イラン:EUがイランにデモ参加者への暴力の停止を呼びかける

2022年09月25日付 al-Quds al-Arabi 紙

■EUがイランにデモ参加者への暴力をやめるよう呼びかけ

【ブリュッセル:アナトリア通信】

日曜日、EUはイランに、デモ参加者に対する暴力の行使を控え、国民のインターネットサービスへのアクセスを許可するよう呼びかけた。

ジョセップ・ボレルEU外務・安全保障政策上級代表は声明の中で、イランの治安部隊によるデモへの干渉は「過度」であったと表明し、デモ参加者の間で死者や負傷者が出たことを指摘した。

また、インターネットを遮断しメッセージング・プラットフォームをブロックすることは「表現の自由の侵害だと見なされる」と付け加え、EU諸国はデモ参加者に対する暴力の行使を拒否すると語った。

さらに、「私たちはイランが抗議活動に対する暴力的な抑制を直ちに停止し、情報の自由な流れとインターネットへのアクセスを保証することを期待している」と続けた。

また、「死者数と勾留者数の公表、平和的なデモ参加者の釈放、勾留者への適切な処遇も期待している」と付け加えた。

金曜日(23日)、イランの報道機関は、マフサ・アミニさん(22歳)の死を非難する抗議活動の犠牲者の合計が35人に達したと明らかにした。一方で、ヨーロッパの非営利人権団体は、実際の犠牲者数は約50人にのぼると述べた。

女性の服装規定を監視する「道徳警察」に勾留されて3日後にアミニさんが死亡した直後、9月16日にイラン各地で抗議活動が発生した。

この事件は、死因に関する説明が食い違う中で、イランの政界とメディア業界に広範な民衆の怒りを引き起こした。


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翻訳者:加島由紀音
記事ID:54123