家族・社会サービス大臣、被災した子どもたちについて発表

2023年02月13日付 Cumhuriyet 紙
家族・社会サービス省大臣のデルヤ・ヤヌク氏は、カフラマンマラシュを震源とする地震の影響を受けた県で、1362人の保護者のない子供たちを同省のシステムに登録し、こうした子供たちのうち369人の身元を確認し、同伴して家族に引き渡したと伝えた。

ヤヌク家族・社会サービス省大臣は、大統領府専用飛行機でアンカラに運ばれ、エトリキ都市病院で治療を受けている15人の乳幼児を見舞った。

大臣は、見舞いの後に報道陣に発表を行い、アダナとメルスィンから0ー1歳の被災乳幼児をアンカラに運び、きちんと保護している子供たちにはいかなる問題も見られないと述べた。

「現在、省としては登録済みの1362人の子供がおり、保護者がいない。今日までシステムに登録された1362人のうち369人を、身元を特定し同伴して家族に引き渡した。この作業は私たちにとって、とても重要である。この先も、子供たちを家族に引き渡せるよう願っている。病院で治療を受けている子供の数は792人。省の付属組織に引き取った子供の数が201人。こうした子供たちの1071人について身元を特定した。」

ヤヌク大臣は、自身に寄せられた要請を受けて、保健省と一緒になって子供たちの身元特定に努めていると述べた。

現在のところ、291人の子供の身元が特定できておらず、この作業を継続しているとして、次のように述べた。

「まず第一に被災地より、保健機関、病院で治療中、または私たちの付属組織に引き取られた子供たちに関して、最初に配慮し確保しようとした条件は、当然ながら彼らの健康状態であり、治療を確保することである。その後に、世話・保育を実際に付属組織で行い、このことに次いで身元が不明であれば、身元を特定し、家族または近親者があれば、その中で世話や面倒を見てくれる人があれば、速やかに家族の許に届け、引き合わせている。いなければ、私たちの組織が面倒を見続けている。」

■子供たちに関わる一定の段階

ヤヌク大臣は、一連の誤解や情報不足を除くため養育里親や養子縁組に関する一部情報を共有したいと述べた。

同大臣は、養育里親や養子縁組の申し出は現在かなりあると指摘し、次のように述べた。

「いつも述べているように、大変に影響を受け、感動して確かめたことであり、私たち皆がそもそも知っていることである。私たち国民は、助け合いが必要な際には、本当にあり得ない動きを見せ、支援の仕組みを作り上げる。実際に被災地の子どもたちに関して素晴らしい同情の心を目にしている。私はこの国の国民として、この国民の一員として、こうした支援やその数の多さに本当に感動している。子どもたちを社会的に保護しようと立ち上がる人々の中にいることを知って、とても幸せである。ただ伝えておきたいことがある。養育里親制度は、極めて当然ながら、我が省が奨励し、提案し、この事態の中で再度人々に伝えたい仕組みである。ただ被災地域から来た子どもたちに関して、一定の段階がある。

第一にして、何よりも優先されるのが、子どもたちの身元が不明ならば、さらに身元特定を行うことである。そして、家族の誰かが生存しているなら、家族の許に届けることである。つまり、子どもたち、その家族を探さず、家族を見つけず、身元を確認せずに、いかなる対応も行わないということである。第二に、現時点で3ヶ月、5ヶ月、1ヶ月と短い期間を切って、世話や面倒を見て、その後再び施設あるいは他の養育方法に差し向けるといったことは行わない。

時々、私たちの国民の中には、この短期間の際に必要もあるだろうと推測して面倒を見たいと申し出てくる人がいる。とてもありがたいことである。ただ目下、省として、その付属組織としては、すべての子どもたちの面倒をみ世話をする機会・施設に恵まれている。従って、短期的な養育責任を国民に委ねるといった選択肢はなく、あり得ないことである。このことを特に強調しておきたい。」

■子どもたちをきちんと保護

ヤヌク大臣は「第三段階として、子どもたちの身元を確かめ、身寄りがなく、施設や国が保護する必要が出て来れば、地震被災地からの子供達も含めて、彼らを通常の養育里親制度の流れの中に入れ、必要な調査、動向の監視を行い、養育里親に相応しいと承認した家族と養育里親ということで子どもたちと合わせることになる。しかしこれには、まずは子どもたちに家族がいるか否か、家族の許に戻ることが可能かどうかを確かめねばならない」と答えた。

また大臣は、いかに善意をもち、いかに希求していようとも、養育里親として相応しいか、必要な期間を経ることのない要請を受けいることはあり得ないと述べ、「子どもたちは現在きちんと保護している。病院できちんと保護され、我が組織のところにいる子どもたちもそうである。子どもたちは国民が委ねたものである。だから、私たちも子どもたちをきっちりと面倒見て、そうし続けるだろう」と語った。

(注)善良党のアクシェネル党首は、被災地の身寄りのない子どもたちを「臓器売買」や「人身売買」から保護するよう訴えている。
https://halktv.com.tr/gundem/aksener-organ-mafyasina-dikkat-cekerek-uyardi-cocuklari-devlete-teslim-edin-718607h


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翻訳者:トルコ語メディア翻訳班S
記事ID:55022