「新ハタイ」はどのようになるのか?県知事に聞く

2023年08月06日付 Hurriyet 紙

ハタイ県ムスタファ・マサトル知事は、瓦礫撤去作業が進む市内の最新の状況をCNNトルコ放送局のフルヤ・オズテュルク報道部長に明らかにした。

世紀の大災害とも言われる2月6日のカフラマンマラシュ地震で最大の被害を受けたのはハタイ県中心部アンタキヤだった。ハタイ県のムスタファ・マサトル知事は、瓦礫撤去作業が続く同市の復興についてCNNトルコのフルヤ・オズテュルク報道部長に明らかにした。

ハタイ県ムスタファ・マサトル知事がフルヤ・オズテュルク局長に語った内容は次の通り。

2月6日の大地震は激甚災害の一つだった。命を落とした方々にアッラーのご慈悲を祈りたい。地震発生直後から、多くの公的機関・組織がこの地に集結した。瓦礫除去や日常生活を取り戻すための多くの作業が行われた。 災害の規模は当然、甚大だ。なにしろ被害の50%がここで発生した。我々は甚大な被害を経験した。遺体の埋葬を終え、現在、倒壊し、破損のひどい建物の処理作業を集中的に続けている。 


■瓦礫の49%を撤去

地震発生直後に1万3670棟の建物が全壊し、8235棟は崩壊の危険ありの状態だった。2万1905棟は完全に取り除いた。瓦礫を解体し、撤去した。あと5万7千43棟。これら残りの作業に着手し、1万7250棟は完全に解体して瓦礫も片付けた。合計すると、建物8万512棟と戸建て26万4千区画。これらの49パーセントを撤去した。撤去すべき建物は残り51%。(数にすれば)3万2613棟の建物が撤去を待っている。平均的な時間がかかるとすれば、アンタキヤとデフネでの建物解体・瓦礫撤去作業は100日以内に完了するはずだ。ハタイ県全体では3ヶ月半~4ヶ月ですべての瓦礫の撤去が終わるだろう。

■100日以内に完了

トルコ統計局(TUIK)のデータによれば、トルコ国中の重機の10パーセントがここに集結している。我々には作業計画もあり、1日あたり250~300棟の建物を解体している。20階建てのビルもあれば3階建てのビルもある。我々の試算では、この作業は100日以内に完了する。

■アスベストのリスクなし
現時点ではアスベストのリスクはない。我々の計測ではこの日程幅に問題はない。このデータは県庁システムから閲覧することもできる。

■テントは撤去中

ハタイ一帯は史上最大の災害給付申請に追われており、担当省庁がこの問題に取り組んでいる。トルコ住宅公社(TOKİ)は集合住宅を建設中で、3万1千戸の建設が続けられている。さらに2万もの建設計画がある。都市再開発は中心部のエメック地区で始まっている。地盤調査が行われており、再開発のためのオプションを提供していく。現在、153のコンテナ村があり、14万4000人以上の市民を受け入れている。3週間以内にはテントはすべてを撤去する予定だ。

現在、我々は一日に約250~300棟の建物を解体している。規模にもよるが、こなしきれている。願わくば100日後にここで皆さんに(作業完了を)発表できればと考えている。我が国民は、どんなものであれ、最もよいものを手にする資格がある。したがって国民は心配する必要はない。顔向けできる形で仕事を終えたい。


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翻訳者:原田星来
記事ID:56104