を求め、ハルツーム中心部の大統領官邸に向かう「9月の贈り物」と銘打ったデモに参加した。      デモは(後に)追放されたオマル・バシール大統領の政権に対して出てきた2013年9月13日の蜂起を記念し、燃料価格の上昇と生活費の高騰に抗議した。後に「9月の贈り物」と呼ばれるこの血なまぐさい日には、治安部隊による暴力的な 全文をよむ

  • 2022-09-14
  • al-Quds al-Arabi紙

ヨルダン:ヨルダン人の間で話題の謎の壺の中身が明らかに

■ヨルダン人の間で大きな議論を巻き起こしている「考古学的な価値のある壺」の中身の調査      【アンマン:本紙】      ここ数日、ヨルダンではとある市民が発見した壺が大きな議論を巻き起こしていた。壺は当初は金の破片が詰まっていると言われていたが、当局は後に金の破片は一切はいってないことを確認した。       考古学局(Department of Antiquities)は、とある市民が発見し当局へ引きわたしたという物語について詳細なレポートを公表した。そして、「アジュルン県で発見されクフ 全文をよむ

  • 2022-09-09
  • al-Quds al-Arabi紙

パレスチナ:ガザ地区の考古学ガイドブック『ハーシムのガザ シャームへの入り口』が完成

■ガザ地区の考古学ガイドブック『シャームへの入り口』がリリース      【ガザ:アナトリア通信】      ガザ地区の政府活動フォローアップ委員会は、昨日木曜日、ガザ地区の「考古学ガイドブック」を出版した。      アッサーム・ダアリース委員長は、市内のパシャ宮殿博物館にて開かれた記者会見で、「考古学ガイドブックの出版は、パレスチナ文明の重要性、偉大さ、荘厳さに対する社会的認識の向上を促進し、強化することが目的である」と発表した。      ガイドブックのタイトルは『ハーシム*¹のガザ シャ 全文をよむ

  • 2022-06-24
  • al-Quds al-Arabi紙

イスラエル・パレスチナ:ネゲブ砂漠のラハトで世界最古のモスクが見つかる

■パレスチナのネゲブ砂漠における歴史的モスクの発見      【ナザレ:クドス・アラビー】      世界最後のモスクの一つとみられる大規模な歴史的モスクの存在が、48年パレスチナ領であるネゲブ砂漠内のラハト市で明らかとなり、パレスチナにおけるイスラーム教の発展に脚光をあてている。イスラエル遺跡局は、今回発見された歴史的モスクが2019年にネゲブ砂漠最大のアラブ人集合住宅であるラハト市南での開発と建設の作業中に発見された歴史的モスクに類似していると言及した。最近の発掘作業によって、ラハト地区にお 全文をよむ

  • 2022-06-22
  • al-Quds al-Arabi紙

シリア:シリア人造形美術家、東京開催の絵画・書道コンテストで国際平和賞を受賞の快挙

■シリア人造形美術家であるサバー・ラッズークさんが東京都美術館における「第15回絵画・書道コンテスト」で国際平和賞を受賞      【マヤーディーン・ネット】      シリアの造形芸術家であるサバー・ラッズークさんが、「第15回絵画・書道コンテスト」の一環として東京都美術館で開催された展覧会で、国際平和賞を受賞した。      この展覧会には、コンテストの運営委員会によって指定された(45cm*35cm)の寸法に従った作品を携えて、世界中から200人以上のアーティストが参加した。      ラ 全文をよむ

  • 2022-06-07
  • その他紙

アラブの偉大な修辞学者アブドゥルカーヒル・ジュルジャーニーの功績(5)

■アブドゥルカーヒル・ジュルジャーニーと文体の理想:彼の修辞学への読解      【ムスタファー・アティーヤ:本紙】      サラーフ・ファドルが『演説の修辞学と文章の学知』において述べているように、文学というのは文章による普遍的な弁論であり、古人が考えていたように様々な部分の寄せ集めなのではない。彼らはそれゆえ、本当の特徴について生き生きとしたかたちで知ることができなかった。研究の範囲というのは、弁論の学問的な条件を満たし、内容の十分さと表象の能力において際立ったものでなければならない。また 全文をよむ

  • 2022-05-25
  • al-Quds al-Arabi紙

アラブの偉大な修辞学者アブドゥルカーヒル・ジュルジャーニーの功績(4)

■アブドゥルカーヒル・ジュルジャーニーと文体の理想:彼の修辞学への読解      【ムスタファー・アティーヤ:本紙】      「クルアーンの模倣不可能に関して私が明らかにしたかったことの要点は、すべての良しとされることばや語は、一般に認められた観点や合理的な原因から良しとされねばならず、それらを表現するための方法がなければならず、主張の正しさのためには論拠がなければならないということである。これこそが、学問への扉である。もしその扉を開いたならば、あなたは崇高なる利益と高貴なる意味について熟知す 全文をよむ

  • 2022-05-25
  • al-Quds al-Arabi紙

アラブの偉大な修辞学者アブドゥルカーヒル・ジュルジャーニーの功績(3)

■アブドゥルカーヒル・ジュルジャーニーと文体の理想:彼の修辞学への読解      【ムスタファー・アティーヤ:本紙】   アブドゥルカーヒル・ジュルジャーニーは、語と意味の問題に関する議論の水準を、ことばの違いという垂直的関係から、語や意味の互いの関連とそれらのシステムの関係という水平的関係へと発展させることに貢献した。彼は研究において、弁舌的・修辞学的文体の推論的性質を明らかにし、包括的なビジョンとしてナフウ(文法学)へと目を向けることができた。ナフウを単なる一分野とみなしてはならない。それど 全文をよむ

  • 2022-05-25
  • al-Quds al-Arabi紙

アラブの偉大な修辞学者アブドゥルカーヒル・ジュルジャーニーの功績(2)

■アブドゥルカーヒル・ジュルジャーニーと文体の理想:彼の修辞学への読解      【ムスタファー・アティーヤ:本紙】      同書の別の箇所でジュルジャーニーは、以上のことについて次のように語っている。「私がこの学知に仕えるようになってからずっと、雄弁や修辞、弁舌や巧緻さの意味について学者たちが述べたことについて考え続けてきました。そして、私は韻文と構造、著述と構成、文体と描写、テクストと文飾の根拠がわかりました。さらに、ことばにおいて、これらの意味を比喩的に用いるのは、それが(比喩ではなく) 全文をよむ

  • 2022-05-25
  • al-Quds al-Arabi紙

アラブの偉大な修辞学者アブドゥルカーヒル・ジュルジャーニーの功績(1)

■アブドゥルカーヒル・ジュルジャーニーと文体の理想:彼の修辞学への読解      【ムスタファー・アティーヤ:本紙】      修辞学者アブドゥルカーヒル・ジュルジャーニーには、ふたつの大きな業績がある。それによって、彼の名は光輝く文字でアラブ修辞学思想に刻み込まれている。第一の業績は、韻文(ナズム)の理論である。多くのクルアーンの章句や詩の例文の読誦者、研究者、援用者として、言語的・修辞学的に厚みのある分析をおこなった。このことから、彼の第二の業績が生まれた。それは、意味の学に他ならない。そこ 全文をよむ

  • 2022-05-25
  • al-Quds al-Arabi紙

エジプト:ワクフ大臣はキブラ変更記念日に際しイスラームの実践の目的を再確認するよう促す(2)

■ワクフ大臣:キブラ変更記念日はムスリムが祈りと神からの贈り物への自覚を怠らないよう促す      【中東通信社】      また、大臣は夜に発出した声明の中で「神の両手の間にたたずみ、毎日5回神と善く向き合うことの真理をってた者は、嘘つきにも、詐欺師にも、約束破りにも、裏切り者にもなり得ない。イスラームの実践の目的とは、それによって神の意志を実現し神の命令に応えることで、イスラームを実践する者の振る舞いや倫理観、価値観を律することである。我々の宗教は品行と道徳の宗教であり、我々の預言者(ムハン 全文をよむ

  • 2022-03-17
  • Al-Ahram紙

エジプト:ワクフ大臣はキブラ変更記念日に際しイスラームの実践の目的を再確認するよう促す(1)

■ワクフ大臣:キブラ変更記念日はムスリムが祈りと神からの贈り物への自覚を怠らないよう促す      【中東通信社】      ワクフ大臣であるムハンマド・ムフタール・グムア博士は、「キブラ変更記念日を祝う知恵と理由とは、祈り、神からの贈り物への自覚、そして神がいつ、どこで、どのように我々に命令を下してもそれに応えることと神への服従を怠らないようにすることである。また、私たちが従う感覚的な見地の背後には、別の見地があり、それは形而上の見地である。この形而上の見地は、神に対する善意と神と善く向き合う 全文をよむ

  • 2022-03-17
  • Al-Ahram紙

エジプト:国立エジプト文明博物館のワークショッププログラム「ヒエログリフを描こう、書こう」が大盛況(2)

■国立エジプト文明博物館が教育プログラム「ヒエログリフを描こう、書こう」を開催      【n.p. : ウマル・マフディー】      芸術ワークショップに関して博物館のアッザ・リズク教育部長は、「ワークショップは、参加者全員で共同作業をしながら進められた。その作業中、芸術家ヒバ・アブドゥル・カーディル氏が、古代エジプト文明における色彩とその効果、古代文明における芸術の起源、中世を代表する芸術学校、抽象芸術の特徴と有名画家、さらに身近なさまざまな素材を用いて抽象的な作品を創作する方法などを学生 全文をよむ

  • 2022-03-03
  • Al-Ahram紙

エジプト:国立エジプト文明博物館のワークショッププログラム「ヒエログリフを描こう、書こう」が大盛況(1)

■国立エジプト文明博物館が教育プログラム「ヒエログリフを描こう、書こう」を開催      【n.p. : ウマル・マフディー】      カイロのフスタート地区にある国立エジプト文明博物館(NMEC)の教育部は、古代エジプト文明のシンボルやヒエログリフを組み合わせた芸術作品の制作にマルチメディアアートを使用するワークショップをとおして、ヒエログリフの書き方を体験的に学ぶプログラム「ヒエログリフを描こう、書こう」を開催した。      このプログラムは、様々な分野のエジプトの大学生を対象とするもの 全文をよむ

  • 2022-03-03
  • Al-Ahram紙

エジプト:観光考古省が日本人のグループを招待(3)

■エジプト観光考古省は観光地や様々な遺跡を紹介するために日本人インフルエンサーのグループを招く      【カイロ:本紙】      エジプト観光活性化公局シャルム・エルシェイク事務所の所長であるイスラーム・ナビール博士は次のように明らかにしている。「彼らインフルエンサーたちは南シナイ県への訪問を通して、シャルム・エルシェイクやセント・キャサリン、ダハブを周遊し、(特に)シャルム・エルシェイク市では多くの観光名所を訪れた。彼らはシャルム・エルシェイク博物館の訪問や、砂漠ツアーへの参加に加え、海上 全文をよむ

  • 2022-03-01
  • Al-Ahram紙

エジプト:観光考古省が日本人のグループを招待(2)

■エジプト観光考古省は観光地や様々な遺跡を紹介するために日本人インフルエンサーのグループを招く      【カイロ:本紙】      「調査によると、日本人の若者のうちおよそ300万人がダイビングのライセンスを取得しており、彼らのうちおよそ140万人が様々な地域に向けてダイビング旅行を行っていることが明らかになった。そのため省は、エジプトの観光スポットが豊富に有する観光スタイルに光を当て、ダイビング旅行や砂漠ツアーを含むパッケージを強調する必要があると考えた」。      同様の文脈のなかで、観 全文をよむ

  • 2022-03-01
  • Al-Ahram紙

エジプト:観光考古省が日本人のグループを招待(1)

