チュニジア:元外務大臣がアルジェリアからの領土の返還を要求

2023年10月03日付 al-Quds al-Arabi 紙
■元大臣がアルジェリアからの「チュニジアのサハラ」の返還を求める

【チュニス:本誌】

チュニジアのアフマド・ウナイヤス元外務大臣が、アルジェリアからの「チュニジアのサハラ」の返還を訴えた。

同氏はラジオ放送で、「チュニジアはフランスの占領期から、アルジェリアからサハラ地域を取り戻すために尽力してきたが、フランスのシャルル・ド・ゴール元大統領がそれを拒否した」と述べた。

加えて同氏は、「アルジェリアとモロッコの協定のケースと同じく、独立後、我々はアルジェリア政府とのサハラ地域返還のための協定に署名したが、60年代後半の軍事クーデターによってその協定は取り払われた。」と述べた。

そして同氏は「アルジェリアのアフマド・ベン・ビラ大統領は、エジプトのナセル大統領の臨席のもとでチュニジアのサハラ地域(現在のアルジェリア東部地域の広大なエリアを含む)の返還に合意した。しかしアルジェリアでの軍事クーデターの後、チュニジアとの協定は撤回された。彼らはモロッコとも同じことをしようとしたが、結局それは拒否された」と言葉を続けた。

同氏は、ハビーブ・ブルキバ大統領がアルジェリアに対してチュニジアのサハラ地域に関して「妥協した」として彼を非難し、「私はこれに満足していない。我々はいつの日か権利を取り戻す」と付け加えた。

既に多くのチュニジアの政治家が、チュニジアの外交はアルジェリアからの圧力によっていくつかの地域問題、国際問題に対する中立的立場を放棄したとみなしており、アルジェリアとの「不対等な関係」の見直しを訴えてきた。


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:藤井孝成
記事ID:56444