アミールアブドッラーヒヤーン外相が米ラジオ局とのインタビューで語る(4)

2023年02月10日付 Hamshahri 紙

アミールアブドッラ-ヒヤーン外相「本邦の暴徒により警察官90名が殉職;ジャーナリストは逮捕されなかった/JCPOA復活の窓はいつまでも開いているわけではない;我々はプランBに入る必要がある」

(続き)
 同インタビューの続きで、イラン外相は記者の「核合意(JCPOA)は死んだと見なされますか。」という発言に対し次のように答えた。「米国側は継続的に我々にメッセージを送ってきていますが、偽善的な振舞いをしています。我々は一方ではロバート・マレー氏(米国務省イラン担当特別代表)やブリンケン氏(米国務長官)からメッセージを受け取っています。[仲介役の国々等の]外務大臣らが私と接触する中でメッセージを伝えてきています。我々に届くメッセージでは、最終合意成立への米国の主張が示されています。しかし同時に、記者会見では別のことを述べています。私は米国の関係当局にメッセージを送り、なぜあなたたちは偽善的な振舞いをするのかと伝えました。」

 アミールアブドッラ-ヒヤーン外相は、記者の「メッセージを誰に送りましたか。」という問いに次のように答えた。「ある外務大臣を通じてブリンケン氏に伝えました。なぜ偽善的な態度を取るのかと彼らに尋ねたのです。JCPOAに復帰したいなら、なぜ記者会見で話すことと私宛の外交メッセージに書いてあることとで内容が異なるのでしょうか。」

 同氏は記者の「国際原子力機関(IAEA)事務局長はイランが『いくつかの核兵器』を製造できるほど十分な高濃縮ウランを保有していると述べています。『いくつかの核兵器』というのは彼らが用いている言葉です。イランは核兵器を製造するつもりなのですか。」という発言に対し、次のように答えた。「我々は平和的核エネルギー[研究]の分野で高い能力を有しています。米国の不当な措置に対する報復的な措置として平和的分野での核活動の範囲を広げましたが、しかし我々の信念と価値観に基づき核兵器を求めていません。」

 同氏は記者の「イランは核エネルギーの平和的利用を望んでおり、核兵器を求めていないと言うのですか?」という発言に対し、次のように答えた。「我々は断じて核兵器を求めていませんが、JCPOAの当事国と行った交渉については、相手側が理論的枠組みやイラン国民の権利の枠内で話をしてくる場合は、この数ヶ月間、最終段階に達するために重大な措置を講じてきました。もちろん米国側も、JCPOAは自分たちにとって重要であり合意に復帰したいと繰り返し述べています。私は、米国は決心がつかないのだと思います。ホワイトハウスの様子は分かりませんが、我々にはJCPOA復帰を決断する力を米国側にまだ見て取れないというのが実情です。」

−(5)に続く−


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:OK
記事ID:55142