インジェ候補、撤退

2023年05月11日付 Hurriyet 紙

母国党のムハッレム・インジェ党首は、大統領選からの撤退を表明した。インジェ候補は、「これで彼らの言い訳はなくなりますので。こうしなければ選挙に負けた時、国民同盟は選挙の翌朝にすべての罪を我々に着せるでしょう」と話した。

母国党党首で大統領選候補のムハッレム・インジェ氏は党本部で記者会見を行い、ここ45日で見てきたものはこの45年間見られなかったものだとして、次のように語った。

「偽の領収書、偽のジープ、存在しない義兄弟、存在しない映像、存在しない写真。イスラエルのポルノサイトから取ったものに私の顔を貼り付けたものです。ギュレン派テロ組織(FETÖ)の者がこれを行っています。しかし残念なことに、トルコには『反対しよう』とこれをシェアする人たちがいます。この国の政治家でこれほどひどい中傷を受けた人はいません。 このような画像や音声は私ではありません。そしてこれは私生活云々ではなく、誹謗中傷です。トルコ共和国国家は私の名誉を守ることができませんでした。国には国民の、大統領候補の名誉を守る使命があります。この国の検察、メディア、警察には私の名誉を守る責任があります。」

公然と中傷されたと述べるインジェ氏は「『500万ドル紙幣の領収書』を書いてお終いです。検察官たちはどこにいるのか、あなた達はどこにいるのか?彼らは日曜日に銀行で1000万リラを送金しています。息子への送金は3億5000万ドル、80億ドルに達しました。国にもこんな大金はありません。
これほど名誉毀損が行われているのに、なぜこの国の検察が現れなかったのか理解できません。 私はトラック運転手のシェリフの息子で物理教師のムハッレム・インジェしてこの国で生きてきました。私のすべてが明白です。私のほかに自分の資産を開示する人は誰もいません。はっきり申し上げます、彼らは私を誹謗中傷しています。誰かしらがビデオを編集しています。隠れたFETÖ支持者がいて、海外から攻撃してきます。一方からは FETÖ が攻撃し、他方からはPKKが攻撃しています。私はこれらに対抗し続けてきました。毎日誹謗中傷があります。自分がこれほど我慢強いとは知りませんでした」と話した。

■「言い訳が残らないように」

インジェ氏は、日曜日に投票に行くとしてこう続けた。
「母国党はトルコの将来にとって重要であり、次の議会に必要です。人民の民主主義党があり、共和人民党のリストには77人の至福党員、民主先進党員、未来党員が載っています。そして公正発展党があります。アタテュルク主義者は議会では少数派になるでしょうが、議会に必要です。トルコの保険が母国党です。攻撃したい者はすればいい、好きなだけ合成テープを作り、好きなだけ偽の領収書を作ればいい。私は一家から一票、母国党にいれて欲しいのです。

私たちはこれを達成しなければなりません。この中傷に対し、大統領宮殿へ行った共和人民党党員をはじめ、「宮殿から金を受け取った、だから立候補を取り下げないのだ」という者に、「彼は役目を果たしている、宮殿から金を貰ったから撤退はしない」という者に、このような下劣な行為に及んだ者たちに言いたい。

私はこれらの陰謀、偽造、偽装された領収書、存在しないジープなどを恐れはしません。すでに45日間これらに抵抗しています。最近では「彼は立候補を取り下げられない。宮殿からお金を得たのだ、返すつもりなのか」と尋ねる者もいます。私は立候補を取り下げます。 自国のためにこうするのです。 私はトルコに第三の選択肢を提示しました。私は、「共和でも国家でもなく、唯一の道は母国です」と言い、「右でも左でもない、アタテュルクの道を」と言いました。道筋を開くよう努力しましたが、失敗しました。 言い訳を残さないようにしましょう。そうでないと、彼らが選挙に負けたら、選挙の翌朝にすべてを私たちのせいにするでしょう。言い訳は1つも残しません。一家から一票、母国党へ投票してもらいたいと思います、私は大統領候補からは撤退します。」


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翻訳者:小鉄礼子
記事ID:55575