■エジプト観光考古省は観光地や様々な遺跡を紹介するために日本人インフルエンサーのグループを招く      【カイロ:本紙】      エジプト観光活性化公局は同国観光考古省を代表し、SNS上で高いフォロワー数を有する多くの若い日本人インフルエンサーたちを迎えた。彼らに、エジプトを訪問することで、様々な観光スタイルや(観光)パッケージ、観光施設によって特徴づけられた同国の観光スポットを知ってもらうことが目的である。      若者たちは今回の訪問を通じてフルガダを訪問し、そこで魅力的な自然景色や日 全文をよむ

  • 2022-03-01
  • Al-Ahram紙

イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(7)

■イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(7)      【対談者:ムスタファー・ハリール】      ◯イルハーミーヤートとはなんでしょうか。      ●ミドファイー:私が過去23年間提供してきた歌の数々でして、今はマネージャーを兼任している息子のムハンマドが楽曲の生産に努めています。今後はミュージックビデオの撮影を通して昔のアラブ名曲集を発表し、これら楽曲のストーリーも公開されます。その重要性の一方、ファンのもとに顕著な反響を実現させるた 全文をよむ

  • 2022-02-19
  • al-Quds al-Arabi紙

イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(6)

■イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(6)      【対談者:ムスタファー・ハリール】      ◯今時イラクで低俗な歌が拡散し、卑しい芸術や踊りを披露するチャンネルが漸増している理由というのはなんでしょうか。      ●ミドファイー:「低俗な歌」という名のものは存在しません。流行曲が巷や人々の好みを反映し、いついかなるときにおいても特定の歌や表現方法は存在するというのが真実に過ぎないのです。      今日、イラクの歌は変化し、表現方 全文をよむ

  • 2022-02-19
  • al-Quds al-Arabi紙

イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(5)

■イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(5)      【対談者:ムスタファー・ハリール】      ◯あなたは最も有名な世界の舞台の数々で歌ってきましたが、それにもかかわらずあなたはバグダードのアアザミーヤ通りを懐かしみ、ザハーウィー・カフェ(バグダードの老舗珈琲店)で歌うことを夢見ていらっしゃいますが、バグダードに対する郷愁の秘密はなんでしょうか。      ●ミドファイー:確かに、パリの「トリアノン」、オペラハウス、ロンドンの「クイーン 全文をよむ

  • 2022-02-19
  • al-Quds al-Arabi紙

イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(4)

■イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(4)      【対談者:ムスタファー・ハリール】      ◯しかし、ご家族はエンジニアリングを学ばせるためあなたをイギリスに留学させましたが、その後、あなたは西洋的なやり方を取り込んだイラク・フォークロアを重視した楽団を設立するために1967年にバグダードに戻りました。いつエンジニアリングから歌うことに転向することを決心なさったのでしょうか。また、あなたのご家族はどのような態度をとっておりましたか。 全文をよむ

  • 2022-02-19
  • al-Quds al-Arabi紙

イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(3)

■イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(3)      【対談者:ムスタファー・ハリール】      ◯芸能人生の始まりにおいて数々の挑戦に直面してきましたが、あなたはどのようにしてそれを克服することができたのでしょうか。そして、その時期において誰があなたの心の支えでしたか?      ●ミドファイー:当時芸能界で関係するあらゆる人々に対し感謝の挨拶を送りつつも、イルハーム・ミドファイーは戦いました。というのも、私は旅行を禁じられ、ラジオやテ 全文をよむ

  • 2022-02-19
  • al-Quds al-Arabi紙

イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(2)

■イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(2)      【対談者:ムスタファー・ハリール】      ◯あなたはコロナの最中、ご自宅のベランダから人々に向けて歌っておりますが、イルハーム・ミドファイーが継続して全精力を傾けるその源はどこにあるのでしょうか。      ●ミドファイー:継続というのは重要で、希望というのも希求されますが、芸能人がその提供をやめる特定の年齢なるものは存在しません。特に、芸術家が要求された表現方法とレベルで音楽パフォ 全文をよむ

  • 2022-02-19
  • al-Quds al-Arabi紙

イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(1)

■イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(1)      【対談者:ムスタファー・ハリール】      音楽家にして歌手であるイルハーム・ミドファイーは、西洋式の曲調とアラブ・イラクのフォークロアを融合させた表現方法を特徴としている。それは楽器のギターをイラク音楽に取り入れることで、悲愴感の漂う音楽が一変して喜びに特徴付けられる曲となるのである。      ミドファイーは半世紀以上もこの作法にしたがい、長い歌手人生を通して数百もの楽曲提供をして 全文をよむ

  • 2022-02-19
  • al-Quds al-Arabi紙

シリア:レバノンの博物館が保有するパルミラの遺物5点をシリア当局に寄贈

■シリア文化省がレバノンの博物館から寄贈される古代遺物5点の引き取りに向け準備      【ダマスカス:本紙】      シリア文化省が、ベイルートのナーブー博物館からダマスカスの国立博物館に寄贈されるパルミラ(古代都市)の遺物を引き取る準備に入った。      これらの遺物は、ナーブー博物館が以前ヨーロッパのオークションで購入したパルミラの遺物(葬儀用彫像)5点である。同博物館はシリア・レバノン間の文化協力を強化するための取り組みの一環として、それらをダマスカスに戻すようシリア古代遺物・博物館 全文をよむ

  • 2022-01-17
  • al-Watan紙

エジプト:ワーディー・ナスブの遺構調査の結果

■アシュマーウィー博士:シナイ半島で発見された遺跡の初期調査の結果、2階建てであることが判明      【n.p.:ウマル・マフディー】      考古最高評議会傘下のエジプト遺跡調査隊によって、南シナイ県のワーディー・ナスブ地域にある建造物の遺構調査が実施された。調査の結果、中王国時代にエジプトの採鉱遠征隊の指揮官がシナイ半島での住居として用いていた建物であったことが判明した。この調査は、シナイ発展計画2021-2022の一環として実施されている。      この発見に関して、考古最高評議会エ 全文をよむ

  • 2022-01-10
  • Al-Ahram紙

エジプト:アムル・ディヤーブが颯爽と新曲を発表

■アムル・ディヤーブが新曲『カッタラ・ミン・オルバック』で輝きを放つ。      【ムスタファー・ターヒル】      エジプトのビッグスター、アムル・ディヤーブが新曲『カッタラ・ミン・オルバック(もっとあなたに近づきたい)』を発表した。      新曲は発表からわずか数時間で、彼のファンからの絶大な人気を得た。      『カッタラ・ミン・オルバック』は、作詞をターミル・フサイン、作曲をアズィーズ・シャーフィイー、編曲をウィサーム・アブドゥルムナッアムが手掛け、レコーディングおよびミキシングは 全文をよむ

  • 2021-12-27
  • Al-Ahram紙

パレスチナ:刺繍が文化遺産リストに登録

■「農民の刺繍」が施された服がパレスチナ女性たちに受け入れられ、おばあさんたちが作る服が店にまた並ぶようになる      【ガザ:本紙】      パレスチナでは、民間伝承の刺繍作品を現代の衣服の構成へ取り入れ、若い女性たちにおめでたい場での服として「農民の服」を購入するよう宣伝したことの影響として、民間伝承の刺繍作品が広く人気を集めており、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)は、「パレスチナ刺繍」を無形文化遺産リストに定め、この伝承を盗もうとするイスラエルによる試みを拒否した。      全文をよむ

  • 2021-12-16
  • al-Quds al-Arabi紙

シリア:クドゥード・ハラビーヤがUNESCOの世界遺産リストに登録、文化大臣「世界的に重要な進展」

■ムシャウウィフ文化大臣「クドゥード・ハラビーヤの世界遺産リストへの登録されたことは世界的にも重要な進展である」      【スナック・シリアン・ドットコム】      シリアのルバーナ・ムシャウウィフ文化大臣は次のように述べた。「我々が苦しんでいる包囲にもかかわらず、クドゥード・ハラビーヤ(アレッポの伝統的歌曲)が世界遺産リストに登録されたことは世界的に重要な進展である。それがもたらすもっとも重要な文化的影響は、世界が我々を文明の民であると認識することにある」。      ラジオ局「シャームF 全文をよむ

  • 2021-12-16
  • その他紙

エジプト:ワクフ省が県対抗聖クルアーンコンテストの応募要項を発表

■ワクフ省が県対抗聖クルアーンコンテストの詳細を発表      【n.p.:シャイマーウ・アブドゥルハーディー】      エジプトのワクフ省は、聖クルアーンおよびそれに携わる人々に関心をよせて、全県対抗聖クルアーンコンテストの開催を発表した。このコンテストは、明日12月11日(土)からカイロのホテルで開かれる第28回国際聖クルアーンコンテストにあわせて実施される。      同省は、コンテストの応募条件を提示した。   a:各県は、トップ10人の優れたハーフィズ(聖クルアーンを美声で暗誦する者 全文をよむ

  • 2021-12-10
  • Al-Ahram紙

エジプト:音楽家組合「エジプトは幾名かによる侮辱を気にも留めていない」

■エジプト音楽家組合、リヤド・シーズンにおける「ナツメヤシと牛乳を頂く」騒動のためウマル・カマール氏を調査に送る      【カイロ:本紙】      エジプト人音楽家組合は、歌手のウマル・カマール氏を調査に送ることを発表したと。これに先立ち、同氏は(サウジアラビアで開催された)リヤド・シーズンで自身の楽曲「ビント・ジーラーン」の歌詞を「酒と大麻をやる」から「ナツメヤシと牛乳を頂く」に差し替えた理由を正当化する発言を行っていた。      ウマル・カマール氏は自身が「サウジアラビア王国の高潔なる 全文をよむ

  • 2021-12-01
  • al-Quds al-Arabi紙

イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(14)

■バルキース・シャラーラと記憶のかばん:イラク人の食とリフアト・チャーディルジーの香りについて      【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (13)に戻る      したがってリフアトがここで提案する区別というのは、彼が実際オスマン朝期のアラブの都市の建築レベルでのその後の発展を一切フォローすることがないまま、15世紀に立ち留まっていることがみてとれるように、容易なことではない。そしておそらく、こういった「チャーディルジー的見解」についてより広範な議論がなされていないためにバルキ 全文をよむ

  • 2021-11-26
  • al-Quds al-Arabi紙

イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(13)

■バルキース・シャラーラと記憶のかばん:イラク人の食とリフアト・チャーディルジーの香りについて      【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (12)に戻る      そして、この母方の祖父はトルコ人だった第二夫人の高級椅子に座ることを晩年まで頑なに拒み、地面に座る方を好んでいたと知る。孫のリフアトによれば、これは近代性を拒否し、土地やベドウィン、部族主義といった価値観に固執し続けたイラク人のメンタリティの性質を示しているという。この点については、伝記の著者はリフアト・チャーディル 全文をよむ

  • 2021-11-26
  • al-Quds al-Arabi紙

イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(12)

【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (11)に戻る      しかしこのことに注釈するなら、リフアトの文化人類学とその道具についての幅広い関心に関するバルキースの所見が興味深い。彼女はこの分野における夫の見識はハーバード大学で形成されたものではないとした上で、彼が幼少の頃より父親のカーミル・チャーディルジーが文化人類学に精通していたことを想起している。当時、文化人類学はヨーロッパの新しい学問とみなされていた。リフアトの父はフランツ・ボアズの著作を読破し、ジェームズ・フレイザーの『金 全文をよむ

  • 2021-11-26
  • al-Quds al-Arabi紙

イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(11)

【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (10)に戻る      彼の死後数ヶ月後、バルキースはリフアトの生涯についてもう一冊本を書くことを決めた。60年にわたり連れ添った夫としてのリフアトではなく、建築史の研究者としての彼の伝記である。バルキースにそうさせたのはおそらく、イギリスのテムズ川に浮かぶ二人の暮らした家の空気の匂いであろう。リフアトの思い出の詰まった家には、建築や建築哲学についての著作や記事、彼の巨大な書斎の香りが漂い続けていた。      数週間前にダール・マダー社から出 全文をよむ

