ボアジチ大当局、判決に従わず

2023年07月13日付 Cumhuriyet 紙

裁判所の判決に伴い大学理事会のメンバーに復帰したタネル・ビルジチ博士を理事会から遠ざけるためボアジチ大学学長本部が見つけた新たな方法は、「停職させる」ことだった。

産業工学学科のタネル・ビルジチ博士は、大学教員評議会の決定によりボアジチ大学大学理事会の席を失ったことに対し訴訟を起こし勝利したが、今度は大学当局の妨害に直面した。裁判所の決定で理事会のメンバーに復帰したビルジチ博士について、今度は3ヶ月の停職が決定された。

停職の決定の理由として、約15ヶ月前の理事会に関し新たに開始された調査が挙げられた。こうして同教授は理事会への参加を再び妨げられることになった。

ビルジチ教授は、キャンパスへの立ち入りを禁止されており、先週の学位授与式に参加できず、学生とも会えず、大学用のメールアドレスも使用できない。

■何が起こったのか?

大学の運営に関する様々な重要な決定を下す責任を負う大学理事会は、学長、各学部長、大学教員評議会から派遣された代表者達によって構成されている。

ビルジチ博士は、大学教員評議会によって大学理事会のメンバーに4年の任期で選ばれた。(その後)学外から管理職に就かせたメンバーにより大学当局が多数派となった大学教員評議会は 、2022年の5月11日の会議で、ビルジチ氏の任期が2年半残っていたのにも関わらず理事会の会員から除名した。

理事会からの除名について訴訟の審理を行ったイスタンブール第13行政裁判所は、「訴訟の対象となっている行為に適法性は認められない」と判決を下した。大学当局はこの判決に反対したが、裁判所はこの異議に妥当性を認めず、ビルジチ氏は理事会会員に復帰していた。


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翻訳者:芝田幸恵
記事ID:55977