地震で不明の猫、32日振りに救出

2023年03月10日付 Cumhuriyet 紙

ハタイ、アンタキヤ郡で地震の後、行方不明として捜索されていた「ギュミュシュ」という名の猫が32日後に飼い主の家で無事に救出された。

ハタイ、アンタキヤ郡で集合住宅局の住宅に暮らすヒュセイン・イイトゥバシュさんと妻のマクブレ・イイトゥバシュさんは、カフラマンマラシュを震源とした2つの地震で通りに逃げた。6階建ての建物の6階に暮らしていたイイトゥバシュ夫妻は、恐怖が収まった後、建物を昇り、「ギュミュシュ」という名の猫を探したが見つからなかった。

数日間にわたり家と周辺で探したが猫を見つけられなかったイイトゥバシュ夫妻は、家族とともにスィノプの親戚のもとへ身を寄せた。猫を見つけるためにもう一度ハタイに戻ったイイトゥバシュさんは、この地域で活動していたスコットランドの捜索チームに協力を求めた。

建物を昇った捜索隊は、締め付けられて開けられなかったドアを工具で切り、開けた。家での捜索でクローゼットの裏から声が聞こえることに気が付いた捜索隊は、クローゼットの裏の隙間に隠れていた「ギュミュシュ」を救出した。地震から32日が経過してたどり着いた「ギュミュシュ」は何とかしてケージに入れられ、ヒュセイン・イイトゥバシュさんに引き渡された。

■家にあったペットフードを食べたようだ

獣医に搬送され、健康であることが明らかになった猫は、今日まで家にあったペットフードを食べながら生き延びた可能性があると評価された。

獣医の診察後、長年飼っていた猫をスィノプに連れてきたヒュセイン・イイトゥバシュさんは、「最初の地震で恐怖を感じ私たちは通りに逃げた。少し経って再度家に戻り、『ギュミュシュ』を探したが見つからなかった。逃げた可能性もあると思った。周辺を探したが、見つからなかった。家族をスィノプへ移動させてからハタイに戻り、猫を探した。その時、この地域で捜索を行っていたスコットランドのチームに協力を求めた。彼らはこの件に関しての専門家だったようだ。家に入り地震から32日後に猫を健康な状態で見つけた。家にあったペットフードを食べて生き延びたようだが、怖がり、人から逃げている。」と話した。


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翻訳者:大屋千寛
記事ID:55192