速報!エルドアン・プーチン会談

2022年10月13日付 Milliyet 紙

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、アスタナで行われたアジア相互信頼醸成措置会議でロシアのウラジミル・プーチン大統領と会談した。メディアに非公開の会議の前に、エルドアン大統領はスィノプとアックユを強調し、プーチン大統領はトルコを世界一のガスの中心地にしたいと語った。

アジア相互信頼醸成措置会議第6回首脳会議は、カザフスタンの首都アスタナで行われた。独立宮殿でカザフスタンのカシムジョマルト・トカエフ大統領が主催となる首脳会議でエルドアン大統領は世界に向け発言した。エルドアン大統領は、首脳会議が開かれた独立宮殿でロシア大統領ウラジミル・プーチン氏と会談した。12時48分に始まった会談は、14時6分に終了した。

■エルドアン大統領がアックユとスィノプを強調

ウクライナ危機を始めとする地域問題と二国間関係が議論された会談では、エルドアン大統領は「[原子力発電所建設中の]アックユは大変重要な段階です。アックユに関しては、第一タービンが来年前半に稼働されると世界で異なる声をもたらします。スィノプに関しても話しました。スィノプに関しても一歩踏み出せば、さらに大きな異論を生むことになるでしょう。トルコ・ロシア間の協力は、必要なら、アックユは[トルコの]10%のエネルギー需要を満たす一方で、さらにスィノプが10%を満たして20%ものエネルギー需要を満たすことになると、2基の原子力発電所が世界に異なる声を生み出すことになるでしょう。」と話した。

■「世界の多くのバランスを好転させるだろう。」

エルドアン大統領は特に熟議されてきた穀物輸送に言及した。「一方で穀物輸送でイスタンブル協定を強化して継続し、ロシアの穀物と肥料をトルコ経由で開発途上国に輸送する件でも合意した。これを開発途上国に対して我が国を通して行い、こうした国々を選定するに際しても協力することもできます。先進国以上に開発途上国のことをこの作業の中で配慮しています。これを実施すれば、世界の多くのバランスを好転させるだろう。トルコとロシアがとる措置は、一部を不快にさせるが途上国を喜ばせることになるでしょう。この問題における我々の決意[の実現]には、我々の周りの者たちが互いに行う取り組みが重要となってくる。両国の外務省、農業・森林省、エネルギー省の取り組みが我々[の決意]を強固にしてくれるでしょう。」と話した。

■プーチン氏からの最初のメッセージ

ロシアのプーチン大統領は、エルドアン大統領に二国間協定は滞りなく実施されたと述べ、「あなたと共に最高レベルで行った会談は良い結果をもたらし、両国間の協定はすべて履行されています。」と話した。

プーチン大統領は、アックユ原子力発電所に関するプロセスも継続していることに言及した。「投資のプロセス及びアックユ原子力発電所の建設に関わる作業は想定以上に捗っています。現在2万2000人がそこで働いています。時間を適切に使っています。」

また、トルコ・ストリームによるヨーロッパへのガス供給について希望を表明し、「ヨーロッパよりも安全なルートであるトルコは、ガス供給問題で最も安全なルートとなりました。あなたの態度のおかげで、このガス・パイプラインをより多く使うことを目指しています。トルコ・ストリームを妨害する計画が立てられましたが我々はそれを阻止しました。このルートは正常に作動し続けています。昨日、ロシア・エネルギー週間の一環でトルコのエネルギー相、石油ガス・パイプライン輸送株式会社(BOTAŞ) 総局長と交渉したのち、トルコを世界最大のガスの中心地にするという目標を明らかにしました。」と話し、イスタンブルで調印された穀物協定により黒海経由で世界に運ばれる穀物のごく僅かが、貧困国に届けられていると繰り返した。

■エルドアン大統領のアスタナでの外交

エルドアン大統領は、カザフスタンの首都アスタナで行われたアジア相互信頼醸成措置会議第6回首脳会議に参加した各国指導者らと対面した。エルドアン大統領は、会議の前に彼らと合同写真を撮った。

エルドアン大統領は、首脳会議を活かしてウズベキスタンのシャフカット・ミルジヨーエフ大統領と会談した。また、アスタナでベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領と対面した。さらに、ベトナム社会主義共和国のヴォー・ティ・アイン・スアン国家副主席とも会談した。


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翻訳者:小鉄礼子
記事ID:54242