アメリカ、トルコへのF16売却条件を緩和

2022年10月11日付 Cumhuriyet 紙
最新の進展…。米国の2023年国防権限法(NDAA)関する上院案によると、トルコへのF16売却条件の追加事項が2つとも削除された。

米国上院は、2023年国防予算案を含む国防権限法案を纏める目的で招集された。

法案に加えるために提出された900近い追加事項について議論が続いている。

米国議会筋から得られた情報によると、ニュージャージー州の上院議員兼民主党員メネンデス氏とメリーランド州の上院議員ヴァン・ホレン氏が提出した、米国からトルコのF16購入を条件づけた2つの追加事項も法案から削除された。

上院がNDAA法案を完成させた後、下院案との共同案が作成され、承認のためジョー・バイデン米国大統領の許に送られることになっている。

トルコのF16購入を条件づけた同様の追加事項は下院のNDAA法案に追加されたが、両院の共同案ではこれらの追加事項が削除されると予想されている。

上院でのこの変化には、ワシントンでのトルコの外交努力が効果的であったと述べられている。

■バイデン大統領が青信号

ロシアからS-400を購入した後にF-35プログラムから除外されたトルコは、昨年米国からF-16戦闘機40機とF-16用の装備更新の80セットを購入するため要請を行なった。バイデン米国大統領が数か月前に青信号を出したトルコへのF-16売却は、米政権内で異論を引き起こした。

マドリードでのNATO首脳会議において、公正発展党のレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領と会談したバイデン米国大統領は、6月30日の記者会見でトルコにF-16戦闘機を売却する必要があり、米国議会の承認を得ることができると述べていた。

バイデン大統領は「私が彼(エルドアン大統領)に言ったことは12月に言ったことと同じである。我々は(トルコに)F-16戦闘機を売却する必要があり、同時に戦闘機をアップグレードする必要がある。こうしないのは、我々の利益にならない。私は12月から姿勢を変えていないと彼らに話した。見返りは必要なく、ただ売らなくてはならないと伝えた。これを実現するには議会の承認が必要である。この承認が得られるものと思っている」と述べた。

米国下院の一部は(上院?)バイデン大統領に送った書簡でこの支援を非難していた。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:田原紗樹
記事ID:54239