ホナルジュー氏による芸術家のための大きな一歩/イタリアやUAEで、世帯の大黒柱となっている女性のハンドメイド作品を販売(1)

2022年11月30日付 Hamshahri 紙

 色彩とキャンバスに魅せられ、白い平面に命をささげた。休む間もなく様々な計画やプロジェクトに取り組んでいたところ、芸術作品の制作者たちを支援する共同組合の設立構想が思いがけず舞い込んだことによって、彼女の人生は大きく変わった。ついには“芸術の高み”という協同組合を発足させた彼女は今、満足と誇りに満ちた笑顔でそのことを語る。

【ハムシャフリー電子版/ザフラ―・ボランディー】ヴェサール・ホナルジュー氏は自分の仕事に没頭していた。数年に亘る絵画に関する活動に続き、壁面画制作プロジェクト〔訳者注:イランの建物の側面には様々な絵が描かれている〕開始のためテヘラン市との協力を模索し、その結果、同市の社会福祉機構の提案に従い、芸術作品の制作者たち、特に家族の大黒柱となっている女性たちによる作品制作と販売を支援する共同組合の登記を目指した。



市の建物の壁面に描かれた絵
 ホナルジュー氏の憂いは全て、芸術や絵画に由来していた。彼女は街中の壁に絵を描きたいと望んでいたのだ。彼女は短期間この仕事を行なったのだったが、その後の契約交渉は袋小路に陥っていた。「テヘラン市は、個人と仕事をしないと私に通知していました。法人とのみ仕事をしていたのです。そんな時、テヘラン市社会福祉機構から手工芸協同組合を設立したらどうかという提案を受けました。当初、テヘラン市役所との協力はイラン暦1396年(西暦2017年3月21日~2018年3月20日)から試験的取り組みとして始まり、2年後に“芸術の高み”という名で法人登記がなされ、その後本格フェーズに入りました」



芸術家たちをつなぐ輪を作る
 この共同組合は、小規模・在宅の事業主を実務的方法で市場につなげることを目的として設立された。事業規模の小さな制作者や経済的に困窮している人、家計の大黒柱となっている女性、また、自分で作った作品を見てもらう場所がない人々を、この組合が支援することになった。

 ホナルジュー氏は、この協同組合が事業を開始した日から、支援の対象となった人のために、できることは何でもするということを肚に決めた。「手工芸品の作り手や芸術家が最も不安に感じているのは、自らの作品を販売するためのマーケティングです。こうした人たちは、いつもこのことに頭を悩ませています。私のように芸術に魅せられた、家族の大黒柱となっている女性たちの力になってあげたい、また、作品の販売であれ助言であれ、仕事上の支援を必要としている人たちを助けてあげたい、と心から願いながら、展示会の開催や、テヘラン市が主催する展示会の運営、それに必要な調整などに専心しました。様々な展示会でネットワークを広げ、組合の活動を宣伝したことで、支援が必要な手工芸品の制作者や芸術家の人々と少しずつ知り合うようになりました。」



芸術家111人への支援
 当初、〔支援対象となる〕芸術家はテヘラン市社会福祉機構を通じて“芸術の高み”に紹介されていたが、しばらくすると、芸術家同士のつながりが広がり、また店先で互いに顔を合わせることが増えたのに伴い、同組合の認知度が高まった。現在では、在宅で作品を制作する作家たちや地元の小規模な工房の集まりのようになり、15人が正式なメンバーとしてこの組合で活動をしている。また、96人が正式には登録されていないものの、同様に活動している。



芸術家の女性たち
 〔同組合で支援する人のうち〕99%は女性で、残り1%が男性である。彼女/彼らはそれぞれが小さな工房を保有しており、絨毯織り、絵画絨毯、キリム織り、ギャッベ〔織り〕、革製品、象眼・モザイク・寄木・木彫りなどの木製品、金属細工や銅板レリーフ、金属製の壁アート、額絵、書道、デザイン、装飾品制作、人形作り、彫像制作、アートキャンドル作りなど様々な分野で制作に取り組んでいる。

−(2)に続く−


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翻訳者:MJ
記事ID:54942