スウェーデン、再びスキャンダラスな決定-テロリスト送還を延期

2023年07月13日付 Hurriyet 紙

スウェーデン最高裁判所は、トルコ政府が送還を要求していたギュレン派テロ組織に属する2名の送還を止める決定を下した。

リトアニアの首都ヴィリニュスで行われたNATOサミットの一日前、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領はスウェーデンのウルフ・クリステション首相、NATO事務総長のイェンス・ストルテンベルグ氏と会談を行い、その後トルコはスウェーデンのNATO加盟に賛同した。

会談後に行われた発表では、スウェーデンとトルコは安全保障分野で新たな協力体制を構築し、機構内で「テロ対策調整官」を任命すると伝えられた。

■スキャンダラスな決定:送還延期

スウェーデンは、トルコの正当な安全保障上の懸念に対処するため過去1年間努力しており、この中でクルディスタン労働者党(PKK)と闘うために憲法と法律が修正されたと明らかにした。スウェーデンはNATOサミットから24時間が経たないうちにスキャンダラスな決定を実施した。

スウェーデンの公式国営放送SVTは、武装テロ組織のメンバーであるとの訴えでトルコへの送還が決まっていた2名の送還が停止されたと発表した。

■ギュレン派テロ組織の2名

AFP通信は、送還が停止されたギュレン派テロ組織に属する2名がテロ組織が組織内での連絡のために使用している「バイロック」というアプリケーションを使用していたと明らかにした

AFP通信の報道によると、スウェーデン最高裁判所は当アプリの使用がテロリストをトルコへ送還するのに十分ではないとして、送還手続きを停止した。

同通信は、トルコがスウェーデンに提示した送還リストが同国のNATO加盟に際し最終的な承認を得るために重要な役割を果たしていることに触れた。

■送還には両国で犯罪となる必要がある

6月1日に施行された新対テロ法により、スウェーデンではテロ組織のメンバーであることはもはや犯罪に当たる。しかし、処罰されるにはテロ活動で積極的な役割を担っている必要がある。デーゲンス・ニュヘテル紙のニュースによると、当の2名が送還されるには、彼らが使用したアプリがトルコ及びスウェーデンで犯罪を構成する必要がある。


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翻訳者:小鉄礼子
記事ID:55975