地震から2か月、悲しみは癒えず

2023年04月06日付 Hurriyet 紙

トルコに多大なる衝撃を与えた地震災害の発生からちょうど2か月が経過した。2月6日に9時間の間隔を空けて発生し、数百万人もの人々に影響を及ぼした2大地震が生んだ瓦礫は撤去中で、心の傷は癒されつつある。

 2月6日4時17分、轟音とともに11県に暮らす人々に高層の建物が崩れてきた。建物の損壊被害は甚大であったが、人々の痛みはさらに大きなものである。カフラマンマラシュ県パザルジュク郡を震源とするマグニチュード7.7の地震の規模が解明の最中に、9時間後、再び被災地域は大きな地震に見舞われた。

今回の震源地はカフラマンマラシュ県エキノズ郡であり、今度のマグニチュード7.6の地震は、最初の地震で重大な被害を受けたものの無事であった建物をも倒した。2度の災害に見舞われた11県のみならず、トルコ国内全体が大きな悲しみに包まれた。8100万人のトルコ国民が直ちに団結し、被災者に手を差し伸べるべく、皆懸命に行動した。二か月に渡って支援が行われており、現在も支援のための対応が進められている。

■死者は5万399人に

 建物の崩壊の被害が甚大であった県では、未だ完全には瓦礫撤去や生活の復旧が進んではいないが、被災者の心の傷を癒すべく対応が進められている。

スレイマン・ソイル内務相は、CNNトルコフルヤ・オズトゥルク特別ニュース編集代表の質問に返答する中で、地震による死者が5万399人に上ったことを公表し、次の情報を提供した。

「身元不明の遺体が1120体に上る。身元照合するものと照合しないものがある。監察医務院が現在対応中だ。死者数が少なく公表されているという言説は憶測であり、身元確認は進行中で、死者数は更新できている。死者数の確認は、検察庁や保健省、特に地方では地区長と軍警察の行政的検証の末行われている。シリア出身者に対しては移民総局が確認している。全ての機関が協力体制の中で対応を進めている。」


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翻訳者:清水志保
記事ID:55362