パレスチナ:ナーブルス市で新たな武装組織「アリーン・ウスード」結成、イスラエル軍との衝突が激化

2022年11月01日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イスラエル占領軍、ナーブルス市封鎖継続に抗議するデモ行進を鎮圧

【ナーブルス:アナトリア通信】

イスラエル軍は火曜日、ヨルダン川西岸北部のナーブルス市への南側入り口付近で10月12日から続くイスラエルによる封鎖に抗議するデモを鎮圧した。

複数の目撃者が、「数十人のパレスチナ人が、封鎖の継続に抗議してナーブルス市南部のハワラ軍事検問所まで行進し、検問所を開こうとした」と証言した。

証言によると「デモ行進の参加者は、パレスチナの旗を掲げてイスラエルの占領政策とナーブルス市封鎖継続に抗議した」ということだ。

イスラエル軍は参加者たちに対して金属弾や催涙ガス弾を発射したほか、暴行を加えて応戦した。この衝突で窒息者が続出し、現場で治療を受けた。

ナーブルス市の派閥調整委員会と関係諸機関は、22日間続くイスラエルによる封鎖を打破するため、ナーブルス市への南側入り口でデモ行進を呼び掛けた。

イスラエルは、都市へのすべての入り口をセメントブロックで塞ぎ、軍事検問所を閉鎖した。結果、交通が完全に麻痺し、住民の生活に重大な支障をきたした。

ナーブルス市の封鎖は、武装組織「アリーン・ウスード(獅子の巣)」が声明を出し、「イスラエル人に対する5件の攻撃を実行し、イスラエル人兵士1人が死亡し、負傷者が数人出た」と発表した後に始まった。

アリーン・ウスードは9月初旬にナーブルス旧市街で行われた軍事パレードで、初めて公式に姿を現した。メンバーはパレスチナの各派閥に所属している。

今年に入ってからヨルダン川西岸の様々な地域で、イスラエル軍の掃討作戦が増加し、著しく激化している。


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翻訳者:半田桃香
記事ID:54372