悲しみの光景―最後に着ていた服を墓に...

2023年02月15日付 Milliyet 紙

カフラマンマラシュ県を震源とし、10県を襲ったマグニチュード7.7および7.6の地震において命を落とした人々が埋葬されている。地震の深刻な被害を受けた一県であるマラティヤでは、都市墓地にスコップで墓壙が掘られ、番号付けされた墓に祈りが捧げられて埋葬が行われた。墓石にかけられた服が人々の悲しみを物語っている。

カフラマンマラシュ県パザルジュク郡とエルビスタン郡を震源とした二度の地震から10日経過し、マラティヤ県では死者1,384人、けが人6,444人が出ている。都市の中心部では、マラティヤ広域市の墓地管理局によって都市墓地での埋葬作業が続いている。

病院で検死が完了した遺体は、移送車によって墓地に運ばれ、宗教の定めに則り埋葬される。全ての遺体に対してそれぞれ祈りが捧げられ、祈りの後マラティヤ県のムフティー局が任命した宗教指導者らが立ち会い、祈りとともに別れが告げられる。


手続きを迅速に行い、かつ混乱を避けるため、墓石には名前の代わりに数字が振られている。亡くなった人々の墓石には親族によって最後に着ていた服、赤ん坊の服、ブランケット、ウエディングベール、軍服、スカーフ、子どもの靴、マフラー、ベレー帽などの衣類がかけられており、胸が張り裂けるような光景だ。


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翻訳者:田原紗樹
記事ID:55036