  • 2021-11-26
  • al-Quds al-Arabi紙

イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(10)

■バルキース・シャラーラと記憶のかばん:イラク人の食とリフアト・チャーディルジーの香りについて      【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (9)に戻る      〇リフアトのかばん      バルキースの表現によれば、記憶とはいくつものかばんである。それゆえ彼女は自伝の中では、夫のリフアトとの思い出のかばんをひとつひとつ開いていくことに専心した。リフアトは国外で最も有名なイラク人建築家のひとりである。バルキースの記憶に残る数々のエピソードのうち、のちに彼らが国を出るきっかけとな 全文をよむ

  • 2021-11-26
  • al-Quds al-Arabi紙

イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(9)

■バルキース・シャラーラと記憶のかばん:イラク人の食とリフアト・チャーディルジーの香りについて      【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (8)に戻る      社会の伝統から脱却しようとした夫妻は冷蔵庫やオーブン、電子レンジは買わないことにした。リフアトの母親は日が経つとともにバルキースが最も有名なイラク料理「バーミヤー」(*オクラとトマトの煮込み料理)を好まないことに気づき、彼女のために「タプスィー・バティンジャーン」(*イラク料理。なすのトマト煮込み)を作るようになった。 全文をよむ

  • 2021-11-26
  • al-Quds al-Arabi紙

イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(8)

■バルキース・シャラーラと記憶のかばん:イラク人の食とリフアト・チャーディルジーの香りについて      【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (7)に戻る      彼は初対面でバルキースに多くの質問を投げかけ、互いに意見が合うところがあるかを探った。数日後、バルキースに家族に会ってくれるよう頼むのだが、バルキースが思い出すのはこの訪問の時にリフアトによって出された茶である。イラク人政治家らが集う拠点であったカーミル・チャーディルジーの邸宅で、茶は金彩の陶磁器のカップに入れられ、ク 全文をよむ

  • 2021-11-26
  • al-Quds al-Arabi紙

イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(7)

■バルキース・シャラーラと記憶のかばん:イラク人の食とリフアト・チャーディルジーの香りについて      【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (6)に戻る      一家はその後ヒッラからバグダードの東カッラーダ地区に移ることになる。ここでは、少女のバルキースは、建築や近所の路地、隣人といったものにはあまり興味を示すことはなかった。1920-30年代に同じ地区に家族で住んでいたユダヤ人の娘、ヴァイオレット・シャマーシュ(*作家。『ヴァイオレットの手紙:バグダードのユダヤ人の生活を歩 全文をよむ

  • 2021-11-26
  • al-Quds al-Arabi紙

イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(6)

■バルキース・シャラーラと記憶のかばん:イラク人の食とリフアト・チャーディルジーの香りについて      【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (5)に戻る      〇レバノンのクッベとイラクのクリーチャ      したがって、バルキースの日記の大部分からはイラク人とレバノン人移民の食に関する記憶を知ることができるが、特に彼女が口にするのをずっと拒んでいたレバノンのクッベ・ナーイエ(生のクッベ)のエピソードは印象深い。彼女は幼い頃に無理やり食べさせられて以来、ほとんど全ての生ものを 全文をよむ

  • 2021-11-26
  • al-Quds al-Arabi紙

イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(5)

■バルキース・シャラーラと記憶のかばん:イラク人の食とリフアト・チャーディルジーの香りについて      【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (4)に戻る      その後バルキースは料理と食の世界に飛び込むことを決めるが、最近になって彼女は再び”記憶のかばん”に立ち返り、自伝『かくして日々は過ぎた』を執筆した。2015年に出版されたこの本によって、伝記文学の名手としての彼女の技巧が明らかになることとなる。序章にはこのような表現がある。「思い出が頭の中をさまよい、いつしか私は思い出 全文をよむ

  • 2021-11-26
  • al-Quds al-Arabi紙

イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(4)

■バルキース・シャラーラと記憶のかばん:イラク人の食とリフアト・チャーディルジーの香りについて      【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (3)に戻る      事件を受けて、バルキースは、シャラーラ家というレバノン系イラク人の家族が20世紀以降に経験した変化の記録を調べるために自身の記憶の箱を開けることを決めた。夫のリフアトが初期のほとんどの著作において駆使していたのと同じ手法である。というのもリフアトは、建築に関する哲学的で理論的な考えを論じた後期の著作とは対照的に、初期作 全文をよむ

  • 2021-11-26
  • al-Quds al-Arabi紙

イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(3)

■バルキース・シャラーラと記憶のかばん:イラク人の食とリフアト・チャーディルジーの香りについて      【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (2)に戻る      しかし、この際の出版拒否は、バルキースの本が食の分野におけるアラビア語の数少ない重要文献のひとつになることを妨げなかった。ただその一方で、この経験は彼女の今後の執筆構想に悪影響を与え、伝記の類に関しては殊更であった。      〇自伝作家バルキース      この研究者の一連の著作の読者であれば、彼女が執筆を始めたのは 全文をよむ

  • 2021-11-26
  • al-Quds al-Arabi紙

イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(2)

■バルキース・シャラーラと記憶のかばん:イラク人の食とリフアト・チャーディルジーの香りについて      【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      (1)に戻る      料理は世界を変えることを目指す芸術であると、ジューン・アダブーンは言った。この思想を踏襲しながら著されたバルキースの著作『料理人』は、イラクの「ダール・マダー」社より出版されると、瞬く間に読者から大きな注目を集めた。ただ、汎アラブ主義者のインテリ、故ハイルッディーン・ハスィーブは、初稿を読んだ際にネガティブな反応を示し 全文をよむ

  • 2021-11-26
  • al-Quds al-Arabi紙

イラク:バルキース・シャラーラと記憶のかばん(1)

■バルキース・シャラーラと記憶のかばん:イラク人の食とリフアト・チャーディルジーの香りについて      【ムハンマド・トゥルキー・ラビーウー】      イラク出身、あるいはヒッラ市出身とも言うべき研究者、バルキース・シャラーラは、今から10年ほど前にある考えを示していた。すなわち料理人の役割というのは、18世紀頃より、もはや食事を提供することに限られず、より大きな影響力を持つものになったというのである。料理人は、音楽家や芸術家、あるいは小説家にさえも劣らない重要な役割を果たすようになり、この 全文をよむ

  • 2021-11-26
  • al-Quds al-Arabi紙

エジプト:アズハル大学教授とチャールズ皇太子が多数の研究者たちと面会(2)

■アズハル大学の教授とチャールズ皇太子がイギリスの大学で多数の研究者たちと面会      【カイロ:本紙】      一方イギリスのチャールズ皇太子はアズハルの研究者たちを称賛したうえ、共存、対話、他者の受容に関する文化を強化するための研究の活用に関連し、彼らが成し遂げた成果を具に知るために彼らと会話を行った。またそれは研究者全員が確認したことであり、彼らは「イギリスにおける研究を大いに活用する権利を得られている」ことを明らかにしたうえ、対話、許容や多様性、他者への寛容の強化に関するスキルの向上 全文をよむ

  • 2021-11-19
  • Al-Ahram紙

エジプト:アズハル大学教授とチャールズ皇太子が多数の研究者たちと面会(1)

■アズハル大学の教授とチャールズ皇太子がイギリスの大学で多くの研究者たちと面会      【カイロ:本紙】      アズハル(大学)のグランド・イマームであるアフマド・タイーブ師とウェールズ公チャールズ皇太子は、同学と在カイロ・イギリス文化学院間の協力プログラムの枠組みのなかで、イギリスの大学から修士号・博士号を取得した多数のアズハルの研究者と面会した。      アズハルの教授はこれらの学生・研究者たちの存在が、対話、共存、他者への寛容といった分野において必要とされる技能を習得することを目的 全文をよむ

  • 2021-11-19
  • Al-Ahram紙

シリア:アラブ歌謡界の王、サバーフ・ファフリー氏88歳で死去(5)

■シリア人歌手サバーフ・ファフリー氏、88歳で死去       【ベイルート:本紙】      女優のアマル・アラファ氏(シリア)は、ファフリー氏が死すことはない歴史だとし、次のようにツイートした。   「サバーフ・ファフリーは死ぬことがない歴史、まるでアレッポ城のよう。アッラーのもとに永遠あれ...」      #صباح_فخري مثل قلعة حلب تاريخ لا يموت...  البقاء لله pic.twitter.com/gTaJprpkXR— Amal 全文をよむ

  • 2021-11-02
  • al-Quds al-Arabi紙

シリア:アラブ歌謡界の王、サバーフ・ファフリー氏88歳で死去(4)

■シリア人歌手サバーフ・ファフリー氏、88歳で死去       【ベイルート:本紙】      男性スター歌手のワーイル・ジャサール氏(レバノン)は、アレッポ節の王の旅立ちはアラブ世界にとっての損失であるとし、以下のようにツイートした。   「アレッポ節の王...アラブ芸術にとっての大きな損失だ。偉大なるサバーフ・ファフリー、さようなら」      男性スター歌手のムハンマド・アサーフ氏(バレスチナ)は、彼が真なる声の主と呼ぶ人を追悼し、悲しみとともに以下のように綴った。   「アレッポ節の声よ 全文をよむ

  • 2021-11-02
  • al-Quds al-Arabi紙

シリア:アラブ歌謡界の王、サバーフ・ファフリー氏88歳で死去(3)

■シリア人歌手サバーフ・ファフリー氏、88歳で死去       【ベイルート:本紙】      シリア歌謡界の伝説の旅立ちに、レバノンおよびシリアの多くのスターが深い悲しみを表し、本紙「クドス・アラビー」もそれらのコメントの多くを確認した。以下に見られるように、彼らは誰もが、故人の楽曲が由緒ある東洋アラブ歌謡界の誇りであり続けることに一致したのだ。      女性スター歌手のナジュワー・カラム氏(レバノン)はアレッポ節の大家を悼み、彼を失ったことは埋め合わせることができないと語った。   「伝統 全文をよむ

  • 2021-11-02
  • al-Quds al-Arabi紙

シリア:アラブ歌謡界の王、サバーフ・ファフリー氏88歳で死去(2)

■シリア人歌手サバーフ・ファフリー氏、88歳で死去       【ベイルート:本紙】      サバーフ・ファフリー氏は宗教的ムワッシャハート詩*の歌唱に長けており、歌手人生において数々の宗教的楽曲が彼の名を知らしめた。シリア人活動家らはその故人の動画を共有し合った。      故人の最も重要な宗教的楽曲の一つに、アブドゥッラフマーン・アール・ラシー、マナー・ワースィフ、ズィーナーティー・クドスィーヤとの作品「アッラーの美名たち」がある。      同氏はアラブ歌謡界の旗手として数えられるだけで 全文をよむ

  • 2021-11-02
  • al-Quds al-Arabi紙

シリア:アラブ歌謡界の王、サバーフ・ファフリー氏88歳で死去(1)

■シリア人歌手サバーフ・ファフリー氏、88歳で死去       【ベイルート:本紙】      シリアの文化省および芸術家組合は偉大な歌手サバーフ・ファフリー氏が火曜(2日)、88歳で逝去したことを伝えた。壮大な歌手人生を歩んだことで知られる同氏はシリアおよびアラブ世界における著名な歌い手であり、東洋音楽界の旗手としての芸術家であり歌手であった。またアレッポ節の歌唱でも知られた。同氏は1933年にアレッポで生まれ、由緒正しいシリア・アラブ音楽芸術に奉じてきた卓越した多大な功績により2007年にシ 全文をよむ

