パレスチナ:ガザ戦闘、エジプトを仲介役とする停戦交渉は難航

2023年05月12日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ガザ戦闘の停戦交渉は大きな障害により難航している

【イスタンブール:アナドル通信社】

パレスチナの情報筋は金曜日、「パレスチナ諸派とイスラエルとの停戦交渉は、本日もエジプトの首都カイロで続いているが、両者の最終的な停戦合意成立を阻む重大な障害が存在する」と述べた。

情報筋が匿名を条件に語ったところによると、パレスチナ武装組織「イスラーム聖戦運動(PIJ)」の政治部のムハンマド・ヒンディー指揮官は、木曜日カイロに到着し、金曜日は、先週の火曜日未明から続く軍事衝突の鎮静化を図るための停戦合意成立に向けた一連の協議に参加したということだ。

同筋は、「合意交渉が難航しているのは、PIJがイスラエルに(PIJ幹部を標的とした)暗殺の完全停止の誓約を強く主張するのに対し、現時点でイスラエルがその要求を拒否しているからだ」と説明した。

また、協議では“白熱した”議論が交わされたということだが、それ以上の詳細は示さなかった。

PIJのダーウド・シャハーブ報道官は木曜日、ヒンディー指揮官が情勢の展開とガザへの攻撃停止についての話し合いのためにカイロ行きを決定したことを明らかにした。

そして、ガザでの停戦を実現するためには、「イスラエルに暗殺を止めさせる必要」があると改めて強調した。


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翻訳者:山崎陽生
記事ID:55605