シリア:ヌスラ戦線がアリーハー市で女子学生ら5人を含む28人を拘束

2023年07月04日付 al-Watan 紙

■ヌスラ戦線がアリーハー市で女子学生ら5人を含む28人を拘束…「組織の威厳を毀損した容疑」

【ダマスカス:本紙】

イドリブ県南部アリーハー市の住民らが、テロ組織「ヌスラ戦線」、あるいはアブー・ムハンマド・ジャウラーニーと呼ばれるその指導者に対して批判的な落書きを壁や紙に書き続けていることを背景に、同組織は昨日早朝から、「組織の威厳を毀損した」容疑のもとで彼らに対する襲撃・逮捕キャンペーンを開始した。

クルド系通信社「ノース・プレス」がある消息筋の話として伝えたところによると、このキャンペーンは、アブー・マーリヤー・カフターニーと呼ばれるヌスラ戦線の「治安責任者」の主導のもとで実施されたものだという。このキャンペーンでは、組織の管理下にあるいわゆる「救済政府」に属する「イドリブ大学」の女子学生ら5人を含む28人が対象となり、彼らは同組織の「内務治安局を攻撃し、組織の威厳を毀損した」容疑で拘束されたのだという。

同筋はさらに、「キャンペーンの対象となった人々は、自宅から、あるいはアリーハー市内に設置された即席の検問所で拘束される最中、家族の面前で殴打や侮辱を受けた。彼らはその後、イドリブ市中心部にある取り調べセンターへと移送された」ことを明らかにした。

アリーハー市では一昨日、トルコ・リラの暴落による生活状況の悪化が起きるなかで、テロ組織ヌスラ戦線が恣意的な逮捕を敢行していることを背景に、同組織に反対する若者たちが壁や紙に標語を書くという動きがみられていた。


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翻訳者:国際メディア情報センター
記事ID:55911