  • 2021-11-02
  • al-Quds al-Arabi紙

カイロ県知事がヒストリック・カイロの開発プロジェクトの継続を決定(2)

■ヒストリック・カイロ開発プロジェクトの続行      【カイロ:本紙】      4番目の地域はフセインモスク周辺地域であり、南の境界をアズハル通りとし、東をサイード・ドゥワーヒリー通り、北はウンム・ガラーム通りとダルブ・アフマル通り、北をカスル・アッ=シャルク通りとガマリーヤ通りの交差点までとする、13.7フェダーンの地域である。      5番目の地域は10.5フェダーンの広さの、東をクーミー通り、南をマㇵジャル通りとサラーフッディーン広場を境界とし、西はリファーイー通りに面した部分を含む 全文をよむ

  • 2021-10-26
  • Al-Ahram紙

カイロ県知事がヒストリック・カイロの開発プロジェクトの継続を決定(1)

■ヒストリック・カイロ開発プロジェクトの続行      【カイロ:本紙】      カイロ県西部の副知事イブラヒーム・アブドゥルハーディー少尉は、ヒストリック・カイロの開発プロジェクトにおけるフォローアップを継続し、カイロのダウンタウン地区長であるナーセル・ラマダーン氏と現地の視察へ同行した。      また彼らは、現地でヒストリック・カイロに居住する市民と会い、彼らが抱える諸問題及びそれらの問題解決と原因の混雑に必要な施策について議論した。      また、カイロ副知事はこのヒストリック・カイ 全文をよむ

  • 2021-10-26
  • Al-Ahram紙

エジプト:ドバイ万博2020にツタンカーメン王の棺のレプリカを展示

■2020年ドバイ万博に展示されるファラオの3重の棺のレプリカ      【n.p.:ウマル・マフディー】      エジプト観光考古省は、2020年ドバイ万博での出展を成功に導き、世界有数の貴重な観光考古学スポットという評価にふさわしいエジプトパビリオンを設営する準備に全力で取り組んでいる。      万博開催期間中、司祭プサムテクの棺と、ツタンカーメン王に関する宝物4つと女神マーアト像1体の計5つのレプリカが展示される。それ以外にも数多くの遺跡や観光地の写真が掲示され、プロモーションフィルム 全文をよむ

  • 2021-10-02
  • Al-Ahram紙

シリア:文化省が2021年度シリアブックフェアを開催

■文化省が来月末から約一カ月にわたってシリアブックフェア2021を開催      【ダマスカス:ワタン・オンライン】      ルバーナ・ムシャウウィフ文化大臣が代表を務めるシリアブックフェア総合管理委員会は今日、文化省本部で開催された会議の中で、次期ブックフェアの開催が来月10月26日から2021年11月6日まで(開催地はアサド国立図書館)となることを発表した。      ムシャウウィフ大臣は、文化省が開催するシリアブックフェアがアサド国際ブックフェアの代替イベントではないことを明らかにし、「 全文をよむ

  • 2021-09-19
  • その他紙

エジプト:カイロ大学で長編演劇祭が始まる(2)

■カイロ大学で長編劇のための演劇祭が2週間にわたって開催      【カイロ:本紙】      カイロ大学の学長は、同大学が若者の考え方と作用し合う洗練された芸術を後援しており、そのため学生たちは高度な思考とセンスを体得し、啓蒙活動や文化的・知的レベルの向上により強く参画することができていると明らかにした。また同大学の役割は教育的な側面にとどまるものではなく、学生たちの才能や創造性を磨くために学生活動の新たな道を開くことを追求していると強調した。      カイロ大学が現在、同大学の新たな目印と 全文をよむ

  • 2021-08-17
  • Al-Ahram紙

エジプト:カイロ大学で長編演劇祭が始まる(1)

■カイロ大学で長編劇のための演劇祭が2週間にわたって開催      【カイロ:本紙】      カイロ大学の青少年福祉総局は8月15日からの2週間、同大学学長のムハンマド・ウスマーン・ハシュト博士による後援および教育・学生担当副学長のガマール・シャーズリー博士による監督のもとで、長編劇上映のための大学演劇祭を開催している。      ムハンマド・ハシュト博士は、「カイロ大学は若い才能を発見し、受け入れ、彼らの能力を支援するという重大な責務を果たすため演劇活動に深い関心を寄せている」と述べたうえで 全文をよむ

  • 2021-08-17
  • Al-Ahram紙

エジプト:オペラ座・噴水劇場の舞台におけるベルキースのコンサートに多くの観客が集まる(写真)

■エジプト:オペラハウス・噴水劇場におけるビルキースのコンサートに多くの観客が集まる(写真)      【本紙:サーラ・ニウマトゥッラー】      歌手のビルキースは昨夜木曜、噴水劇場でアフマド・タハ指揮のオーケストラをバックに、大勢の観客の前でコンサートを行った。      ビルキースは舞台に登場し、「眠れぬ夜」から始めた。そして自身の特に有名な楽曲群を含むプログラムを上演し、観客を楽しませた。プログラムには「我が兄弟」「イエメンのカモシカ」「奪い」「汝の美しさで我を飾れよ」「可能」「おしま 全文をよむ

  • 2021-08-13
  • Al-Ahram紙

アラビア語:アラビア書道文化の豊かな歴史とその未来・・・(4)

■アラビア書道…危機に瀕する伝統芸術      【アシュート:本紙】ハマーダ・サイード、ワーイル・サミール      アシュート県におけるアラビア書道の達人の一人で、村の青少年センターに属する公共組合のコンテストで首位を獲得したアブドゥッラフマーン・ファトヒー・ジャアファルさんは、彼とアラビア書道とのユニークな関係性についてこう語る。「ある日、アラビア書道で施された章句を読んで感銘を受け、その後書道芸術が好きになった。中学を卒業後アシュート県の工業高校の装飾・広告・造形学科に入学したが、同年に父 全文をよむ

  • 2021-07-27
  • Al-Ahram紙

イスラーム:アラビア書道文化の豊かな歴史とその未来・・・(3)

■アラビア書道…危機に瀕する伝統芸術      【アシュート:本紙】ハマーダ・サイード、ワーイル・サミール      サアダーウィー氏は以下のように付言した。「フリースタイルの書体もあるが、それは各芸術家の才能に委ねられている。芸術家マスアド・ハディール・ブールサイーディーの場合、彼はこの書体に基準を制定し、書き手にとって見やすく美しく書かれたものを生み出すよう条件づけた。いくつかの映画やドラマのタイトルはこの書体によって書かれた。これは知られているたぐいの書体とは異なったタイプで、一部の書道家 全文をよむ

  • 2021-07-27
  • Al-Ahram紙

書道:アラビア書道文化の豊かな歴史とその未来・・・(2)

■アラビア書道…危機に瀕する伝統芸術      【アシュート:本紙】ハマーダ・サイード、ワーイル・サミール      アシュートにあるアラビア書道学校のひとつで代表を務め、サアダーウィー師として知られる芸術家のワジーフ・サアダーウィー氏は、アラビア書道の基本的な6つの書体について説明する。それはナスフ体、ルクア体、スルス体、ファーリスィー体、ディーワーニー体、そしてクーフィー体である。クーフィー体は定規や専用のサイズの鉛筆を用いて書かれる幾何学的な書体で、かつてはアラビア書道の先駆者であるムハン 全文をよむ

  • 2021-07-27
  • Al-Ahram紙

エジプト:アラビア書道文化の豊かな歴史とその未来・・・(1)

■アラビア書道…危機に瀕する伝統芸術      【アシュート:本紙】ハマーダ・サイード、ワーイル・サミール      エジプトの歴史の奥底に根ざした芸術形態のひとつでありながら、ファラオ文明とイスラーム建築芸術を結ぶ連関を象徴する「アラビア書道」は、現実的かつ危機的な窮地に直面している。というのも専門的な大学においても、芸術学部や芸術に特化して教育を行う学部として、アラビア書道を専門的に学べる学科がひとつも存在しないのである。      元教育省長官のユスリー・ガマル博士は本紙に対し以下のように 全文をよむ

  • 2021-07-27
  • Al-Ahram紙

アブドゥルハリーム・ハーフェズ氏、ドバイオペラ劇場にて復活

■UAE: アブドゥルハリーム・ハーフェズ氏、ドバイ・オペラ劇場にてイード・アル=フィトルの最中ホログラム技術により歌唱する      【ベイルート:本紙】      ドバイ・オペラ劇場が発表したところによると、アーティストの姿や正確な動きが高精度に再現された3Dホログラム技術や人工知能により、かの偉大な「褐色のナイチンゲール」こと、故アブドゥルハリーム・ハーフェズ氏の愛好者やファン達は90分にわたり彼の有名で輝かしいロマンチックな曲のコレクションとその甘美な声を楽しむこととなる。それは5月13 全文をよむ

  • 2021-05-09
  • al-Quds al-Arabi紙

サウジアラビア:イランと秘密裏に交渉を始め、緊張緩和をめざす

■『ニューヨーク・タイムズ』:サウジアラビアとイランは秘密裏に緊張緩和をめざす      【ニューヨーク:本紙】      アメリカの『ニューヨーク・タイムズ』紙は土曜日、サウジアラビアとイランが緊張の火種を取り除くための秘密交渉を行っていることを明らかにした。      同紙がイラクとイランの複数の高官(名前は明らかにしなかった)の話として伝えたところによると、「サウジアラビアの諜報機関長官は先月、バグダードでイランの安全保障担当高官と秘密会談を始め、イエメンでの戦争など複数の相違点について話 全文をよむ

  • 2021-05-02
  • al-Quds al-Arabi紙

アラブ諸国でラマダーンが開始

■ほとんどのアラブ諸国では火曜日、モロッコとオマーン国では水曜日にラマダーンが開始      【各国首都:アナトリア通信】      ヒジュラ歴1442年(西暦2021年)の聖なるラマダーン月は、ほとんどのアラブ諸国で4月13日にあたる火曜日に始まるが、モロッコとオマーン国では水曜日に始まる。      サウジアラビア、パレスチナ、ヨルダン、スーダン、カタール、クウェート、UAE、バーレーン、アルジェリア、リビアは、月曜日に新月が確認された後、ラマダーン月の初日が明日の火曜日であると発表した。  全文をよむ

  • 2021-04-13
  • al-Quds al-Arabi紙

エジプト:ナワール・サアダーウィー追悼 偉大なフェミニスト活動家の声(9)

■故ナワール・サアダーウィー…エジプト・アラブ世界で最も大きな声を上げた女性      【カイロ:ムハンマド・アブドゥッラヒーム】      略歴      ナワール・サアダーウィーは1955年にカイロ大学の医学部を卒業し、医者として働いた後、精神科の専門医となった。そして著作『女性と性』のなかで女性の性器を損壊すること、すなわち割礼を批判したため、1972年に厚生省での仕事を失った。1973年には、数年前に創刊していた雑誌「サッハ」(健康)が廃刊になった。1975年には、彼女が出会った、死刑宣 全文をよむ

  • 2021-03-21
  • al-Quds al-Arabi紙

エジプト:ナワール・サアダーウィー追悼 偉大なフェミニスト活動家の声(8)

■故ナワール・サアダーウィー…エジプト・アラブ世界で最も大きな声を上げた女性      【カイロ:ムハンマド・アブドゥッラヒーム】      教養人      教養人とは、身の回りの世界を理解しようとし、対話し、様々な知識分野(医学、宗教、歴史)を結びつけようとする人のことです。意見の相違というのは、避けられないものです。しかし、この相違というのは、剣とタクフィールによってではなく、思考と理性によって体現されなくてはなりません。ここにアラブ世界が抱える問題があります。私たちと違う人たちは不信仰者 全文をよむ

  • 2021-03-21
  • al-Quds al-Arabi紙

エジプト:ナワール・サアダーウィー追悼 偉大なフェミニスト活動家の声(7)

