パレスチナ:イスラエルが武装組織「アリーン・ウスード」の指導者を暗殺

2022年10月23日付 al-Quds al-Arabi 紙

■接着式爆弾を用いて...イスラエルはナーブルス市で武装組織「アリーン・ウスード」(ライオンのねぐら)の指導者を暗殺

【ラーマッラー:本紙】

イスラエル軍は今日日曜日の早朝、ヨルダン川西岸地区北部に位置するナーブルス市で、パレスチナ人レジスタンスを含む組織「アリーン・ウスード」(ライオンのねぐら)の指導部メンバーであるターミル・キーラーニー氏を暗殺した。

複数の目撃者によると、今日の早朝にナーブルス市のホシュ・アトゥート地区で大きな爆発音が聞こえた。その後、この音がオートバイの爆発によって引き起こされたことが明らかになったという。またこの爆発により3人の若者が負傷し、ラフィーディーヤー政府病院に移送された。その後彼らうちの1人であったキーラーニー氏が殉教したことが発表された。

アリーン・ウスードは、殉教者であるキーラーニー氏を哀悼したうえで、占領国に対する「痛みを伴う報復」を誓った。

さらに今回の暗殺が、殉教者ジャワーブラ氏、カッザーフィー氏やその他の第2次インティファーダの指導者が暗殺された際と同様に、オートバイに接着された爆発物によって実行されたことを明らかにした。

同組織は、傘下の監視ユニットから得たものであるとするビデオクリップを公開した。そのなかでは「工作員が、殉教者ターミル・キーラーニーのもとで爆発した爆発物を設置する姿」が映し出されている。

さらに同組織は「我々は殉教者ターミルの暗殺の詳細を明らかにすることをあなた方に約束し、誓う。そして彼の最後の夜には、イスラエルとコチャヴィに対し、厳しく、悲痛かつ痛みを伴う対応を誓約し、我々の子たる(パレスチナ)国民には彼のレジスタンスを支持するよう呼びかける。我々は言う。我々の西岸地区よ、ナーブルスに入ることができるすべての人民たちよ、ジャバル・ナールに暮らす我々の家族たちよ、この英雄の葬儀に参加せよ」と述べた。

(後略)


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翻訳者:石山遼
記事ID:54304