イランで殺害されたハディース・ナジャフィーとは誰?

2022年09月26日付 Cumhuriyet 紙

マフサー・アミーニーさんの事件に対する抗議デモが国全体に広がる中、イランにおける体制側は暴力を増している。デモに参加し、デモの象徴の一人となった20歳のハディース・ナジャフィーさんが命を失った。さて、ハディース・ナジャフィーさんとは誰で、何歳か。彼女の死因は何か。

マフサー・アミーニーさんが「道徳警察」によって殺害された事件後に始まった抗議デモは11日目も続いている。[アメリカ在住の]イランの新聞記者マスィーヒ・アリーネジャド氏は、SNSのアカウントで行った共有でイランでは若い女性がさらに殺されていると伝えた。では、ハディース・ナジャフィーさんについて。

■ハディース・ナジャフィーとは誰か

首都テヘランで9月13日に道徳警察によってスカーフの規則を守らなかったという理由で拘束された22歳のマフサー・アミーニーさんは、9月16日に死亡した。若い女性の死後、道徳警察と強制的なスカーフの着用に対して国全体で始まった抗議デモは、どんどん拡大し強力になった。抗議デモが続く中で20歳のハディース・ナジャフィーさんがイランの体制側によって殺されたことが伝えられた。

■6発の銃弾で殺された

イランの新聞記者マスィーヒ・アリーネジャド氏は、SNSのアカウントで共有を行った。抗議デモへの参加を準備している時に髪をしばる画像でイランのデモを象徴する一人となった20歳のハディース・ナジャフィーさんが昨日、テヘラン近郊のカラジで胸、顔、首に命中した6発の銃弾で殺されたと伝えた。

アリーネジャド氏が行った共有で、「マフサー・アミーニーが殺されたことに反対して行われた抗議デモへの参加を準備していた20歳のこの女性は6発の銃弾で殺された。20歳のハディース・ナジャフィーさんは、イスラム共和国治安部隊によって胸、顔、首を撃たれた。私たちの声を上げよう。」と述べた。

■女性たちはハディースの亡骸の前に

ハディースさんの葬儀に参加したイランの女性たちは、若い女性の亡骸の前でろうそくを灯し、バラを供えた。6発の銃弾で命を奪われたハディース・ナジャフィーさんが抗議デモにいるところを撮影した動画は再びSNSで話題となった。彼女が示した勇気によって私たちの記憶に刻まれたハディースさんの死亡の情報に世界では声が高まり続けている。

■イランで行方不明が増えている

イラン人権団体は、イランでのデモ中に少なくとも54人がイラン警察によって殺害されたと述べた。死者の亡骸は遺族が葬儀を行わないと約束することで引き渡されたと明らかにした。


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翻訳者:新井慧
記事ID:54120