エルドアン大統領、イスラエル・ハマス戦争の仲介に意欲

2023年10月10日付 Cumhuriyet 紙

アンカラが、イスラエル-ハマス間の戦争を食い止めるために始めた動きが、各国際ニュースメディアと並行し、中国からアメリカまでの、幾つかの国において反響をもたらした。エルドアンの呼びかけを特集ニュースページに掲載したザ・ウォール・ストリート・ジャーナルは、トルコの中東におけるポジションを、一文で要約した。

中東を火の玉へと変えてしまったイスラエル-ハマスの戦争のショックの波は、見込まれていたように地上全体に広がった。戦争の最初の時間から、国際社会のアクターたちはそのポジションを明確化した。世界は、ワシントン、モスクワ、ブリュッセル、北京そしてアンカラといった首都からやってきた発表にくぎ付けとなった。

トルコは10月7日土曜日以降、各陣営への自制の呼びかけを行い、外交交渉を開始した。土曜日に「トルコとして今朝、イスラエルで発生した事件をうけて、全ての陣営に対して自制をもって活動をすること、緊張をこれ以上高めるような短絡的な歩みからは離れるように呼び掛けます。」と述べたレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、10月8日に中東における継続的な平和はパレスチナ-イスラエル問題が解決することによって可能となるであろう。と述べた。

「炎で、灰になってしまうことに利益は存在しない。正当な平和において負ける人は存在しない。パレスチナは、国際法に基づいて解決がなされなければならない。」という表現を用いた大統領は、週明けにはパレスチナのリーダーであるマフムド・アッバス氏、イスラエル大統領イツハク・ヘルツォグ氏と電話会談を実現した。エルドアンは、同時にエジプト、レバノン、カタール、マレーシアの首脳たちと共に、折衝をおこなった。アンカラは、停戦がもたらされるために、仲介をする用意が出来ていると世界に向けて宣言をおこなった。

■唯一の大規模合意において、アンカラの署名

ハーカン・フィダン外務大臣は、中東での緊張を頂点へともたらした戦争の最初の日以来、アメリカ合衆国、イラン、パレスチナ、エジプト、イギリス、サウジアラビア、ヨルダン、アラブ首長国連邦、カタールそしてスペインのような国々の外務大臣と面会をした。

ロシアが2022年2月24日に開始をしたウクライナの占領では、今日に至るまで調停された唯一の強大な合意において主要な役割を担ったトルコの新たな外交的なアタックは、国際メディアの注目を集めた。

■AFP:狂った外交

フランス通信社(AFP)のニュースエージェントは、グローバルな超大国と並行してトルコ、エジプト、湾岸諸国を含む地域的なアクターたちの緊張が更にも高まっているということを防ぐ目的で狂った外交政策を行っていると返答をした。AFP通信はまた、エルドアン大統領がイスラエルの市民たちへ、攻撃をしないようにという警告を発し、同時にハマスのことも批判したと伝えた。

AP通信(AP)ニュース・エージェンシーは、エルドアンがパレスチナとイスラエルの首脳たちと次々に電話で会談をおこなったと伝えた。

アラブ首長国連邦に拠点を持つアル=アラビーヤは、「エルドアンは、パレスチナに対して、イスラエルへもたらしたトラブルを止めるように伝えている。」というタイトルで提供をしたニュースにおいて、トルコの首脳が、双方に対しても戦時国際法を尊重するよう呼びかけたと伝えた。

■WSJ:ハマスを含む

ザ・ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、その特別ニュースに対して「エルドアン、トルコは恐らく捕虜の交換交渉に対して手助けをする準備ができていると述べている。」という見出しを伝えた。
ジャレド・マルシン氏のペンによるニュースで、アンカラが仲介をする準備ができていると述べたエルドアン大統領は、同時にイスラエルが要求した場合には捕虜交換を実行に移すように提言したと伝えた。

エルドアンがパレスチナとイスラエルの首脳と会談をしたということを引き合いに出したウォール・ストリート・ジャーナル紙は、トルコが、イスラエル・パレスチナ戦争における全てのアクターとの強力な結びつきがある数少ない国の一つであるという回答をした。問題の返答には、ハマスも含めている。新聞は、エルドアン大統領が、継続しているロシア-ウクライナ戦争においては、自身を仲介役として位置づけたこと、また、この戦争が双方を近しい結びつきを発展させたと伝えた。



中国の国営通信社である新華社通信は、「エルドアからイスラエルの盟友、ヘルツォグ氏に対しての暴力の応酬の警告のための電話会談」というタイトルを選び、トルコの首脳がテル・アビブ政権に対しての警告を行ったと述べた。また、エルドアンがパレスチナの首脳であるアッバス氏と電話会合をしたと付け加えた。

アル・モニターメディアは、「イスラエル-ハマス間の戦争が激しさを増す中でエルドアンは中庸な姿勢を取っている。」というタイトルのニュースで大統領が仲介を提案したと述べて、ガザにおける戦争では中立の立場を保持していると主張した。


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翻訳者:堀谷加佳留
記事ID:56471