イラク:国連報告書がイスラーム国の化学兵器使用を認定

2022年12月07日付 al-Quds al-Arabi 紙

国連報告書はイラクにおける「イスラーム国」による化学兵器使用を認定

【バグダード:本紙】

国連の専門家らは、討議のため安全保障理事会に最近提出された報告書の中で、イスラーム国が支配地域で「カリフ国家」を宣言していた期間に化学兵器を使用した証拠の存在を明言した。

イスラーム国が行った犯罪の説明責任を追及するための国連調査チームの報告書は、2014~2019年のイラクにおける「カリフ国家」時の化学兵器の使用に関して「目撃者の証言から得られた文書形式およびデジタル形式の証拠の収集」について言及した。

報告書の中で専門家らはイスラーム国が「ミサイル、化学迫撃砲、化学ロケット砲弾薬、化学弾頭、および手製の化学爆破装置の製造および生産を行った」と結論づけた。

報告書は特に、イスラーム国に言及する中で「イスラーム国が財政面および物流面、そして調達面に関連する手配を行い、指導部メンバーらと連携を調整したことを証明する」証拠に焦点を当てた。

また、「イラク全土の、武器の製造・生産・使用活動が行われた疑いがある」場所への理解が増し、「イスラーム国によって製造された物質と使用された輸送システムについての洞察が深まった」と指摘した。

(後略)


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翻訳者:新階 望乃
記事ID:54585