イスタンブルで設けられる最良のオーガニック・パザールは

2023年08月21日付 Cumhuriyet 紙

近年、オーガニック商品への関心の増加によって、ほとんどすべての都市で定期的に設けられるオーガニック・パザール(週市)が注目を浴びている。イスタンブルで設けられるオーガニック・パザールは、最も自然な産品が足元まで届く。そして季節ごとの旬な野菜と果物に辿り着くイスタンブルの最もいいオーガニック・パザールは...。

近年、健康食品を手にすることは皆の話題である。パッキングされた商品を消費する代わりに、買い物をする際に、私たちはもはやほとんど全ての地区で見つけられるエコロジック・パザールを選ぶ、または、買い物では「オーガニック」と表示された商品に足が向く。ところで、このオーガニック栽培とは何か。辞書の意味は、「有機体から派生した」であるオーガニックは、日常生活では「ホルモン、合成化学物質、農薬を使用せずに栽培された農作物」である。有機栽培というと、人と環境にやさしい生産システムを使った農業形態であるため、持続可能な唯一の方法である。そして、この理由で多くの人々は、幼少期[に味わった]果物や野菜の香りと味を手に入れるためオーガニック商品だけが売られているエコロジック・パザールで購入している。イスタンブルで最良のオーガニック・パザールは…。

■シシュリ・フェリキョイ・オーガニック・パザール

イスタンブルのオーガニック・パザールと言えば、最初に浮かぶ場所の一つがフェリキョイ・オーガニック・パザールである。小麦有機栽培支援団体の100%エコロジック・パザール・プロジェクトのトルコ最初の例であるシシュリ100%エコロジック・パザールは、2006年6月にたったの48店舗で始まった。その後、拡大と成長を続けた。野菜と果物のほかにオーガニック乳製品、葡萄果汁液、ドライフルーツ、ヘルワとそれ以外のたくさんの商品生産者が集まることによって豊富なパザールとなり、同時にトルコ初のオーガニック登録の西洋オトギリ、エンマー小麦、そば粉を見つけることができる。タカス(物品交換)祭り、無害な手作り製品づくり、布のカバン作りといったアトリエ、コンサート、おしゃべりによってシシュリ100%エコロジック・パザールは、単なる買い物場所以上に、とてもカラフルな生活の場である。毎土曜日に開かれている同パザールは、ハジュオスマン駅ータクスィム駅間のメトロに乗りオスマンベイ駅で降り、パンガルト出口から10分歩くと着く。

■カドゥキョイ・オーガニック・パザール

アジア側のオーガニック・パザールと言えば、最初に浮かぶ選択肢は必ずやカドゥキョイ区オーガニック・ハルク(市民)・パザールである。オーガニック・オリーブオイル、ジャム、ハチミツ、トウモロコシ粉等...。トルコの様々な場所からきた生産者が地元の商品をイスタンブルに持ち寄ったとても豊富なパザールである。2010年から現在まで毎週水曜日にセラーミチェシュメ・オズギュリュリュク公園に設けられる。カドゥキョイ・オーガニック・パザールでは、大きな声を出して売ることは禁止である。皆が静かに買い物をする。毎週水曜日、オズギュリュリュク公園には、カドゥキョイ・フェネルバフチェ間を運行するバスで行くことができる。

■ベイリキデュズ・エコロジック・パザール

毎週土曜日、ベイリキデュズ・アドナン・カフヴェジ大通りにあるベイリキデュズ・パザールに設けられる100%エコロジック・パザールでも考え方は同じである。すべて認証済みの数多くの産品をこの場所で見つけることができ、オーガニック製品により作られたギョズレメも味わうことができる。このパザールにはベイリキデュズ・メトロバス停留所から僅かに歩いて到達できる。オーガニック認証された食料品のほか、コスメ製品、清掃道具も見つけられる場所であり、特にベイリキデュズやアヴジュラル方面に住まう人たちが屡々重宝している場所である。ベイリキデュズ・オーガニック・パザールは屋内であるので、冬の寒さや雨天でも訪問できます。

■オルガニカンヨン

レヴェントの大型ショッピングセンターであるカンヨン内に設けられ、オルガニカンヨンの名称で営業しているエコロジック・パザールでは、認証済みの製品の他、オーガニックな布で作られた衣服も手にできる。この名称から推測できるように、オルガニカンヨンは、イスタンブルのレヴェントにあるカンヨン大型ショッピングセンター内で設けられる。このオーガニック・パザールでも、ホルモン剤を使用していない野菜・果物からオーガニックな布で作られた家庭製品に至るまで多くのものを手にできる。中心部に位置しているために、あらゆる公共交通機関を用いて行くことができ、毎週金曜・土曜午前10:00から午後8:00まで営業している。

■サルイェル・オーガニック村人パザール

サルイェルに所在する村々から訪れる農民たちが自分達が栽培した製品を直接に消費者に届けるサルイェル・オーガニック・パザールは、サルイェル自治体が「生産者から消費者に」と謳って支援しており、訪問者が価格も極めて妥当と評価する市場である。パザールは毎週に日曜日に、サルイェル中心地区の小学校側の場所で開かれている。

■カルタル・100%エコロジック・パザール

小麦協会の支援で2009年に設立された本パザールは、オーガニック認証された産品を適切な価格で消費者に届けるとの目標を維持して歩み続け、拡大・発展し続けている。協会の創設者であるヴィクトル・アナニアス氏は「このパザールは買い物、エコロジーな野菜・果物を超えて、運動であり、民の基礎環境であり、共有の場である」と位置付けており、メルスィン、ハタイ、イズミル、トルコ全土から訪れる生産者たちによって開業日から今日までカルタルのみならず、全アジア側に貢献している。パザールではオーガニック認証された野菜、果物の他、植物性の油、コスメ製品、おもちゃといった製品も手にできる。カルタル・100%エコロジック・パザールは、毎週日曜日にカルタル広場で設けられている。

■バクルキョイ・100%エコロジック・パザール

イスタンブル最良のオーガニック・パザールの一つは、毎金曜日、エアポート大型ショッピングセンターの背後にある駐車場に設けられるバクルキョイ・オーガニック・市民パザールである。パザールにはオーガニック認証された果物・野菜のほか、スパゲッティ、パン、綿、清掃道具、コスメ製品がある。ご推察通り、大変混雑するので朝早くに訪れるのがより快適かもしれない。

■キュチュクチェクメジェ・エコロジック・パザール

オーガニック・パザールはイスタンブルのアジア側だと言われた際に、最初に思い浮かぶ場所の一つは[ヨーロッパ側の]キュチュクチェクメジェ・100%エコロジック・パザールである。毎日曜日に設けられるこのパザールでは、野菜、果物、肉類、乳製品、穀類、豆類、オリーブ油、蜂蜜、ドライフルーツ、コスメ製品など多くの製品を手にできる。

■ケメル・カントリークラブ・ボル・パザール

イスタンブル最良のオーガニック・パザールの最後となるのは、毎日曜日、ケメル・カントリークラブに設けられるボル・パザールである。緑の只中で素晴らしい買い物の機会を提供するこの場所では、新鮮で天然の産品のほか、素晴らしい活動も提供している。子どもたち向けに石の彩色教室、ジャズ・コンサート、コンブチャ製造・ワークショップはこうした活動の一部である。


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翻訳者:新井慧
記事ID:56185