■故ナワール・サアダーウィー…エジプト・アラブ世界で最も大きな声を上げた女性      【カイロ:ムハンマド・アブドゥッラヒーム】      エジプトにおける変革の方法      我々の国が民主主義を享受しているならば、なぜ我々は闘っているのでしょうか?我々は民主主義が空から降ってくるのを待つのではなく、独裁主義に挑戦したいのです。だから、私はエジプトの独裁体制と対峙するために選挙に立候補したのです。この参加が単に象徴的なものに過ぎず、認可されないであろうことを重々承知していたにも関わらず、です 全文をよむ

  • 2021-03-21
  • al-Quds al-Arabi紙

エジプト:ナワール・サアダーウィー追悼 偉大なフェミニスト活動家の声(6)

■故ナワール・サアダーウィー…エジプト・アラブ世界で最も大きな声を上げた女性      【カイロ:ムハンマド・アブドゥッラヒーム】      ヒジャーブと巡礼      「私が反対しているのは、夫が家族の家計と妻の貯蓄を所有することと、それでハッジ巡礼のためのチケットを購入し、そして(カアバ神殿で)黒石に口づけをすることです。労働は信仰儀礼であり、子供にご飯を食べさせることも信仰儀礼です。しかし、巡礼に関する諸儀式は諸宗教が現れる前から存在したものであり、これは歴史の一部分なのです。巡礼はイスラ 全文をよむ

  • 2021-03-21
  • al-Quds al-Arabi紙

エジプト:ナワール・サアダーウィー追悼 偉大なフェミニスト活動家の声(5)

■故ナワール・サアダーウィー…エジプト・アラブ世界で最も大きな声を上げた女性      【カイロ:ムハンマド・アブドゥッラヒーム】      逃げ      ある読者が、サアダーウィーは対峙することから逃げており、国外からの闘争を行っているに過ぎないと言った。彼女の回答はこうだ。「『逃げている』という言葉は私には当てはまらないし、好きでもありません。漁夫の利を狙う人たちがいます。私は骨の髄までエジプト社会に染まりきっています。エジプト政府自身よりも、です。デビュー作から今までで4世代の人たちが私 全文をよむ

  • 2021-03-21
  • al-Quds al-Arabi紙

ジェンダー:ナワール・サアダーウィー追悼 偉大なフェミニスト活動家の声(4)

■故ナワール・サアダーウィー…エジプト・アラブ世界で最も大きな声を上げた女性      【カイロ:ムハンマド・アブドゥッラヒーム】      「最初の夫は偉大で、医学部の同僚でした。彼は素晴らしく、私の娘の父でした。彼はイギリス人と戦うためにスエズまで遠征していたので、父は私が彼と結婚することを望んでいなかったのです。しかしその後、兵士たちは裏切られ、彼らの多くが監禁されました。この危機は彼を壊し、彼は依存症になってしまいました。だから、もし私と結婚したらあなたはきっと依存症をやめられるだろう、 全文をよむ

  • 2021-03-21
  • al-Quds al-Arabi紙

フェミニズム:ナワール・サアダーウィー追悼 偉大なフェミニスト活動家の声(3)

■故ナワール・サアダーウィー…エジプト・アラブ世界で最も大きな声を上げた女性      【カイロ:ムハンマド・アブドゥッラヒーム】      しかし、彼女は女性であった      サアダーウィーは手記の中で、自らの髪を切った時に大いなる自由を感じたこと、家族内で男と少女の間に差別が存在したために自らを女性として着飾ることが嫌になったこと、そして自身が男よりも劣った生き物にすぎなかったと記している。さらには、この(髪を切るという)行為のために何度も母親から平手打ちを食らったことさえ述べている。彼女 全文をよむ

  • 2021-03-21
  • al-Quds al-Arabi紙

フェミニスト:ナワール・サアダーウィー追悼 偉大なフェミニスト活動家の声(2)

■故ナワール・サアダーウィー…エジプト・アラブ世界で最も大きな声を上げた女性      【カイロ:ムハンマド・アブドゥッラヒーム】      彼女はエジプトおよびアラブ世界で最も影響力のある人物となり、彼女がノーベル賞にノミネートされているという噂が生まれるほどであった。その一方で、投獄の経験もこの物故者に輝きを添えている。彼女は、際立って愚かな政治を遂行する体制との闘争に向けた権利書を得たのである。これは当然のことながら、体験の所有者たるサアダーウィーにより強いスポットライトを当てることになり 全文をよむ

  • 2021-03-21
  • al-Quds al-Arabi紙

エジプト:ナワール・サアダーウィー追悼 偉大なフェミニスト活動家の声(1)

■故ナワール・サアダーウィー…エジプト・アラブ世界で最も大きな声を上げた女性      【カイロ:ムハンマド・アブドゥッラヒーム】      ナワール・サアダーウィー(1931年10月27日―2021年3月21日)は医者であり、作家であり、フェミニスト活動家でもあった。さらに、いくつかの大学で教鞭をとった。おそらく、彼女が生まれ幼少期を過ごした環境は、彼女のその後の生涯に最初の影響を与えたものだっただろう。彼女はその後、エジプト社会で声を上げたことで存在を知られるようになった。彼女は、女性に勝利 全文をよむ

  • 2021-03-21
  • al-Quds al-Arabi紙

シリア:シリア人造形芸術家ヒヤーム・サルマーン氏のアートが日本でショールに姿を変える(3)

■造形芸術家ヒヤーム・サルマーン氏のファブリックアートが、日本でショールに姿を変える      【ワフダ紙:マハー・シャリーキー】      「私はこの大きな機会を、ありがたく思っています。私の絵が日本へと渡り関心を集めるための、入り口のようなものと思っているのです」。      「私は、シリア人が日本国民の経験から学ぶことができるよう望んでいます。日本人は最悪の核の惨禍(広島原爆)に見舞われましたが、力強く立ち上がり、あらゆる分野における発展や開拓からシリア人が呼ぶところの「惑星日本」となりま 全文をよむ

  • 2021-03-17
  • その他紙

シリア:シリア人造形芸術家ヒヤーム・サルマーン氏のアートが日本でショールに姿を変える(2)

■造形芸術家ヒヤーム・サルマーン氏のファブリックアートが、日本でショールに姿を変える      【ワフダ紙:マハー・シャリーキー】      「ショール用に選ばれた絵はどれも、布の端切れからできた絵です。有希さんはそれらの絵に強い感銘を受け、それによって、当初の3枚に加えて新たに2枚の絵を選ばせるよう影響されたといいました。そして、シリアの芸術に対する高い関心から、それらの2枚もまたショールにすることになったのです」。      そしてサルマーン氏は、ショールに関して以下のように続けた。     全文をよむ

  • 2021-03-17
  • その他紙

シリア:シリア人造形芸術家ヒヤーム・サルマーン氏のアートが日本でショールに姿を変える(1)

■造形芸術家ヒヤーム・サルマーン氏のファブリックアートが、日本でショールに姿を変える      【ワフダ紙:マハー・シャリーキー】      ヒヤーム・サルマーン氏は、初めてファブリックアートを採用したシリア人女性造形芸術家で、およそ30年にわたって限りない想像力を自身の作品群へと吹き込んできた。そして今、彼女の芸術作品は地理的垣根を越え日本へと辿り着き、創造的意思があれば、どんなことにでも挑戦できるクリエイティブなシリア人女性らにとっての生きたモデルとなった。いったいどのようにして、彼女のファ 全文をよむ

  • 2021-03-17
  • その他紙

シリア:「アートは私たちを、曖昧模糊とした私たち自身の中の未知の世界にいざなう!」(6)

■女性アーティスト、ヒヤーム・サルマーン氏、本紙に語る:「アートは私たちを、曖昧模糊とした私たち自身の中の未知の世界にいざなう!」(6)      【ティシュリーン紙:ジワード・ディユーブ】         彼は自由な人間です。決して「嫉妬」などありません。むしろその反対です。彼の木・金属・石の彫刻における豊かな経験と、私のハギレや油絵具とアクリル絵の具による絵画における経験は融合しています。だからこそ私たちの展覧会の多くがデュオ展なのです。一方の成功はもう一方の幸せと誇りの原点です。      全文をよむ

  • 2021-03-03
  • その他紙

シリア:「アートは私たちを、曖昧模糊とした私たち自身の中の未知の世界にいざなう!」(5)

■女性アーティスト、ヒヤーム・サルマーン氏、本紙に語る:「アートは私たちを、曖昧模糊とした私たち自身の中の未知の世界にいざなう!」(5)      【ティシュリーン紙:ジワード・ディユーブ】         「アルスム・フルミー」協会が高い評判と信頼を確立するために、私が多くの時間と労力を費やしたことを否定しません。しかし実際には、協会はこれまで見過ごしていた細々な大事なことを私に気づかせてくれました。協会を通して、私は多くのスキルを向上させ、素晴らしい経験を積むことができました。時には私自身の 全文をよむ

  • 2021-03-03
  • その他紙

シリア:「アートは私たちを、曖昧模糊とした私たち自身の中の未知の世界にいざなう!」(4)

■女性アーティスト、ヒヤーム・サルマーン氏、本紙に語る:「アートは私たちを、曖昧模糊とした私たち自身の中の未知の世界にいざなう!」(4)      【ティシュリーン紙:ジワード・ディユーブ】      私は思い通りの形が出来上がるまで、何度も何度も様々な布切れで一つの体を描きました。数多くの段階を経て、私はその最も重要な指標は、素材の熟知、技術の積み重ね、挑戦、忍耐だと考えました… そうです、私はいくつかの作品で「マティス」の斬新な技法の恩恵を受けました。この技法は、私の問題点を軽減してくれまし 全文をよむ

  • 2021-03-03
  • その他紙

シリア:「アートは私たちを、曖昧模糊とした私たち自身の中の未知の世界にいざなう!」(3)

■女性アーティスト、ヒヤーム・サルマーン氏、本紙に語る:「アートは私たちを、曖昧模糊とした私たち自身の中の未知の世界にいざなう!」(3)      【ティシュリーン紙:ジワード・ディユーブ】      私は裁縫道具(針や色とりどりの糸、待ち針)を使って、いろいろなサイズや形の異なる手触りのハギレや古布を手がけました。こうして昔ながらのジャヤービーヤは多くの小さな作品に変わりました。私はこれで300以上のジャヤービーヤを作りました。それらは世界中に広まり、米国や日本、ドイツなどのアート愛好家が所有 全文をよむ

  • 2021-03-03
  • その他紙

シリア:「アートは私たちを、曖昧模糊とした私たち自身の中の未知の世界にいざなう!」(2)

■女性アーティスト、ヒヤーム・サルマーン氏、本紙に語る:「アートは私たちを、曖昧模糊とした私たち自身の中の未知の世界にいざなう!」(2)      【ティシュリーン紙:ジワード・ディユーブ】      これは私にとって大きな幸せと喜びの源です。特に厳しく重苦しい日々が続くこの時期に、このような嬉しいニュースは(弱った)心を癒し、さらなる創作意欲を刺激し、今後のプロジェクトへの励みとなります。      Q2:あなたはかつて、「私はファブリックアートを通じて、ある世界から別の世界に移動することに取 全文をよむ

  • 2021-03-03
  • その他紙

シリア:「アートは私たちを、曖昧模糊とした私たち自身の中の未知の世界にいざなう!」(1)

■女性アーティスト、ヒヤーム・サルマーン氏、本紙に語る:「アートは私たちを、曖昧模糊とした私たち自身の中の未知の世界にいざなう!」(1)      【ティシュリーン紙:ジワード・ディユーブ】      女性アーティスト、ヒヤーム・サルマーン氏は、アートの魔力に出会わなければ、人生は色褪せた物足りないものであると言っている。と同時に、アートそのものに情熱と誠実さがなければ、それは人々の記憶に残らないことも認識している。   彼女は9年前に人生のプロジェクト「アルスム・フルミー(私は夢を描く)」を開 全文をよむ

