越境50キロ攻撃、F16使用

2023年10月07日付 Hurriyet 紙

昨日のMIT(トルコ国家情報機構)による作戦の後、TSK(トルコ国軍)もテロ組織PKK(クルディスタン労働者党)/YPG(クルド人民防衛隊)に対する空爆作戦を実施した。作戦の詳細が公表され、F-16型軍用機を使用して国境から50km奥にある目標地点を攻撃したということだ。

イラク・シリアのテロ組織PKK/YPGを目標とした軍事作戦の詳細が判明した。シリア北部のタル・リファト、カミシュリ、ジャズィーラ、デリクで、国境から50km奥にある目標地点をトルコのジェット機が攻撃したということだ。

アンカラでのテロ攻撃がシリアで計画され、それに参加したテロ組織のメンバーがこの地域からトルコに入国したことが判明した後、MITはシリアにあるPKK/YPGの軍事拠点と組織の中枢メンバーを標的に定めた。

MITによる作戦の後、TSKもテロ組織PKK/YPGに対する空爆作戦を実行した。

この空爆作戦は、PKK/YPGなどのテロ組織のメンバーを無力化し、シリア北部から市民や治安部隊を標的にしたテロ攻撃を取り除き、国境地帯の安全を確保する目的で実施されており、国連憲章の第51条を根拠とした正当な自衛権に従って実施されているものだと発表された。TSKが開始した空爆作戦は今日も続いている。

マルディン県ヌサイビン郡に隣接し、テロ組織PKK/YPGの支配下にあるカミシュリ県では、標的が一つ一つ攻撃されている。多くの地域で煙が上がっている様子が見られる。

■空爆作戦の詳細が明らかに

空軍総司令部に所属する戦闘機も参加して昨日23時に実施された作戦の詳細が明らかになった。

戦闘機も参加のうえ実施された、テロ組織を標的とした同規模の作戦の1つ目は、「ペンチェ・クルチ作戦」というコードネームで、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領の命令のもと、2022年10月22日に実施され、イラク・シリア北部のテロ組織が持っていた標的地点が破壊された。

昨日の作戦に関しては、事前に高精度に標的が特定され、作戦実行ボタンが押された後戦闘機がいくつかの基地から飛び立った。

この作戦には戦闘機だけでなく支援機も参加し、アクンジュ・タアールズ無人機などの無人飛行機も役割を与えられた。

この作戦では地元産・国産の兵器も使用され、以前とは異なる形で分離派テロ組織によって使われている油田や石油貯蔵施設、洞窟、避難所、倉庫など30の標的が破壊された。

テロリストが占拠していた、国境から40〜50km離れた目標地点は、F-16型戦闘機などによる攻撃を受けた。


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翻訳者:神谷亮平
記事ID:56432