JPモーガン、選挙結果次第の2つのシナリオ発表

2023年05月03日付 Cumhuriyet 紙
JPモーガンの経済専門家たちは最新の報告書の中で、トルコで選挙後に起こる可能性のあるシナリオについて論じた。戦略分析家たちは、オーソドックスな政策に全面的または部分的に戻る場合、米ドル/トルコリラの為替レートや株式に異なる価格設定がなされる可能性があると述べた。JPモーガンによる予測は以下の通りである…。

JPモーガンは、トルコの選挙後、オーソドックスな金融政策への「強力な」シナリオ、「穏やかな」シナリオに応じた米ドル/トルコリラに関する2つの予測を発表した。

ブルームバーグHTによると、JPモーガンは、5月14日の選挙後に「オーソドックスな政策との強い結び付き」がある場合、モーガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)トルコ指数は米ドル基準で74%の上昇可能性があり、「オーソドックスな政策への穏やかな回帰」が行われれば29%の下落可能性があると予測した。

JPモーガンの戦略分析家、デヴィッド・アサーコフとインガ・Q・ガレニによる5月2日の報告書では、米ドル/トルコリラの予測は「強い政策」シナリオでは25リラのレベル、「穏やかな政策」シナリオでは30リラのレベルであると予測された。

JPモーガンの中欧・東欧・中東・アフリカ(CEEMEA)株式分布報告書では、トルコについては変化なしが続くと強調された。

上昇を期待する投資家にとって、主に投資できる国内セクターは銀行業やコチ・ホールディングスといった企業になるであろうと述べられた。

JPモーガンは4月中旬に発表した報告では、選挙後のシナリオでオーソドックスな政策に戻ったとしても、不安定性故にトルコリラ安が予想されると述べていた。また、銀行業界の外貨需要や中央銀行の外貨準備金の増加目標といった影響により、米ドル/トルコリラにおいて1ドルが24-25リラのレベルが予想しうると述べた。


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翻訳者:田原紗樹
記事ID:55528