  • 2021-03-03
  • その他紙

シリア:ラタキアの壁を彩る女性アーティストたち(2)

■ボランティア活動としてラタキアの壁を彩る絵画を描く女性アーティストたち      【ラタキア:シリア国営通信】      サルマーンさんは「我々の活動は先週、描いて色を付けることから始まった」と付け加えた。絵画活動は、細部や構成にこだわりながら、海や田舎の質素な生活といった美的要素に富んだ地元環境からインスピレーションを受けた描写に力点を置きつつ、完璧な形となるまで続けられるのだという。      ボランティアのマントゥーラ・アラーウッディーン・アミーン会長は以下のように説明した。「公園の外壁 全文をよむ

  • 2021-02-16
  • その他紙

シリア:ラタキアの壁を彩る女性アーティストたち(1)

■ボランティア活動としてラタキアの壁を彩る絵画を描く女性アーティストたち      【ラタキア:シリア国営通信】      「アルスム・フルミー(私は夢を描く)」協会の女性有志グループは、同協会が近年発足させた「壁は語る」プロジェクト第4期の活動に参加した。このプロジェクトはラタキアのビスナーダー地区にあるサミール・カースィム殉教者公園の美的景観の改善を目的としている。      協会創設メンバーで、プロジェクトの統括を担う造形アーティストのヒヤーム・サルマーン氏は、本紙青年部へのコメントのなか 全文をよむ

  • 2021-02-16
  • その他紙

シリア:小さなプロジェクトによって美を創り出す負傷兵たち(2)

■小さなプロジェクトによって美を創り出す負傷兵たち      【シリア国営通信】      フルムズ氏が本紙の観光・社会部門に伝えたところによると、このワークショップは店舗内で展示するための木工品の生産に時間を費やした7人のメンバーによってスタートされた。同氏によれば、作業はプロジェクトの発展に向け進行中であり、それはいまだ初期段階にすぎないという。      負傷兵であるバッシャール・フライハ氏は目の負傷に起因する弱視のために細かな作業を行うことができないが、販売業務の手助けをすることによって 全文をよむ

  • 2021-02-15
  • その他紙

シリア:小さなプロジェクトによって美を創り出す負傷兵たち(1)

■小さなプロジェクトによって美を創り出す負傷兵たち      【シリア国営通信】      強い意志と限りない才能は、シリア・アラブ軍およびその補助軍の負傷兵たちが体現する特性である。彼らは忍耐と挑戦心によって、自らの傷から未来へと開け放たれた窓を作りあげることに成功した。彼らはこれによって夢を実現し、彼ら独自のプロジェクトを創立することができたのである。      構想の始まりは、負傷兵たちが彼ら同士の交流を深めるためのレクリエーション活動を立ち上げることを決定した数年前のことであった。アイデ 全文をよむ

  • 2021-02-15
  • その他紙

文化:SNSの炎上を巻き起こしている讃美歌(6)

■讃美歌「アナー・アル=ウンム・アル=ハズィーナ」…この讃美歌に関する誤った諸情報、これはあなたたちが知らなければならないことである      【ベイルート:本紙】      同神父は「この連禱およびそれに類似する連禱(全てではないが)は、マロン派の宗教的な特徴の形成に直接的に寄与してきました。(ここで)この祈りの一部について言及しておかざるを得ません:『アル=ウンム・アル=ハズィーナ(神の母にして慈悲深きお方)よ。貴女の御身があるにせよ、貴女のお祈りは私たちと共にあります。ああ、最も清らかな僕 全文をよむ

  • 2021-02-12
  • Al-Nahar紙

シリア:SNSの炎上を巻き起こしている讃美歌(5)

■讃美歌「アナー・アル=ウンム・アル=ハズィーナ」…この讃美歌に関する誤った諸情報、これはあなたたちが知らなければならないことである(5)      【ベイルート:本紙】      ・ジュハー神父   さらに、レバノンのマロン派修道士で、総大司教典礼問題委員会聖歌支部委員、そしてカスリーク合唱団前指揮者でもあったユーハンナー・ジュハー神父は、「この連禱はその他の連禱と同様、マロン派信者がシリア語を喪失し、宗教義務に関するシリア語書物に記載された祈り、とりわけ受難週における祈りを続けることができな 全文をよむ

  • 2021-02-12
  • Al-Nahar紙

宗教:SNSの炎上を巻き起こしている讃美歌(4)

■讃美歌「アナー・アル=ウンム・アル=ハズィーナ」…この讃美歌に関する誤った諸情報、これはあなたたちが知らなければならないことである(4)      【ベイルート:本紙】      ・讃美歌の歌詞については?      タンヌース神父は次のように答えた。「歌詞はそれ自体非常に古いものです。ここで17世紀について話しますと、当時のマロン派教会が、ある種、受難週の祈りの数々を創作し、そこに『ヤーシャアビー・ワ・サフビー』、『カーマト・マリアム』、『アナー・アル=ウンム・アル=ハズィーナ』が追加されま 全文をよむ

  • 2021-02-12
  • Al-Nahar紙

レバノン:SNSの炎上を巻き起こしている讃美歌(3)

■讃美歌「アナー・アル=ウンム・アル=ハズィーナ」…この讃美歌に関する誤った諸情報、これはあなたたちが知らなければならないことである(3)      【ベイルート:本紙】      ・タンヌース神父      カスリークのルーフ・クドゥス大学前音楽学部長で、マロン派総大司教典礼問題委員会内の教会音楽委員会コーディネーターを勤めているユースフ・タンヌース神父は、本紙によるインタビューのなかで以下のように説明している。「讃美歌『アナー・アル=ウンム・アル=ハズィーナ』は非常に古いシリア語の曲で、何千 全文をよむ

  • 2021-02-12
  • Al-Nahar紙

レバノン:SNSの炎上を巻き起こしている讃美歌(2)

■讃美歌「アナー・アル=ウンム・アル=ハズィーナ」…この讃美歌に関する誤った諸情報、これはあなたたちが知らなければならないことである(2)      【ベイルート:本紙】      ・「ナハール」紙はあなた方のために綿密な調査を行った      真相: 2021年2月4日(木曜日)に暗殺された社会主義者で政治活動家のルクマーン・サリーム氏(享年58歳)の葬儀の際、讃美歌「アナー・アル=ウンム・アル=ハズィーナ」が歌われたことを背景に、同曲をめぐって数時間前から議論が炎上している。SNS利用者らや 全文をよむ

  • 2021-02-12
  • Al-Nahar紙

レバノン:SNSの炎上を巻き起こしている讃美歌(1)

■讃美歌「アナー・アル=ウンム・アル=ハズィーナ」…この讃美歌に関する誤った諸情報、これはあなたたちが知らなければならないことである(1)      【ベイルート:本紙】      テーマは讃美歌「アナー・アル=ウンム・アル=ハズィーナ」である。SNS利用者の間で話題に上げられ、宗教や音楽関連のウェブサイトが言及していること、それは「ラフバーニー兄弟こそが讃美歌の作曲を行い、その歌詞を書き上げた」ということだ。その一方で、他の人々は音楽家の故エリヤス・ラフバーニーがその作者だと主張している。しか 全文をよむ

  • 2021-02-12
  • Al-Nahar紙

ルブナー・ビシャーラ博士「文化と開発は完全なる文化システムである」(2)

■ルブナー・ビシャーラ博士「文化と開発は完全なる文化システムである」      【シリア国営通信】      ビシャーラ博士によれば、文化的混乱とは怠慢やなおざり、あるいは能力や欲望の欠如がもたらすあらゆる分野の混乱に類似するものであるという。「ここにおいて、文化的混乱は短絡的な振る舞いとなり、また文化的侵略のなかで起こるように、意図された目標や計画された振る舞いとなるのです。問題は両ケースを含むような現状に対峙する際に生まれます。その後、文化的混乱と多面的な文化的危機が解消されるのです」。   全文をよむ

  • 2021-02-08
  • その他紙

ルブナー・ビシャーラ博士「文化と開発は完全なる文化システムである」(1)

■ルブナー・ビシャーラ博士「文化と開発は完全なる文化システムである」      【シリア国営通信】      ルブナー・ビシャーラ博士は、マネージメント文化に加え体系的に開発文化を研究している。両者の間には、文学的な形式やカテゴリーを有する包括的な文化システムを生成するにあたっての完全な結び付きが存在する。      ビシャーラ博士は本紙文化部門に対する対話のなかで以下のように述べた。「文化とは、社会の思考およびその信条、傾向、道具の産物です。そのため文化は、人類学にとって基礎的な要素なのであり 全文をよむ

  • 2021-02-08
  • その他紙

翻訳家契約のカウントダウン(2)

■翻訳家契約のカウントダウン      【スカイニュース・アラビーヤ:イブラーヒーム・クー二ー】      アルプスでの会合において、奴田原は詩人であり、彼の同胞たちと同様ロマンチストでもあった。特に自然に関して言えば、彼らは月が満月へと変わる周期性を欠かさず祝い、アーモンドの木々が開花するさまを眺める度に祈りの文言を唱えるために自然空間への巡礼に出掛けることを躊躇うことはなく、この母なる聖域の全ての場所で祝祭を確認することに気を病むこともなかった。      であるからこそ、奴田原が6月という 全文をよむ

  • 2021-01-31
  • その他紙

翻訳家契約のカウントダウン(1)

■翻訳家契約のカウントダウン      【スカイニュース・アラビーヤ:イブラーヒーム・クー二ー】      ある賢人に対し、彼の人生のなかで阿片と化した考えを、まるで自殺かのように放棄するよう説得する手段はどのようなものだろうか。      アラビア語翻訳の業績に対し賞を授与するための会議がカタールで開催された際、私は旧友であり、学術者であり、アラビストであり、翻訳家である奴田原睦明氏と同席し、以上の問いを自問することになった。この際授与の対象となったのは、私の作品群を世界各国へと知らしめた、私 全文をよむ

  • 2021-01-31
  • その他紙

チャドの牛乳売り少女(6)

■チャドのシンボルとなった牛乳売りの美しい少女…貧困のうちに亡くなる      【ムハンマド・ジッディー・ハサン:本紙】      ・彼女はキッロー・バット・アッ=ダキールと呼ばれている      このタイトルのもと、チャドの歴史家アルノード・ディンカマジーは本を著し、その冒頭でチャド人にとってのキッローはフランス人にとってのマリアンヌに等しい存在だと述べている。ディンカマジーは著作権の質問を投げかけ、長年写真を使われていたことに対しキッローが1フランたりとも得ていないと指摘した。キッローは物質 全文をよむ

  • 2021-01-16
  • al-Mudun紙

チャドの牛乳売り少女(5)

■チャドのシンボルとなった牛乳売りの美しい少女…貧困のうちに亡くなる      【ムハンマド・ジッディー・ハサン:本紙】      ンガルタ・トンバルバイ初代大統領は1975年にクーデタ支持者らによって殺害された。彼らは、キッローが殺された大統領の関連物の一つであることを口実に、国のシンボルとしての彼女の肖像を廃止した。その後1980年には再び国の象徴として返り咲き、同年に女性省がようやく彼女の調査に乗り出した。当時のアーイシャ・セルキート女性省担当大臣は彼女のことを見つけ出し、省庁関係者らは、 全文をよむ

  • 2021-01-16
  • al-Mudun紙

チャドの牛乳売り少女(4)

