エジプト:『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の建築を振り返る(3)

2023年01月24日付 Al-Ahram 紙
■『マムルークたちのカイロ』…マムルーク朝時代の芸術的遺産を追う旅:ブックフェア特集

【ムスタファー・ターヒル】

マムルークたちは実際にエジプトに統治を敷くまでの約3世紀の間、つまりマムルーク国家の成立の瞬間が到来(イスラーム歴648年-923年、西暦1250年-1517年)するまでの間、そこにおける自身らのルーツを深め続けたのである。マムルーク国家の成立は、イスラームの歴史、そしてエジプトにおけるイスラーム文明の発展において重要な段階として考えられた。

ラドワー・ザキー博士は次のように付け加えた。「マムルークたちも同様に、アラブ・イスラーム文化において重要な役割を果たした。エジプトは彼らの統治のもとで、バグダードがモンゴル人の手に落ちたのち、芸術、文学、歴史のもっとも顕著な砦であった。マムルークによる宗教機関への庇護は、エジプトとシリアの建築や文明に対して、その治世において、そして恋性においてもきわめて大きな影響を有していたのである。一方、エジプトにおけるマムルークの存在は多くの矛盾を抱えている。歴史的資料からしばしば引用されるような、エジプト人に対する彼らの圧政、横暴、侵害にもかかわらず、彼らはエジプトがプトレマイオス朝以来見ることがなかったような芸術への庇護者であった。カイロの空を何百もの優美なミナレットや荘厳なドームで覆いつくしたことは、彼らに帰する功績である」。


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翻訳者:佐々木舞香
記事ID:54485