アルメニア活動家、トルコ大使の講演を妨害

2023年09月30日付 Cumhuriyet 紙

アメリカでアルメニア人の1グループが、トルコの在ワシントン大使ハサン・ムラト・メルジャンが登壇する催しを妨害した。外に連れ出されたこの活動家らは、警察に襲い掛かった。この事件をうけ、外務省から声明が発表された。

アメリカのロサンジェルスの南カリフォルニア大学(USC)で開催され、トルコのワシントン大使ハサン・ムラト・メルジャンが登壇する「トルコ外交における公共外交の役割」と題する催しに、アルメニア人活動家が影をお足した。

催しの最初で、アルメニアの国旗を掲げたアルメニア人グループは、この催しの中止を要求して抗議を行った。メルジャン大使とアゼルバイジャ・在ロスアンジェルス公使のラミル・グルバノフに暴言を吐いたこの活動家らを、警備員と警察が会場から追い出した。

続いて、メルジャン大使が講演のために登壇すると、他のアルメニア人グループが抗議をはじめた。警察と警備員が、このグループを外に連れ出すのに、約15分かかった。催しの間獣、外にいた活動家らは、騒音をたてプログラムを妨害しようとした。再び会場内に入ろうとしてグループを、警察と警備員が止めた。両者の間で小競り合いがあった。

催しのあと、トルコ人関係者の一部は、アルメニア人活動家による暴行・暴言の被害を受けた。

■外務省、抗議

トルコ外務省は、アルメニア過激派グループが催し参加者を襲ったことに関し、声明を発表した声明では、次のようにのべられた。

「南カリフォルニア大学アンネベルグ新聞スクールとユヌス・エムレ・インスティトゥートが共催し2023年9月29日に行われたトルコの公共外交をテーマにしたコンフェランスに参加した関係者が、アルメニア過激派グループの標的とされ、暴行・暴言の被害者となった。

アメリカ合衆国外交安全対策部とロサンジェルス警察は、必要な安全対策をとり、大学キャンパス内で起きた事件が拡大することを防いだ。トルコとアゼルバイジャンを、さらにはアルメニア政府と地域における和平プロセスを標的にしたこのディアスポラ・グループの対立感情が、暴力行為に発展したことは憂慮されることである。関係者に暴力をふるったものに対しては、必要な法的措置がわが方により始められる。


歴史的な事件が偏狭な政治的理由により歪められていること、また過激派グループを満足させるためになされた発表が、過激化やヘイトスピーチ、暴力を招いていることを、この事件は、再び明らかにしている。」
(後略)


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翻訳者:トルコ語メディア翻訳班H
記事ID:56399