クルチダルオール陣営、インジェ「辞退」説得失敗

2023年04月06日付 Cumhuriyet 紙

元文化観光大臣・国務大臣のフィクリ・サーラル氏は、国民同盟の大統領候補であるケマル・クルチダルオール氏の情報を携えて、4月3日母国党本部でムハッレム・インジェ氏の説得会談を行ったと明らかにした。

国民同盟大統領候補で共和人民党(CHP)党首のケマル・クルチダルオールと母国党党首のムハッレム・インジェの会談の反響は続いている。元文化・国務大臣にしてビルギュン紙のコラミストであるフィクリ・サーラル氏は、4月3日、クルチダルオール氏の情報を携えて、母国党本部でインジェとの和解会議を実施したと語った。

サーラル氏は、和解が成立しなかったとクルチダルオールに伝えたと明かした。 サーラル氏は、「告知」と題した記事の中で、「先の会議でインジェ氏は、党員と大統領候補者に立候補する際に署名してくださった11万3000人の支持者に敬意を表して、自党で選挙に参加し、立候補から撤退することは不可能であると伝えた」と書いた。

■提案の詳細

イスマイル・サイマズ記者は、サーラル氏がインジェに行った提案の詳細について、自身のSNSアカウントから投稿した。母国党の党員たちに接触したサイマズ記者は、Twitterのメッセージで、「母国党の党員たちによれば、フィクリ・サーラル氏は、クルチダルオール氏の代理で、五つの国会議員の席を提供すると申し出た。インジェ氏はこの提案を拒否した」と述べた。

■「提案があったときには、すでに手遅れだった」

インジェ氏はサーラル氏の発言に返答した。インジェ氏はTwitterアカウントを通じた発表の中で、次のように述べている。

「サーラル氏が訪問したときには、すでに確定の候補者リストが官報に掲載され、投票用紙に記載される順番を決めるくじ引きが行われており、すでに手遅れだった。[共和人民党会派副代表の]エンギン・アルタイ氏が今後発表を行うのであれば、2018年の選挙の夜に私になされた誹謗中傷について説明することをお勧めする。クルチダルオール氏との会談では、被災地、選挙の安全性、ネット上でのトロール行為以外のことは話さなかった。」

■どうなったのか?

ハベルチュルクTVの「時事と見解」番組のゲストだったクルチダルオール氏は、提案がなされたのは先週のインジェ氏との会談より前だったと語った。
クルチダルオール氏は、「会談当日には提案はしなかった。選挙日5月14日の前後のことを含め、インジェ氏に提案を行ったが、合意には至らなかった。我々はできることはやったと思う。批判やこれ以上の深入りも望んでいない。全員の意思を尊重しなければならない」と述べた。

一方、インジェ氏はツイッターでクルチダルオール氏に宛てた投稿の中で、「クルチダルオール氏と、我が党訪問の際に、被災地、選挙の安全性、ネット上でのトロール行為について話した。彼自身から私に連帯の提案は一切なかった。彼にはあらゆる交渉の窓口を開いているが、この話題について何の会話もしていない」と述べた。


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翻訳者:芝田幸恵
記事ID:55364