モロッコ:山岳地帯での厳しい寒さと干ばつに伴う深刻な状況

2023年01月04日付 al-Quds al-Arabi 紙

◾️孤立からの解放努力にも関わらず:モロッコの山岳地帯の住民は厳しい寒さと干ばつに苦しんでいる

【ラバト:本紙】

モロッコのアジラルやイミルシル、ディンジル、その他の山岳地地帯では、厳しい寒さや降雪、高山にある遠方の村や草原に通じる険しい道の分断によって、何千もの家族の苦しみが毎年繰り返されている。

モロッコ当局の努力にも関わらず、これらの地域の住民の苦しみは冬の間続いており、暖をとるための薪と家畜のための牧草の供給が彼らにとって最大の関心事であり続けていると、ムハンマド・ハバーブー氏は述べている。彼は、ハイアトラス山脈の中心部に位置するモロッコの山岳地帯イミルシルの社会活動家である。なお、ハイアトラス山脈の山頂は標高3200メートルに達する。

ハバーブー氏は本紙のインタビューの中で、山の住民たちは絶え間なく苦しんでいることを強調しながら、彼らが抱える多くの苦しみについて話し続けた。このような困難は、降雪量が例年とは異なるためで、干ばつと水資源の不足がより大きく深刻な問題を引き起こしたという。また、同氏は次のように述べている。「氷点下13℃に達するかという厳しい寒さにも関わらず、雪は私たちと私たちの家畜にとって重要だ。というのも、干ばつによって家畜のための牧草の価格が高騰し、それに伴って肉や牛乳の生産コストが上昇したのだ。」

(後略)


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翻訳者:新階 望乃
記事ID:54762