■チャドのシンボルとなった牛乳売りの美しい少女…貧困のうちに亡くなる      【ムハンマド・ジッディー・ハサン:本紙】      彼女の写真がカーミット氏によってスークで撮られたことを否定する他の説もある。そこでは彼女が牛乳を売っていたのは国を占領していたフランス人であったと伝えられている。そしてある人が彼の家でキッローの写真を撮った、と。カーミット氏がそう語っているとはいえ、ここでは最初の説を二番目の説と比べて偏重することはしない。しかしいずれにせよ、これは彼女の美しさについて語るよう我々に 全文をよむ

  • 2021-01-16
  • al-Mudun紙

チャドの牛乳売り少女(3)

■チャドのシンボルとなった牛乳売りの美しい少女…貧困のうちに亡くなる      【ムハンマド・ジッディー・ハサン:本紙】      ・千の約束より一の偶然      1950年のある冬の朝、キッローは本名アヒーヤ・ダフルーブとしてトゥクラ村から女性友人らとともに出てきた。その村は当時フォール・ラミと呼ばれていたチャドの首都から15キロの距離に位置している。彼女らは革袋をロバに結びつけ、牛乳を売るため首都へ向かった。キッローは、これがまさか自分を国で一番有名な女性たらしめる旅になるとは思いもしなか 全文をよむ

  • 2021-01-16
  • al-Mudun紙

チャドの牛乳売り少女(2)

■チャドのシンボルとなった牛乳売りの美しい少女…貧困のうちに亡くなる      【ムハンマド・ジッディー・ハサン:本紙】      聴衆がぶつぶつ言っているところを眺めながら、彼は叫んだ。   「アンタらのなかにキッローを知っている者はおるか?」   ほぼ毎朝彼女の写真を見、彼女の描かれた書類にサインしている政府高官らは、禿頭の望みに叶う答えを何にも言えなかった。   共和国で最も有名の女性のことを誰一人として知らなかったのだ!!!   下級官僚らはこの尋問に悩まされた。彼らから少し離れたところ 全文をよむ

  • 2021-01-16
  • al-Mudun紙

チャドの牛乳売り少女(1)

■チャドのシンボルとなった牛乳売りの美しい少女…貧困のうちに亡くなる      【ムハンマド・ジッディー・ハサン:本紙】      キッロー・バット・アッ=ダキール…これは大抵のチャド人が目の当たりにする女性の名前であり、一部の人は毎朝その姿を見ている。彼女の肖像は切手に印刷され、公印に刻されている。また、紙幣や硬貨にも描かれている。とはいえ、この女性が誰であるかを知るものは少ない。彼女の物語とは如何なるものなのか?      夜は塵埃にまみれ、空気は重苦しい。冬は間近である、そんな時、ある人が 全文をよむ

  • 2021-01-16
  • al-Mudun紙

アルジェリア:アマーズィーグ人の王の彫像をめぐり論争が白熱(5)

■彫像とファトワーのはざまで…アマーズィーグ暦新年を迎えるアルジェリアの「頭痛」      【アルジェリア:アナトリア通信、フッサームッディーン・イスラーム】      (4)に戻る      〇アマーズィーグの歴史      アルジェリアにおけるアマーズィーグの歴史の端緒は、イエス・キリストの誕生する950年前にさかのぼる。      アマーズィーグ暦の新年を祝う起源については、2つの歴史的な物語がある。一つ目は、アマーズィーク暦元日は大地と農耕全般への祝賀を象徴しており、農民と人びとにとって 全文をよむ

  • 2021-01-12
  • al-Quds al-Arabi紙

アルジェリア:アマーズィーグ人の王の彫像をめぐり論争が白熱(4)

■彫像とファトワーのはざまで…アマーズィーグ暦新年を迎えるアルジェリアの「頭痛」      【アルジェリア:アナトリア通信、フッサームッディーン・イスラーム】      (3)に戻る      〇アイデンティティをめぐる戦い      「過去のファトワー」とシェションク王像の設置に対するSNS上の反応は様々であった。      アルジェリア人メディア関係者のムスタファー・ファラハート氏はFacebook上で、「『ヤナーイル』を祝うことは古くから存在していた。それは夕食の食卓や菓子、ナッツ類、そし 全文をよむ

  • 2021-01-12
  • al-Quds al-Arabi紙

アルジェリア:アマーズィーグ人の王の彫像をめぐり論争が白熱(3)

■彫像とファトワーのはざまで…アマーズィーグ暦新年を迎えるアルジェリアの「頭痛」      【アルジェリア:アナトリア通信、フッサームッディーン・イスラーム】      (2)に戻る      一方、日曜日〔10日〕、元アルジェリア外交官の文筆家ウスマーン・サアディー氏は、民間紙『シュルーク』上で「アマーズィーグ暦という捏造」と題した記事を発表した。      サアディー氏は、「ベルベル人の狂信派は、アマーズィーグ暦はシシャンク王がエジプトのファラオの王座に就いた年から始まっていると言う」と書い 全文をよむ

  • 2021-01-12
  • al-Quds al-Arabi紙

アルジェリア:アマーズィーグ人の王の彫像をめぐり論争が白熱(2)

■彫像とファトワーのはざまで…アマーズィーグ暦新年を迎えるアルジェリアの「頭痛」      【アルジェリア:アナトリア通信、フッサームッディーン・イスラーム】      (1)に戻る      〇宗教的祝祭日か、慣習か、あるいは捏造か      金曜日〔8日〕、アルジェリアではアマーズィーグ暦新年を祝う公式行事の数々が始まった。マーケットが催され、書籍や伝統工芸品、クスクスやシャクシューカをはじめとする伝統料理などが並んだ。      元宗教省顧問であるアッダ・ファッラーヒー氏は、アナトリア通信 全文をよむ

  • 2021-01-12
  • al-Quds al-Arabi紙

アルジェリア:アマーズィーグ人の王の彫像をめぐり論争が白熱(1)

■彫像とファトワーのはざまで…アマーズィーグ暦新年を迎えるアルジェリアの「頭痛」      【アルジェ:アナトリア通信、フッサームッディーン・イスラーム】      アルジェリアでアマーズィーグ人の王であるシェションク王の彫像が設置された一方で、アマーズィーグ暦の新年を祝うことを禁ずる過去のファトワーが拡散されたことは、文化界やマスメディア、およびSNS上で広い論争を巻き起こした。      西暦2021年の1月12日はアマーズィーグ暦2971年の元日にあたる。同日は、2017年にアブドゥルアズ 全文をよむ

  • 2021-01-12
  • al-Quds al-Arabi紙

「ヘディーヴの道」から151年:考古学者マリエットの偉大な貢献 (4)

■ピラミッド群地区に続く「ヘディーヴの道」から151年…サッカーラ砂漠での考古学者マリエットの偉業を認識      【本紙:マフムード・デスーキー】      サラーマ氏は、「サッカーラでマリエットとともに活動していた作業員たちが、その木像を発掘した。その木像は命が吹き込まれたかのようにリアルで見事な出来栄えだった。作業員たちの村の村長によく似ていたので、彼らはその像をシェイク・エルベレド(村長)と呼んだと言われている。そして、一般には、高級神官で王の軍隊の書記官も務めていたカー・アペルではなく 全文をよむ

  • 2020-12-30
  • Al-Ahram紙

「ヘディーヴの道」から151年:考古学者マリエットの偉大な貢献 (3)

■ピラミッド群地区に続く「ヘディーヴの道」から151年…サッカーラ砂漠での考古学者マリエットの偉業を認識      【本紙:マフムード・デスーキー】      若者たちは慣れた手つきで上手に運搬用の家畜たちやその馬具を飾り立て、それらをジョンソン、ジョージ、ジェームズ、マックス、ジャックといった愛称で呼んでいた。これらはもっぱらスタミナのある人々向けのもので、高齢者や体力に自信のない人々は馬車での移動を好んだ。馬車にもダブリン(号)、ロンドン(号)、マーク・エクスプレス(号)などの名前が付けられ 全文をよむ

  • 2020-12-30
  • Al-Ahram紙

「ヘディーヴの道」から151年:考古学者マリエットの偉大な貢献 (2)

■ピラミッド群地区に続く「ヘディーヴの道」から151年…サッカーラ砂漠での考古学者マリエットの偉業を認識      【本紙:マフムード・デスーキー】      1869年11月30日、すなわち151年前、へディーヴ(副王)・イスマーイールが「ヘディーヴのカイロ」からギザのピラミッド群地区までの(観光)道路建設を決定した。スエズ運河の開通でエジプトに集まる外国人観光客や旅行者を乗せた馬車のために、突貫工事で道路は完成した。ギザのピラミッド群までの道が舗装されたことで、考古学者や観光客の負担は軽減し 全文をよむ

  • 2020-12-30
  • Al-Ahram紙

「ヘディーヴの道」から151年:考古学者マリエットの偉大な貢献 (1)

■ピラミッド群地区に続く「ヘディーヴの道」から151年…サッカーラ砂漠での考古学者マリエットの偉業を認識      【本紙:マフムード・デスーキー】      1850年に考古学者オギュスト・マリエットがサッカーラに向かった時、ピラミッド群とサッカーラに通じるギザ砂漠の道路は舗装されていなかった。彼はこれまでの全ての考古学者と同様に、19世紀の輸送手段、すなわちウマやロバ、ラクダを用いてギザ砂漠を移動した。そして1852年、ギザのピラミッド群への道が舗装されるより四半世紀以上も前に、サッカーラで 全文をよむ

  • 2020-12-30
  • Al-Ahram紙

新刊『エジプトの記憶』アレクサンドリアへの特別な訪問(2)

■新刊『エジプトの記憶』アレクサンドリアのランドマークへの特別な訪問      【カイロ:本紙】      『エジプトの記憶』42号は牛乳販売業、その仕事を規定した王令、ムハンマド・アリーとその後継者の時代の軍役に光を当てたほか、来たるエジプトでのハンドボールW杯の開催に言及することで同国のハンドボールの歴史も取り上げた。同誌はエジプトにおける初のカリカチュア・アーティストであるラハー(1989-1910)についても扱っている。また彼の歴史を通じてエジプトの映画を豊かにした芸術家ファリード・シャ 全文をよむ

  • 2020-12-30
  • Al-Ahram紙

新刊『エジプトの記憶』アレクサンドリアへの特別な訪問(1)

■新刊『エジプトの記憶』アレクサンドリアのランドマークへの特別な訪問      【カイロ:本紙】      アレクサンドリア図書館発行の雑誌『エジプトの記憶』42号が出版された。同誌はエジプトにおける歴史上の出来事やランドマーク、人物たちに光を当てており、特集箇所では芸術作品、建造物、創造性の表象という観点からアレクサンドリア市を取り上げている。      ムスタファー・フィキー博士は巻頭においてこの古代都市を「新しいドレスの花嫁」であると描写している。またこの雑誌はアレクサンドリア大学の歴史、 全文をよむ

  • 2020-12-30
  • Al-Ahram紙

劇団「芸術の家」が35本の新作を上演、『めでたいやつ』が年間観客動員数トップ

■劇団「芸術の家」が35本の新作を上演、『めでたいやつ』が年間観客動員数トップ      【カイロ:本紙】      コロナ禍によりあらゆる行事や催し物が深刻な危機に見舞われる中、その煽りを受けてエンターテイメント業界が受けた極めて大きな打撃にかかわらず、舞台芸術はこのパンデミックに耐えるバリアであり続けた。世界中で舞台公演や演劇祭が中止され、国民の命と健康をまもるため全国の劇場が4ヶ月間にわたって閉鎖されたが、舞台芸術は自らオンラインやリモートを利用して、(演劇業界に)新しい風穴を開け、存在感 全文をよむ

  • 2020-12-25
  • Al-Ahram紙

エジプト:デンデラ神殿は上エジプトの悪天候にいかに対抗したか(3)

