初の国産大型無人装甲車、完成

2023年07月14日付 Hurriyet 紙

防衛分野でリスクの高い業務は、代わりに無人機体が行う。

UAVやUCAV(無人航空機)のような航空機と併用して陸上の防衛車両も自動システムが装備されている。コチ・グループ会社のOtokarも防衛分野の未来に重要な車両を発展させた。コチ・グループ会社はサカルヤでの工場で行われた記者会見でトルコの無人大型装軌式装甲車、ALPARを発表した。軍隊でのロボット使用、及び陸上の無人車の必要性を受けて開発され、まだ試作段階であるALPARは危険の伴う任務で使用され、人命の犠牲を減らすことが期待されている。15トンの車両により、戦闘、UAVとの通信、パトロールと弾薬の輸送のような多くの任務が無人で遂行できる。

■電気走行での航続可能距離、50km

ハイブリッド・エンジン搭載のALPARの航続可能距離は500㎞、完全電気走行での航続可能距離は50㎞であると発表したセルダル・ギョルギュチOtokar社社長は車両が運ぶことのできる陸上小型無人機の分野で能力が向上したと話した。ギョルギュチ氏は車両に関して説明し、「OtokarとしてALPARとともに最新技術を追いながらトルコ防衛分野へ最新の解決策を提案したことを誇りに思う。」と述べた。

イベントではOtokarによって開発されたトルコ初の国産動力8×8装甲車両ARMAII、偵察・観測車両AKREPIIR、30mm砲塔システムを備えたMIZRAK30砲塔にロケットザンOMTAS発射装置を備えた対戦車のような防衛車両も披露された。
Otokar成功の根底に継続した開発と最先端の革命への理解があったと述べたギョルギュチ氏は、会社の研究開発に関して以下のように語った。

■研究開発へ21億リラ

「陸上システムで最新テクノロジーを導入し、セクターで主導する役割を担っている。我々の製品、グローバル規模の知識の蓄積、エンジニアリングでの成功、研究開発・テクノロジー技術が私たちを防衛分野での世界的なプレイヤーに成長させた。優れた設計、テスト、生産能力のおかげで当社はユーザーの刻々と変化する要件やニーズに迅速に対応することができる。私たちの売上高の7%は研究開発に充てられている。直近の10年間の研究開発費は21億リラに達した。600以上の研究開発センターでの活動によって、プロジェクトや問題解決に向けて尽力し、近代の軍のニーズに応えた車両を開発している。」

■輸出シェアは99%

2022年に世界の防衛費が3.7%増加したと述べたセルダル・ギョルギュチOtogar社社長は、以下のように述べた。「グローバル市場でトルコの防衛分野は製品や車両が非常に高く評価されている。トルコはグローバルな陸上システムの生産者として、この貢献で重要な役割を担う。創立60周年となる2023年までトルコ初の装甲車生産やトルコ初の国家主力戦車のような我々の誇りである多くのプロジェクトを主導してきた。今日、我々の軍用車両は5大陸、40以上の親しい国で使用されている。関連会社とともに売上高の73%が輸出されている。2022年には防衛分野の売上高の中で輸出シェア99%が達成された。Otokarは今日、もはや世界のテクノロジー移転と現地生産能力で世界でも傑出した企業だ。」


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翻訳者:大屋千寛
記事ID:55984