イラン国連大使・政府代表が発言 アフガニスタンをテロ集団の安全な避難所にしてはならない 同国における麻薬生産の増加を懸念(2)

2022年11月11日付 Jam-e Jam 紙

(続き)
 イラン・イスラーム共和国のアミールサイード・イーラヴァーニー国連大使・政府常駐代表はこの決議案の検討会議にて、現在のアフガニスタンの悲惨な人道的・政治的状況はテロとの戦いや他国での平和と民主主義の確立を口実にした外国勢力の軍事介入が招いた悪しき影響を示すものであると述べ、こうした人類共通の至高な理念を活かすことのないまま諸国家と諸国民を際限なき危険に直面させているとした。

 同氏はアフガニスタンの現状は外国軍にも責任や責務があると述べたうえで、次のように加えた。「イランは、かつて占領軍が実行し現在は各国の政治的圧力によって停止している戦争犯罪に関する調査の必要性を強く主張する。」

 イラン・イスラーム共和国大使は発言の中でこの決議の採択を支持する姿勢を表しつつ、次のように主張した。「この決議の採択は、平和的で自立した繁栄国家の建設を進めるアフガニスタン国民を支援するために団結するという明確なメッセージである。」

 同氏は次のように加えた。「アフガニスタンの未来は、あらゆる民族、宗教、女性・女子の参画とその権利尊重を確かなものにするために憲法を施行すること、及びその責務を果たしていくことにかかっている。」

 イーラヴァーニー氏は次のように述べた。「アフガニスタンのような多元的社会では、一つの集団や党派だけでは国家を統制することは決してできないだろう。」

 同氏によれば、憲法に基づく包括的な政府を確実に樹立することは、アフガニスタンの将来の主権を国際社会が承認するうえで主要な要素である。

 我が国の常駐代表の発言では、第三国にあるアフガニスタン所有の財産と資産を保護し、それらの財産をアフガニスタン国内の人道的状況調査のために活用することを促進する必要性が強調された。

 イラン常駐代表は、テロリズムと外国人戦闘員の脅威の継続に懸念を表明しつつ、教育や外交上の拠点および少数宗派や少数民族に対するテロ行為を非難し、次のように述べた。「世界は絶対に、アフガニスタンの国土がISIS、アルカイダ、その他関連集団のようなテロ集団の安全な避難所にならないようにしなければならない。」

 同氏はまた麻薬との戦いでのイラン・イスラーム共和国の成果と人的損害を説明しつつ、ターリバーンが政権を握ってからアフガニスタンで麻薬の栽培と生産が急増していることに懸念を表明した。

 ドイツによって総会に提出されたこの決議案は、イラン・イスラーム共和国を含む116か国の賛成票をもって可決された。ロシア、中国、パキスタン、ニカラグア、ブルンジ、ベラルーシ、ギニア、エチオピア、ジンバブエ、北朝鮮の10か国は上述の決議への投票を棄権した。


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翻訳者:OK
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