ウクライナ情勢:中東諸国に対し、F16戦闘機の供与を求める可能性(1)

2023年05月20日付 al-Quds al-Arabi 紙

■中東諸国に対し米国は、F-16戦闘機の提供を要請するだろうか?またロシアはどう反応するか?

【ロンドン:本紙、フセイン・マジュドゥービー】

米国は、ロシアとの戦争に立ち向かっているウクライナへの支援として、米国のF-16戦闘機を所有する多くの国家が、それをウクライナに提供することを承認した。この戦闘機の供給元について、それらが中東であるのか否か、またこうした展開に対するロシアの反応がどういったものであるのかといった疑問がある。

実際、米国を筆頭とする西側諸国はこの数ヶ月間、HIMARSミサイルやレオパルト戦車、パリオット対空ミサイルなど、ウクライナに供与する兵器のレベルを上げてきた。そしてこれは、戦車や装甲車両への攻撃によってロシア軍の前進をいくらか阻止したジャベリンミサイルを含む第1段に次ぐ、特定の兵器供与の第2弾である。

ターニングポイントは依然として米国のF-16戦闘機をウクライナに提供することだ。この措置が実施されれば、ウクライナへの戦闘機引渡しは、解体したワルシャワ条約機構の加盟国であったポーランドなど、東欧諸国が保有していたミグ戦闘機に次いで、3ヶ月以内に2度目となる。F-16戦闘機がNATO加盟国の中で最も普及していることを考慮すると、F-16はウクライナに最適なものである。さらに、F16はメンテナンスに多大な時間と費用を必要とせず、そしてF-18やF-15とは異なり、パイロットの訓練も容易である。

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翻訳者:笠井野乃果
記事ID:55636