レバノン:レバノンとキプロスを結ぶ海底ケーブルは必要なのか?

2022年12月23日付 Al-Nahar 紙

■カブラーン議員、政府に尋ねる:キプロスとの海底ケーブルの重要度はどれくらいか?

【n.p.:本紙】

レバノンの議会内会派「開発と解放ブロック」に所属するカブラーン・カブラーン下院議員は、レバノンとキプロスを結ぶ新しい海底(光ファイバー)ケーブルの(共同)建設協定を締結する意向について、下院議長を経由して政府に対し質問をした。

議員の質問は、以下の通り多岐にわたっている。
・基本的に、このケーブルは必要なのか?
・海底ケーブルプロジェクトに協力するCyprus Telecommunications Authority(キプロス電気通信局:Cyta)はキプロスの政府系企業である。したがって資本金はすべて公的資金から提供され、議会・会計検査院・財務省の管理下にある。しかもキプロスはEU加盟にあたり、政府、公的機関、公共出版物の公的予算にはEUの財務法が適用されている。そして年間赤字率が3パーセントを超えない条件で、年間予算の写しをEUの財務当局に提出する義務がある。これらを考慮したうえで、キプロス政府が1000万ドルもの公的資金を出資するこの「気前のいい」プロジェクトの背景にはいったい何があるというのか?
・このケーブル(の建設)はレバノンの国家安全保障とあらゆる通信技術のすべてのユーザーのセキュリティにとってどれほど重要なのか?
・これらの事案についてレバノン総合治安局と協議を行ったのか?そして治安局の見解はどうだったのか?
・キプロスが10年以上前からケーブル建設を推進しているのに対し、レバノンは国家安全保障上の理由で建設を拒否していたというのは正しいのか?


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翻訳者:岡田悠花
記事ID:54719