モスクの説教師のバレーユニフォーム批判へ礼拝者反発

2023年09月08日付 Cumhuriyet 紙

ゾングルダク・メルケズ・ウル・モスクでの正午の礼拝で、説教師のアリ・コブライ氏がヨーロッパチャンピオンの女子バレーボール代表チームに対して差別的な表現を使い、信徒たちの反発に出くわした。

ゾングルダク・メルケズ・ウル・モスクで正午の礼拝前に説教を行った県の説教師であるアリ・コブライ氏は、ヨーロッパ・チャンピオンである女子バレーボール代表チーム選手らの服装は「宗教的に支障がある」と主張した。ドゥヴァル誌のニュースによると、コブライ説教師の「勝利へ向かう道であっても万事が各自の判断に委ねられているのではない」という発言に対し信徒たちが反発を示した。

アリ・コブライ説教師に反発したエクレム・ギュルダー氏は、「コーラン教室で男子が強姦されているのに、あなたはその話題に触れましたか、バレーボール代表チームのことについて話すのですね。」と述べた。また、礼拝に集まった信徒の中には「先生、何がふさわしくないのか、明確に説明してください」と話した人もいた。

信徒の一部の人が間に入って議論は沈静化したが、説教師の発言に反発した何人かは正午の礼拝を行わずにモスクを後にした。するとアリ・コブライ説教師は「分かった、分かった」と言いながら礼拝を開始した。

■ムフティー:彼の発言は意図を超えた

反発を受け声明を出したゾングルダク県のムフティーであるアスル・ドゥルグン氏は、アリ・コブライ説教師の発言は意図を超えたと話し、「彼に会い、警告しました。非常に残念だと言っていました。誰であっても他者を差別する表現を使うことは間違っています。私たちは、宗務庁として憲法第136条に明記されている通り、世俗主義の枠組みの中であらゆる政治思想から距離を取る必要があります。我が国の誇りである代表スポーツ選手達についてこのような発言をすることは容認できません。経験豊富な説教師である私たちの同輩も、一般的な表現が用いられたと話しました。今日説教師の皆さんと会議を行い、この種の問題により敏感になるようにと伝えました。」と語った。


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翻訳者:小鉄礼子
記事ID:56278