トルコで暮らす外国人、474万人

2023年10月05日付 Hurriyet 紙
移民局のアティラ・トロス局長は、トルコに474万1115人の外国人がいると発表した。

トルコ大国民議会(TBMM)移民・順応委員会は、公正発展党アンタルヤ選出の国会議員のアタイ・ウスル議長のもとに招集された。移民局のトロス局長は委員会メンバーに対し、不正移民との戦い、トルコにおける移民、順応政策、難民及び彼らの安全で自主的な帰国方法について発表を行った。

トロス局長は、「2023年9月28日現在、我が国に合法的に滞在している外国人は474万1115人いる。その約70%が一時保護されているシリア人で、現在327万9152人のシリア人が一時的に保護されている。我が国に教育、観光、仕事、投資、貿易などの目的で来た117万4013人の外国人が居住許可または労働許可を持っている。2023年の最初の8か月間で、3200万人以上の外国人が我が国に入国し、3100 万人以上の外国人が我が国を出国したことがわかっている。正常な移民の数であると評価できる」と述べた。

■イスタンブル・モデルを実施

トロス局長は、2023年には11万1624人の外国人が自発的にトルコを出国したと述べた。同局長は、不法移民との戦いにおいて、イスタンブル・モデルと呼ばれる手法が実践されていると説明し、「イスタンブル・モデルのおかげで、我が国の治安機関は不法移民の疑いのある外国人の身元確認を行っている。我が国の憲兵や警察機関は我が国民と同様に外国人に関してもトルコに滞在するための書類[提示]を要求している。書類をどのように扱う必要があるかについては、私たちはイスタンブルで集中的な訓練活動を行なっていることをお知らせしたい。移民管理局の職員を通じて警察、憲兵隊員、沿岸警備隊員に向け、これらに関する訓練を提供した。ある場所で身分証を求められても、合法滞在を認める書類が提示されれば問題はなく、立ち去れる。これに関してはためらいがある。このためらいをなくすことを目的に、私たちは移民管理局内に設立された電話番号157の外国人通信センターを活用できるようにした。我が国の治安機関は、必要に応じてここに連絡し、翻訳サービスを受けることができる」と述べた。

■「指紋データの照会が行われている」

不法移民の身元確認と本国送還の方法に関する情報を提供し、トロス局長は次のように述べた。

「移動式の移民審査所に外国人は連れて行かれる。これらの審査所に移民管理局の職員がいる。職員はここから指紋を通じてデータの照会を行うことができる。トルコへビザで入国した外国人の指紋データは在外公館を通じて集められており、私たちは指紋を入手している。居住許可を与えている外国人の指紋も我々が集めている。これらは、移民登録システム(GöçNet)のデータベース内にある。指紋データから、その人の状況、写真、身元情報の全てが引き出される。移動式の移民審査所にも同様にGöçNetがある。これでも外国人の状況について詳しく調査することができる。合法的な在留をしてることが明らかになった外国人もいるだろう。合法的な在留であることが認められれば、そこから離れられる。トルコに滞在する法的権利を持たない外国人であることが判明した場合、彼らを強制退去センターに連れて行き、そこで行政拘留手続きが始められ、国外退去の決定が下されることになる。これが国外退去手続きの開始の流れである」と述べた。

トロス局長は、摘発された不法移民の数について、「6月1日時点で、逮捕数は大幅に増加しており、6月には1万9189人、7月には2万6850人、8月には2万8016人の不法移民が摘発された。[9月は?]9月28日時点で、3万1272人の不法移民が逮捕された。2023年6月1日から9月28日までに、4万5454人の移民が強制送還され、残りの不法移民に対する手続きは続いている」と述べた。(Demirörenニュースエージェント)


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翻訳者:芝田幸恵
記事ID:56422