レバノン:カッハーラ事件…当日の軍の動きについて投げかけられる疑問(2)

2023年08月12日付 Al-Nahar 紙

■カッハーラ事件に際するレバノン軍の動きについて、いくつかの質問が投げかけられる

【ベイルート:本紙】

ここで明確にしておきたいのは、限定的な衝突が発生し、(ヒズブッラーのメディア部門の声明によると)カッハーラ住民側から1人、ヒズブッラー側から1人の犠牲者が生じたとはいえ、軍は国民とヒズブッラー・メンバーらの間の血塗られた衝突は回避したという事実である。

おそらく軍はレバノン人の願望に完全には応えることはできなかったのだろうが、いくつかの例外が生じているとはいえ、依然として最大の賭けはその存在と役割なのである。

一方政治オブザーバーらの見解によると、レバノン軍はこれまで長い間、タッユーナからハルダ、最終的にはカッハーラに至るまで、いかなる交戦にも加わることを避けてきた。彼らは特に、問題のセンシティビティや、双方の高い能力によって芳しくない結果が生じ、国を内戦に引きずり込む可能性を鑑みて、ヒズブッラーとの衝突を避けているのだという。軍司令官であるジョゼフ・アウンに関連する政治的、上層的な思惑も理由のひとつだろう。

(3)に進む

(1)に戻る


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:国際メディア情報センター
記事ID:56141