被災地域で暮らしを守ろうとする女性たちの問題は何か

2023年02月20日付 Cumhuriyet 紙

女性たちが地震被災地域で直面している問題をアイリン・ナーズルカヤ、ギュルシュム・カヴ、アイシェ・カシュクルックと語った。

何万人もの人が負傷し、4万人以上が命を落とした地震から2週間以上が過ぎた。

地震の影響が続く中、人々は困難を経験している。

被災者の女性たちが被災地域での衛生状況を問題とする中、共和人民党(CHP)の女性部門代表のアイリン・ナーズルカヤ、女性殺害阻止プラットフォームの代表ギュルシュム・カヴ、世界平等・包括的ネットワーク代表のアイシェ・カシュクルックは本紙に語った。

■必要なものは後回し

CHPのナーズルカヤ氏は、「地震初日から今まで調整責任を負っているガズィアンテプにいる。この間、ハタイ、マラティヤにも行った。被災後、地域の女性は暮らしを守る上で、あらゆる意味で責任を背負っている。女性たちが必要とするものは後回しにされている。地震被災地域ではできることが限られており、女性たちが口にする問題は共通している。食事の準備、暖房の確保、子供たちの世話といった仕事は女性が担っている。メンタルがやられている」と述べた。

同氏はさらに次のように続けた。

「女性たちは、身を置く場所、トイレ、シャワーといった問題にも直面している。私が会った女性の全てが人らしく暮らせる条件を求めている。この時期を妊娠の中迎えている女性たちは、医師の診療が中断している。多くの女性が何とか助かったと説明する一方で、妊娠時の様子について医師に相談に行けないと語った。」

■暴力のリスク

ギュルシュム・カヴ氏も「家庭に関わる基本的な要件を賄うために、より多くの責任が女性にかかっており、その結果、子供の世話や子供が病気にかからないようにするといった役割も全て女性に期待されている」とした。同氏は次の点を指摘した。

「1999年の地震を医師として経験した者としてわかっているのは、暫くしたら暴力や被害事件が生じるリスクがあるということだ。トルコでは以前の地震では、救援が行かなかったり、何日も渡って必要物資が賄われないということはなかった。今、皆この怒りを経験しているし、このことは文明の喪失を意味しているのだと思う。今現在、文明の喪失をあまりにも重度に経験していて、この先どうなるのか推測できない。」

■無抵抗の状態

アイシェ・カシュクルック氏は、この状況の中で女性や女性の子供たちが暴力に対し無抵抗状態になっていると明らかにした。同氏は、「多くの人が家族を失っている。テントの中で一人で過ごさざるを得なくなっており、あるいは安全上の問題が生じている。現場で活動するボランティアから聞いたところでは、衛生上の問題がある。成人女性は生理の際に20は生理用品を替える必要がある、最も良い状態でも。そうしたものが欲しくても控えてしまう」と述べた。さらに次のように続けた。

「一つの生理用品を長く使わざるを得なくなる。このことも様々な感染症、病気、伝染病に繋がりかねない。私たちはさらに多くの女性のボランティアを必要としている。女性たちが望むもの、必要とするものを、より一層理解する必要がある。」


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翻訳者:トルコ語メディア翻訳班S
記事ID:55072