震災住宅2万戸、11県で同時に着工式へ

2023年03月17日付 Milliyet 紙

マラティアで会見を行ったクルム環境都市整備・気候変動相は、「来週から、契約が締結された3万2千戸の住宅のうちの2万戸の着工式を大統領の隣席のもと、11県で同時に行う。」と話した。

環境都市整備・気候変動相のムラト・クルム大臣は、マラティアのバッタルガーズィ郡バフチェバユ地区において、第2段階として474戸の住宅、1つの商業センター、1つのモスクの地下工事および周辺整備が行われている作業現場を視察した。クルム大臣は、240日後の完成が予定されているトルコ集合住宅局(TOKİ)プロジェクトに関する情報を得るとともに、住民らと面会した。

ここで会見を行ったクルム大臣は、シャンルウルファとアドゥヤマンで発生した洪水で亡くなった人々に対し、哀悼の意を示した。困難な日々を経験していること、先月は地震、そして今回は洪水と、次々と自然災害が発生していることを話したクルム大臣は、以下のようにつづけた。

「ありがたいことに[神のおかげで]、すべての被災地において、大統領の指揮のもと、大臣、市長、国民と手を取り合って、あらゆる問題を取り除くために、心身ともに戦っている。国民のみなさんは、安心してください。私たちのチームは既に現地にいる。洪水の被害調査や、地震災害のためにされるべきことを、協力して行っていく。私たち国家は、国民はこの災害を乗り越える。」

■250万人の国民へ避難所を提供した

国が、250万人の国民へ避難所を提供したと述べるクルム大臣は、以下のように話した。「この状況をより良くしながら、仮設住宅の街へとするべく取り組んでいる。避難所の設置を実現した一方で、他方では被害調査チームが、11の県で同時に被害調査作業を行っている。地震の被害を受けた地域では、現在までに533万7千戸からなる184万7千の建物について、直接現地に赴き、被害調査が行われた。この被害調査のなかで、87万6千戸からなる29万8千の建物が、倒壊、倒壊の危険あり、重大な被害もしくは中程度の被害であるとの調査結果となった。ここマラティアでも12万462戸からなる3万8千の建物が、倒壊、倒壊の危険あり、重大もしくは中程度の被害として評価された。」  

■3万2千戸の住宅建設を開始した

共和国史上最大級の災害住宅プロジェクトが開始されたと話すクルム大臣は、以下のように話した。

「11県でトルコ集合住宅局(TOKİ)が調整を行い、エムラク・コヌト社や建築事業総局とともに建築工事の工程を進めている。わが国の歴史における最も大きな災害住宅建設プロジェクトであると、大統領は宣言した。2月21日から今日まで、契約が締結されたガズィアンテプで7747戸、アドゥヤマンで1400戸、キリスで264戸、ハタイで296戸、カフラマンマラシュで7628戸、シャンルウルファで300戸、マラティアで5702戸、エラズーで505戸、アダナで717戸、オスマニエで50戸のように総計3万2千戸の住宅の建築を始めた。最初の契約が締結された地域で工事が始まったところだ。マラティアでも、最初の被害調査対象であった4万5千の住宅、2万5千の村の家の工事がまもなく開始される。1年以内に31万9千戸の住宅が、合計では65万戸の住宅の工事が着工される予定だ。トルコ住宅公社(TOKİ)や、エムラク・コヌト社、建築事業総局、国有不動産総局とともに取り組んでゆく。来週から契約が締結された3万2千戸の住宅のうち、2万戸の着工式を大統領隣席のもと11県で同時に行う。住宅も村の家も迅速に着工される。今後も同じように住宅の工事を行っていく。もちろん作業を行う間も、その分野の知識人や学者とともに、彼らの意見や考え、提案を聞きながら行っていく。一緒に構築した国内のリスクルールに則り、グループと、他の先生らと一緒に最適な土地で、最も安全な土地で、住宅の建築を実現するよう努めている。」 


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翻訳者:大畠梨紗子
記事ID:55248