日本の地震専門家、地震活動を分析

2023年06月25日付 Milliyet 紙
地震専門家らは、将来的に予想されるマルマラ地震に注目している。直近では、日本の地震専門家で上級土木技師の森脇義則氏から、イスタンブル地震の可能性に関する重要な注意喚起がなされた。森脇氏はトルコの断層線が東から西に動いていると指摘した。

日本の地震専門家で土木技師の森脇義則氏は、バルケスィルのブルハニエ地区にあるコンクリート会社がホテルで開催したシンポジウム「地震の現実:トルコと日本の違い」を終えた後、報道陣に対してコメントを述べた。

■都市改造

森脇氏は、トルコが起こりうる地震を最小限の被害で乗り切るためには、全員が協力し、まずは都市改造を通じて既存の建物を強化していく必要があると述べ、「都市を改造させようとするときには、まず地盤の軟弱な地域から手をつける必要がある。地盤が強固であれば、粗悪な建造物でもそれほどの不安要素にはならない」とした。

また、同氏は、イスタンブルは北アナトリア断層線の分岐した一方の支線上にあることにも言及した。

■「北側の断層支線上のこの地点は危険」

森脇氏によれば、断層線の北側の支線が、ボスフォラス海峡入口から南20キロ入った地点から、シリヴリ、チャナッカレ方面に伸びていると説明し、「北アナトリア断層線には北側支線があり、その一部の地点は危険だと考えている。いつ起きるかは誰にもわからないが、いつか来るであろうこの地震を最小限の被害で乗り切るためには準備ができていなければならない。皆が一丸となって、国家、政府、自治体、学校、家庭が協力すれば、被害は70パーセント軽減できる」と語った。

森脇氏はこのシンポジウムでの講演のなかで、昨年12月にカフラマンマラシュ県でのプログラムに参加した際、東アナトリア断層線が崩れはじめており、それが同県に影響を与える可能性があると話したことについても言及した。

同氏は、トルコの断層線が東から西に動いていると述べ、これをみるかぎりマルマラ地方はリスク下にあるとつけくわえた。


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翻訳者:原田星来
記事ID:55862