「政府は何をしている」ハタイ震災ボランティアの怒りの声

2023年02月11日付 Cumhuriyet 紙

善良党のメラル・アクシェネル党首がハタイ県アンタキヤの被災地を訪れた際、捜索救助ボランティアが、「私たちは自分たちだけの力で、シャベルやクレーンを持ってここへやってきました。政府はいった何をしているのか。探しているが、どこにもいない。私たちは自分たちの力でひとりを瓦礫の下から救い出しました。[政府関係者は]やってきて計測を行って、ここには[生存者は]いないと言ったが、ひとりの女性を昨夜救い出したのです。まだ建物から声がしているんです。諦めずに取り組んでいるのです。」と声を上げた。

善良党のメラル・アクシェネル党首は、ハタイ県アンタキヤの被災地を訪問した。被災地の視察を行い、被災地での活動について情報を得たアクシェネル党首に被災者のひとりがこう言った。「テントもなにもない。6日間ずっと寒さの中、外で寝ているんだ。」

■私たちは自分たちの力でここへやってきた

あるボランティアの捜索救助活動者は、アクシェネル党首へ捜索救助活動に関して以下のように話した。
「私たちはニーデから来ています。隣にある建物には5人の友達がいるんです。AFAD(トルコ災害緊急事態管理局)も他にも何も[援助は]ない。私たちは自分たちの力で、シャベルやクレーンを持ってここへやってきました。政府はいった何をしているのか。探しているが、どこにもいない。私たちは自分たちの力でひとりを瓦礫の下から救い出しました。[政府関係者は]やってきて計測を行って、ここには[生存者は]いないと言ったが、ひとりの女性を昨夜救い出したのです。まだ建物から声がしているんです。諦めずに取り組んでいるのです。」

■ハタイはなくなってしまった

被災地での活動の支援のために被災地入りした他のボランティアは、アクシェネル党首に被災地の状況を以下のように説明した。
「テレビのニュースをみると、現在死者数は2万人に近づいていると言われています。私は2日前にイスタンブルからやって来ました。信じられないほどの犠牲者がいます。2万人では済まされない、何倍も何倍も多いです。そして、[ニュースでは]10県で地震の被害があると言われているが、9県だと伝えてください。[まるで、]ハタイはなくなってしまった[と思えるほど、被害がひどいのです]。支援がまったく足りていません。」


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:大畠梨紗子
記事ID:54996