トルコのスウェーデンNATO承認後、ロシア政府から対トルコ声明

2023年07月11日付 Hurriyet 紙

ロシア政府は、注目を集めるNATOサミットに関して声明を出し、トルコとは意見の相違があるにも関わらず共通の利益があることを強調し、協力関係の発展を目指していると表明した。ロシアは、スウェーデンのNATO加盟は「マイナス」な決定であると述べ、フランスに対抗すると発表した。

リトアニアの首都ヴィリニュスで2日間にわたって開催されるNATO首脳会合が今日始まった。ロシアは、同盟の新たな軍事計画やウクライナ・ロシア戦争の最新状況が議題となるサミットを注視しており、ロシア政府のサミットに関する最初の声明は先程発表された。

■我々はトルコについて誤解しておらず、関係を発展させたいと考えている

トルコがスウェーデンのNATO加盟を承認した後のロシア政府の声明には、「スウェーデンのNATO加盟について、トルコはNATOに対して責任を負っている。我々はこの問題について誤解している訳ではない。トルコとは意見の相違があるにも関わらず共通の利益もある。ロシアはトルコとの関係発展を望んでいる」と述べられていた。

■ヨーロッパはこれが間違いであることを理解していない

ロシア政府は、スウェーデンのNATO加盟はロシアの安全保障にとって「マイナス」であることを強調し、「ヨーロッパは、NATOの土台を我々の国境に移すことが間違いであることを理解していない」と述べた。

■我々はフランスに応じる

エマニュエル・マクロン仏大統領は、NATOサミットの前に行った発表で、フランスがウクライナ政府に長距離巡航ミサイルSCALPを提供すると発表した。

マクロン大統領が、引き渡されるミサイルはウクライナによる反撃においてロシア軍を「徹底的に」攻撃するためのものだと強調した一方、ロシアの声明ではフランスに対抗すると述べられていた。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:田原紗樹
記事ID:55956