チュラーン宮殿ホテルで火事

2022年12月09日付 Hurriyet 紙

イスタンブル・ベシクタシュにあるチュラーン宮殿のホテル部分上階で、午前11時頃火事が発生した。火事に対処するため、大勢の消防隊と医療チームが派遣された。ホテルに取り残されていた人々も救出され、ホテルのある通りでは交通規制が実施された。火事は、一時間に及ぶ消化班の徹底した消火活動によって鎮火され、作業員3人が煙により負傷した。目撃者の一人は、旅行者がホテルに取り残されているのを見たとし、「客がバルコニーに逃げた。英語で『助けて』と叫んでいた」と話した。

ベシクタシュ・ユルドゥズ地区のチュラーン宮殿敷地内にある、5階建てのチュラーンホテルの4階部分で火事が発生した。午前11時頃に発生した火事に対処するため、大勢の消防班が派遣された。火事が発生した、改装中の上階では作業員が取り残されていることがわかった。

激しい煙が上がったホテルでの火事は約1時間の消火活動の後に鎮火された。煙で負傷した3人は救急車で病院へ搬送された。火事のためチュラーン通りは交通規制された。

火事の発生原因に関する調査が続く中、ベシクタシュ郡知事のオンデル・バカンは、三名の作業員が煙の影響を受けたと述べ、最新状況を伝えた。

■「命に別条はない」

バカン郡知事は、「10時55分にホテルの改装部分で火事が発生した。この火事に対し、直ちにベシクタシュ自治体、イスタンブル市内全自治体と共に、消防班及びホテルの人員は消火活動を行い、警察職員たちは必要な予防策を講じた。改装された3階(日本の4階に相当)で発生した火事であった。原因については消防の報告書が公表予定だ。重要なのは、人命の損失がなかったことだ。イスタンブルにとって欠かすことのできない、ボスポラス海峡の希少な場所に位置する最も大切な地域の一つだ。3人の作業員がここで負傷した。うち2人は自力で脱出した。1人は救急車で酸素吸入を行っている。命に別条はない。火事は鎮火された。この火事は、ホテル部分で起きており、宮殿部分でのものではない。すべての方に重ねてお見舞い申し上げる。内部で3名は改装作業を行っていた。宮殿部分では何事もなかったが、煙による被害もあり得る。現在消防署が技術調査を行っている。ホテル従業員と宿泊客は直ちに救助された」と述べた。

■「英語で『助けて』と叫んでいた」

目撃者のヌル・エルギュルさんは、旅行者らがホテルに取り残されているのを見たとして、「ホテルから炎が出た。客がバルコニーに出た。英語で『助けて』と叫んでいた。あるバルコニーに2人見えた。1人は別のバルコニーにいるのが見え、下の階にも3人いた。通報して、消防隊が来た。はしごを伸ばし、そうして彼らを降ろした。降りてきた人たちにけがはなかった。改装作業の際には何事もなかった。私はオルタキョイに住んでいて、時々ここへ来てロビーでお茶を飲んでいる」と話した。

■「一面真っ暗になった」

ホテルの100メートル先の動物病院に勤めるメルベ・コチベイさんは、「火事を目撃した際まだ消防班は来ていなかった。煙がひどく、一面真っ暗になった。警察が慌ただしく動き始めた」と話した。

■「変圧器が破裂したと言った」

エロール・ジェバヒルさんは、「人々は下で変圧器が破裂したと言っていた。1人が煙で体調を崩した。1か月ほど改装作業を行っていて、そこを通っていたが、人だかりを見て、火事とわかった。」と話した。


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翻訳者:関口ひなた
記事ID:54600