イスラエル、クラスター爆弾を使用か?

2023年10月11日付 Milliyet 紙

アラブ系メディアは、イスラエルがハマスとの間で続ける戦闘において、「バンカークラスター」として知られ、禁止されているミサイルを今後使用するだろうと報道した。

土曜日の午前中に行われたハマスの攻撃によって混乱したイスラエルは、1973年以降で初めて、公式に戦争状態と宣言した。ハマスの支配下に置かれた地域で治安を再確保したイスラエル軍は30万人の予備役が動員されたと明らかにした。

ハマスの指導者であるイスマイル・ハニヤ氏は、戦闘が終わるまでイスラエルと人質の交渉を行わないと述べた。ハニヤ氏はハマスに捕虜交換のため接触してきた全勢力に対し組織の立場を伝えたと明らかにし、戦争が終わるまでいかなる交渉を行うつもりはないと述べた。イスラエルはハマスが土曜日の早朝に実行した攻撃により100人から150人のイスラエル国民と外国人が人質に取られたと予想している。

■イスラエルによる地上作戦の可能性

イスラエルのベン・グヴィル国家安全保障大臣がSNSで行った投稿によると、国内で市民が武装するための「緊急作戦」を始めた。国境に近いポイントに暮らす有志に対し、まず初めに4千丁のライフル、弾丸、ヘルメット、防弾チョッキが配布されると知らせた。

■誰が武器をもらうのか?

同省によって行われた説明では、前科や健康上に問題がない全ての人が武器携帯の許可申請を行うことができるものと伝えられた。

■イスラエルのバンカークラスター攻撃

イスラエル軍はガザ地区での攻撃の準備をしている一方で、その地域の人々が街から離れるようにと警告している。何千人もの人々は目下、エジプトとパレスティナの間に押し込められている状態にある。イスラエルは本日時点で、破壊力を増している空爆に「バンカークラスター」爆弾を追加した。

街の地下に何kmにも及ぶトンネルが張り巡らされているのを知るイスラエルは、より強力である「バンカークラスター」ミサイルによってこれらのトンネルを標的とすることを計画している。アルジャジーラでの報道では、この強力な爆弾は第二次世界大戦に初めて使用されたと説明している。

■イスラエルはなぜ、この武器をもっているのか?

イスラエルがそもそもこのミサイルを過去に所持した理由はイランである。イランの核施設にある地下トンネルを破壊することを求めたイスラエル政府は、これらのミサイルを自ら製造し、アメリカからも購入している。イスラエルは2021年にGBU-72型ミサイルを購入するために活動を開始した。この合意はまだ実現されていないが、GBU-72は地下30メートルまで効果を発揮する。

アルジャジーラはこの種の武器が一般市民が集中している地域で使用されるのが禁止されていると明らかにする一方で、バース大学のパトリック・バリー氏はイスラエルがこの禁止を気にしていないと述べた。

■民間人の死者は増加するのか?

アルジャジーラによれば、イスラエルがもし、このミサイルの標的を市民がいる地域とすれば、もちろん死者は避けることができない。国際法によれば、バンカーバスターミサイルは「自衛が必要とされる極限の状態」でのみ使用することができ、民間人が集中してい地域での使用は禁止されている。


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翻訳者:伊藤颯汰
記事ID:56475