■古代エジプトの叡智――デンデラ神殿は上エジプトの悪天候にいかに対抗したか      【カイロ:本紙】      サギール氏の説明によれば、水害はムハンマド・アリー・パシャの時代、特にルクソールにおいてファラオ期の墳墓の多くを破壊した。また同氏は、イスマーイール・パシャの治世にスエズ運河が開通した際、ウジェニー皇后がデンデラ神殿を訪れ、神殿の中で料理が供されたことを明らかにした。      2011年、エジプトの修復チームがその美しい刻画の表面にあった煤を除去することに成功した。デンデラ神殿にお 全文をよむ

  • 2020-11-26
  • Al-Ahram紙

エジプト:デンデラ神殿は上エジプトの悪天候にいかに対抗したか(2)

■古代エジプトの叡智――デンデラ神殿は上エジプトの悪天候にいかに対抗したか      【カイロ:本紙】      歴史学者や考古学者たちはデンデラが最も歴史あるファラオ期の村々の一つに数えられ、そこにはクフ王の時代に遡る古王国時代の墳墓があることを確認している。また考古学者たちによって、デンデラ神殿の建設が、(神殿に)クレオパトラ女王の刻画や壁画が施されることになったプトレマイオス期に至るまで200年続いたこと、さらに深くにある地下室、神聖な湖、他の壮麗な刻画に加え、エジプト人の天文学面での進歩 全文をよむ

  • 2020-11-26
  • Al-Ahram紙

エジプト:デンデラ神殿は上エジプトの悪天候にいかに対抗したか(1)

■古代エジプトの叡智――デンデラ神殿は上エジプトの悪天候にいかに対抗したか      【カイロ:本紙】      デンデラ神殿の監督者アブドゥルハキーム・サギール氏が語ったところによると、最も重要な神殿の一つであるデンデラ神殿の屋根にある雨樋の重要性は、神殿の屋根から雨水を排出することにあるという。ライオンに象られたデンデラ神殿の屋根は高度な芸術美を特徴としており、今も観光客や訪問者の目を惹きつけている。      同氏が本紙に対して明らかにしたところによると、雨樋の発明そして神殿および墳墓の豪 全文をよむ

  • 2020-11-26
  • Al-Ahram紙

イラク:イラク人画家 アッター・サブリー(3)

■静物の世代…イラクのアーティスト、アッター・サブリー      【ジャマール・アッタービー:本紙】      このように、その印象派の芸術家の歴史は、彼が自然の観察者であり、冷静な彩色師であり、イラクの景色に魅了された人間となった時、読み解かれることとなる。これは彼に多くの感情の力を与え、大胆かつ自由で自信に満ちた引き出しをもつ広い羽根の視界を付与し、叙情的な構成や表現力豊かな色の織り込みを可能にする。こうした技術的自由の能力により、彼は同世代の芸術家の中で特にその名が知られ、生来の純粋な感覚 全文をよむ

  • 2020-10-09
  • al-Quds al-Arabi紙

イラク:イラク人画家 アッター・サブリー(2)

■静物の世代…イラクのアーティスト、アッター・サブリー      【ジャマール・アッタービー:本紙】      第二次世界大戦の勃発直後には同僚のハーフィズ・ドゥルービーと共に帰国を余儀なくされ、その後1952年以降、イラク国王であるファイサル2世へ絵画を教える任務に割り当てられた。1941年には同僚のジャワード・サリーム、イーサ・ハンナー、アクラム・シュクリーらと共に芸術友人会管理局のメンバーとなったが、実際はこの組織の形成は戦時中の世界の政治的・社会的変化に応じて行われ、イラクの芸術的体験を 全文をよむ

  • 2020-10-09
  • al-Quds al-Arabi紙

イラク:イラク人画家 アッター・サブリー(1)

■静物の世代…イラクのアーティスト、アッター・サブリー      【ジャマール・アッタービー:本紙】      アッター・サブリーの作品群は、我々に対し常にイラクの特徴を映し出す。彼は自然の風景や人々に向けられた澄んだ視点を有しながら、矛盾や空想の劇的な光景、あるいは見える世界を破壊しそれとの対比を構築するような芸術的施策を用いることなく、己自身とのバランスを維持していた。おそらく彼は分析し、統合し、比較し、分類し、対比し、成績を与える教授の視点をもって、それらすべての施策を観察していたが、彼は 全文をよむ

  • 2020-10-09
  • al-Quds al-Arabi紙

サウジアラビア:マディーナ地区でのファッションモデルの撮影を許可

■サウジアラビアがマディーナ地区での世界的ファッションモデルの大々的な撮影を許可      【ワシントン:本紙】      雑誌VOGUEに対してマディーナ地区での世界的ファッションモデルの大々的な撮影を許可したサウジアラビアによる決定は、批判と多くの議論を呼んだ。      アメリカを拠点に置く有名ファッション誌「VOGUE」アラビア語版は、ニューヨークを拠点とするブランド「Mônot」の広告キャンペーンのための派手なカットを公開した。「ミドル・イースト・モニター」によると、キャンペーンにはケ 全文をよむ

  • 2020-07-10
  • al-Quds al-Arabi紙

イラク:イラク人小説家の作品がインドネシアでもセンセーションを巻き起こす(2)

■音楽の運命      【本紙】         小説『雲を奏でる者』は、バグダードのナビールというチェリストが主人公の小説だ。ナビールで非常に優れたロマンティックな音楽家であり、クラシック音楽とポルノグラフィを信奉し、この2つが世界を変えると信じている。しかし、ある日大きなケースにしまわれた楽器を背負って家に帰る途中で、彼は自分が過激派グループと対峙していることに気づく。彼らはナビールの楽器を破壊し、彼を殴り、侮辱した。この出来事によって、ナビールはヨーロッパに移住し、音楽と愛のある生活を始め 全文をよむ

  • 2020-07-09
  • al-Sabah al-Jadid紙

イラク:イラク人小説家の作品がインドネシアでもセンセーションを巻き起こす(1)

■音楽の運命      【本紙】      インドネシアの批評家トゥガ・リヘレングブディ氏は、ジャカルタでアリー・バドル氏の小説『雲を奏でる者』の批判的かつ社会的な分析である『音楽の運命』というタイトルの本を出版した。その中でトゥガ氏は、イラク人小説家アリー・バドル氏の処女作である『サルトル教皇』から最新作の『嘘つきたちは全てを手に入れる』に至るまでの作品に見られる実験的要素や、彼の文化的経歴、彼の作品が世界の言語に翻訳されていること、アジア大陸における彼の作品の重要性、そして西洋・アジア共に彼 全文をよむ

  • 2020-07-09
  • al-Sabah al-Jadid紙

エジプト:海底遺跡調査を題材にした初の海洋ロボット工学チャレンジコンペが始まる(2)

■アレクサンドリアに沈む遺跡の調査に向けた、ロボット工学分野における初の地域初の「科学技術チャレンジ」の開始      【アシュラフ・ウムラーン】      一方、GIEのムハンマド・アッブード代表取締役社長は以下のように指摘した。「今回のチャレンジをアラブ地域レベルで開始したことは、特にロボット工学や人工知能といった最新技術の分野に関心を持つすべてのアラブ人の若者の能力や知見、スキルの構築に貢献する。また、このチャレンジの開始は、海洋という環境下でこれらの技術を導入するための重要な新分野を開拓 全文をよむ

  • 2020-07-09
  • Al-Ahram紙

エジプト:海底遺跡調査を題材にした初の海洋ロボット工学チャレンジコンペが始まる(1)

■アレクサンドリアに沈む遺跡の調査に向けた、ロボット工学分野における地域初の「科学技術チャレンジ」の開始      【アシュラフ・ウムラーン】      アラブ科学技術海運大学校(AASTMT)は、ロボット工学と海洋科学技術分野における地域初の大規模な科学技術チャレンジ(注:コンペ等の一連のプログラム)を開始した。これは、アメリカの先進海洋技術教育センター(MATE)およびエジプト・UAEの多数の企業・団体の協賛を受けて、海洋ロボット技術センターおよびグローバルイノベーション&アントレプレナーシ 全文をよむ

  • 2020-07-09
  • Al-Ahram紙

イスラーム哲学:イブン・ルシュドのガザーリーへの痛烈な反論(5)

■哲学:イブン・ルシュドがガザーリーを論破する      【本紙:アズィーズ・ハダーディー】      この本は意のままに書かれたことを思い出してほしい。その証拠に、彼はこの本を短期間で書き上げた。イデオロギーの批判だけでよかったからだ。彼が哲学を批判するために参照したものはイブン・スィーナーの『救済の書』だけで、これは『治癒の書』の要約版に過ぎない。イブン・ルシュドはこの危険性を何度も指摘している。彼は、ガザーリーが哲学者の言葉をでっちあげ、彼自身も矛盾に陥っていることに気がついた。この本に必 全文をよむ

  • 2020-06-17
  • al-Quds al-Arabi紙

イスラーム哲学:イブン・ルシュドのガザーリーへの痛烈な反論(4)

■哲学:イブン・ルシュドがガザーリーを論破する      【本紙:アズィーズ・ハダーディー】      まぎれもなく、ガザーリーの信条は、アラブ人の理性の破壊と、権威のある法学者たちがカリフ神話やイマームの迷信で利用した詭弁を用いたアラブ人神話の構築であった。破壊と構築には、暴力と神聖の上に成り立つイデオロギーの両側面がある。哲学界の外の生き方を導く従来とは別の論証があり、ガザーリーはこの潮流の代弁者だった。というのも、イスラーム哲学の再興のためには理性を破壊しなければならないと考えていたからだ 全文をよむ

  • 2020-06-17
  • al-Quds al-Arabi紙

イスラーム哲学:イブン・ルシュドのガザーリーへの痛烈な反論(3)

■哲学:イブン・ルシュドがガザーリーを論破する      【本紙:アズィーズ・ハダーディー】      実際、ガザーリーの本は、アシュアリー学派の深淵な思想体系の概略の言及に甘んじている。この学派によって、基本的な認識論が生まれた。この認識論は「驚くべきことに長きにわたり不変で、20世紀末に於いてもなお軍の派遣や動員を可能にしている。」また彼は、アラブ人の思想を行き止まりへと導いた神学的概念の限界をも認識していた。つまり、彼は真理を尊重していなかったので哲学界の間でもがき続けた。なぜなら真理が引 全文をよむ

  • 2020-06-17
  • al-Quds al-Arabi紙

イスラーム哲学:イブン・ルシュドのガザーリーへの痛烈な反論(2)

■哲学:イブン・ルシュドがガザーリーを論破する      【本紙:アズィーズ・ハダーディー】      『哲学者の矛盾』の構造を論駁し、それを『矛盾の矛盾』に変えるために、イブン・ルシュドは論証の領域から論争と詭弁の領域に移され、すでに何の意味も持たなくなった全ての概念を精査している。すなわち、第一原因は生成者ではなく、行為主とは決して不十分な行為主ではない。世界の無始性は、創造者を否定することではない。「哲学者たちは、かつて、世界を以前に存在しなかったあらゆるものを守るものと呼んでいた」(とル 全文をよむ

  • 2020-06-17
  • al-Quds al-Arabi紙

イスラーム哲学:イブン・ルシュドのガザーリーへの痛烈な反論(1)

■哲学:イブン・ルシュドがガザーリーを論破する      【本紙:アズィーズ・ハダーディー】      哲学において、破壊とは、構造の破壊に他ならない。安定した構造は激しい破壊が基礎となっている。おそらく破壊そのものが最初の哲学者から現代に至るまでの哲学の歴史における第一原因であろう。だとすれば、哲学の歴史とはその歴史を読み取ることである。詭弁家でもない限り、哲学を形而上的に定義することを否定する哲学者はいない。詭弁家は、時代により、パトロンのために真実をゆがめることを強いられていた。では、哲学 全文をよむ

  • 2020-06-17
  • al-Quds al-Arabi紙